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L.S. ポントリャーギン著、坂本實訳「やさしい微積分 (ちくま学芸文庫)」2009年01月09日 10時09分34秒

ASAHIネット(http://www.asahi-net.or.jp)のjouwa/salonからホットコーナー(http://www.asahi-net.or.jp/~ki4s-nkmr/ )に転載したものから。
---
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4480091491/showshotcorne-22/
やさしい微積分 (ちくま学芸文庫) (文庫)
L.S. ポントリャーギン (著), L.S. Pontryagin (原著), 坂本 實 (翻訳)
 以前、買っている人がいて、評判のいい本のようで、気になっていたので、
この前、注文してみました。
 入門教科書ということだったので、大判のテキストを想像していたので、送
られてきて、びっくり。これ、文庫なのね。それでやっと、ちくま学芸文庫だ
と気づいた次第。
 目次などは、筑摩書房の
http://www.chikumashobo.co.jp/product/9784480091499/
やさしい微積分
をどうぞ。
 著者のポントリャーギンは、世界的な数学者だけど、盲目なんですね。人類
史に残る大天才数学者オイラーの晩年も盲目だったそうですけどね。
 オビには、
--- ここから ---
王道コースで基礎攻略
世界的数学者が贈る入門教科書
練習問題・解答付きで独習にも最適
--- ここまで ---
とあります。

 この本に限らず、ちくま学芸文庫は、ほんと、いいの揃えていますね。
 どうせ読むなら、勝間和代、神田昌典、中谷彰宏などの、マーケティングテ
クニックを駆使して売りまくる、中身がない安直ビジネス本より、こういう本
物を読む方がいいです。特に若いうちにね。
 ちくま学芸文庫一覧は、
http://www.chikumashobo.co.jp/search/result?k=302
をどうぞ。
 これまでも、
http://iiyu.asablo.jp/blog/2006/01/21/220708
ちくま学芸文庫 Math & Science
http://iiyu.asablo.jp/blog/2008/07/09/3617104
ちくま学芸文庫 Math & Scienceやら物理学の名著が続々復刊
http://iiyu.asablo.jp/blog/2008/08/21/3701716
へんな数式美術館その2
http://iiyu.asablo.jp/blog/2007/12/14/2511887
和算本あれこれ
http://iiyu.asablo.jp/blog/2008/12/19/4014916
誤訳、悪訳、欠陥翻訳
などで、少しは紹介しています。

Re: NHKのドラマ「Q.E.D. 証明終了」、数学で犯罪を解決する その22009年01月11日 10時35分12秒

ASAHIネット(http://www.asahi-net.or.jp)のjouwa/salonからホットコーナー(http://www.asahi-net.or.jp/~ki4s-nkmr/ )に転載したものから。
---
http://iiyu.asablo.jp/blog/2009/01/06/4044623
NHKのドラマ「Q.E.D. 証明終了」、数学で犯罪を解決する
http://iiyu.asablo.jp/blog/2009/01/08/4046966
Re: NHKのドラマ「Q.E.D. 証明終了」、数学で犯罪を解決する
の続き。

===
標題: Re: NHKのドラマ「Q.E.D. 証明終了」、数学で犯罪を解決する
---
 録画しておいた第1回の放送を観ましたが、数学的思考と関係なかったです
ね。青春ドラマ、学園ドラマ+ミステリーでした。

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/447800420X/showshotcorne-22/
数学で犯罪を解決する (単行本)
キース・デブリン (著), ゲーリー・ローデン (著), 山形 浩生 (翻訳), 守岡
桜 (翻訳)
のような本格的な数学を使ったものを期待していただけに、だいぶ残念。
 スカイダイビング中、空中で何もないところからナイフを実体化して人を殺
すことができるか。
 できる! 数学的にはボース・アインシュタイン凝縮だとか、言ってほしか
った。\(^O^)/
 今後の展開を観ないとわからないけれど、おれは第2回以降はもう観ない気
がする。数学的な話より、青春ドラマ、恋愛、人間の描写に時間が割かれそう
なので。

ソニーのVAIO type P、ぐやじー(泣)2009年01月11日 10時36分20秒

ASAHIネット(http://www.asahi-net.or.jp)のjouwa/salonからホットコーナー(http://www.asahi-net.or.jp/~ki4s-nkmr/ )に転載したものから。
最初のぼくの投稿は、2009/01/09です。天才し忘れです。
もとい、転載し忘れ。

===
標題: ソニーのVAIO type P、ぐやじー(泣)
---
 ソニーのVAIO type P、これ、ほじー、ほじー、ほじー。
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2009/0108/sony.htm
ソニー、封筒サイズの“ポケットスタイルPC”「VAIO type P」
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2009/0108/hotrev395.htm
ソニー「VAIO type P」~小型モバイルの新たなスタイルを提案
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2009/0108/ubiq239.htm
こだわったのは薄さ、軽さ、そしてスタミナ~VAIO type P開発者インタビュー
http://plusd.itmedia.co.jp/pcuser/articles/0901/08/news073.html
これは理想の低価格ミニノートPCなのか!?――「VAIO type P」徹底検証(前
編)
http://plusd.itmedia.co.jp/pcuser/articles/0901/08/news043.html
やはり中身もNetbookとは大違い――「VAIO type P」を丸裸にする

 ほじー、ほじー。キーボードはサイズの割にまともそうで、ThinkPad的にス
ティック型のポインティングデバイスだもん! 小さいくせに、解像度もある
し、何より軽い!
 しかし、老眼になってきたお前の眼じゃ、この小さなサイズで解像度が1600
*768もあるんじゃ、小さくて読みにくいんじゃないか。
 かもしれん。実物、早く見たい。おれの眼で読めないくらい小さいなら、誰
か、type P用の拡大レンズアタッチメントを作ってください。
 ま、「ほじー」のはわかったが、なんで、「ぐやじー」んだ。
 だって、おれ、昨年12月にThinkPad X200を買って、まだ、現物が届いてな
いんだよ。
 2008/12/24にVAIOのサイトでティザー広告が開始されたそうだが、それに気
づかなかったのか。
 いや、X200の購入を申し込んだのは、その前。
 なにか、いろいろありそうだな。少し話してみないか。

http://iiyu.asablo.jp/blog/2008/12/05/3992354
レノボのネットブックIdeaPad国内発表
で、IdeaPadの現物を見たいと書いたでしょ。実際、新宿のヨドバシで見たん
だよ。
 どうだった?
 「ぱっとせんわ、これ」と思った。そしたら、おれの心を読んだかのように
店員が近づいてきて。ThinkPadも展示してあるので、ご覧になってくださいと
いって、ThinkPadのコーナーに誘導してくれたんだよ。そこにX61, X200があ
った。X300があったかどうかは覚えてないけど、たぶんあったと思う。
 おお。ブログで、お前、X200が10万、X300が15万なら即買いと書いたな。で、
いくらだった?
 ヨドバシの値段は、X61やX200で18万円くらいした。それで、あきらめて家
に帰ったら、なんと、レノボ(Lenovo)からメールが来ていた。プレミアムクラ
ブの会員なら、X200がクーポンを使って10万円以下で買えるのがわかった。カ
スタマイズしても税込11万円しない!
 でも、X200よりX61の方がB5サイズでコンパクトで、お前好みだろ。Sシリー
ズのs30を愛用してたしな。
 でもね。日本IBM時代と違って、B5サイズのノートはもうレノボは作らない
でしょ。B5サイズのノートは日本でしか売れないから、グローバル展開する中
で、日本でしか売れないノートパソコンは作れないということだよね。そもそ
もB4, B5といったB系列の用紙サイズの規格自体、日本独自サイズだし。
 だったら、なおのこと、記念に買ったほうがよかったんじゃないのか。最後
のB5サイズノート。日本IBM大和の名残り(爆)。
 それが、レノボのサイトじゃ、もうX61は売ってなかったんだよ。クーポン
の対象でもないし。それでX200を思わず申し込んじゃったんだよ。
 口ばっかりで行動できない、決断できないお前にしちゃ、珍しいな。
 それがね、ある教授(特に名を秘すT教授)が書いた記事を読んだせいで、物
欲のタガがはずれちゃってたんだよね。X200やX300で検索したら、T教授の書
いた記事にぶちあたってさ。そうそう、クーポンもメールが届いてから数日間
しか有効じゃなかったので、焦らされていたし。
 ほほぉ。そりゃ、ちょっと、できすぎているな。
 どうできすぎてるの?
 情報省関与の匂いがぷんぷんするぜ。
 どういうこと?
 お前がブログで、IeadPadを新宿ヨドバシに見に行く。X200が10万円、X300
が15万円なら即買いだと書いた。それを情報省が監視していたと考えたらどう
だ。
 おれがヨドバシに行くのを監視していたというのか。
 当然だな。そして、エージェントが店員に扮してお前に近づき、ThinkPadの
コーナーに誘導した。
 でも、おれは、急に思いついて、ヨドバシに寄ったんだよ。そんなにすぐエ
ージェントを配置できるものなのか。
 ばかー。その店員は、ホログラムだったんだよ。ネットからすぐ転送できる
んだよ。スタートレック・ヴォイジャーのドクターだってホログラムであるこ
とぐらい、お前も知ってるだろう。
http://ja.wikipedia.org/wiki/ドクター_(スタートレック)
を読め。
 ああ、そうか。うっかりしてたよ。そうかそうか。おとめ座銀河団の技術が
あれば、簡単だよね。たしかに、現実感というか肉感というか、そういうのが
希薄な店員だった気がしてきたぞ。ちくしょー。あいつ、ホログラムだったん
だ。あ、そういえば、レノボから、「X200が10万円で買える」メールが来たあ
とに、さらに「X300が15万円で買える」メールが来たんだよ。それで、レノボ
のショッピングサイトに行ったんだけど、ブツがない。しばらくしたら、間違
ったメールを送ったというお詫びのメールが来たよ(これ、実話)。
 ああ、それは、珍しいな。情報省の工作のほころびだな。ひょっとしたら、
先にお前にX300を買わせるつもりで、15万円で買えるというメールを送ろうと
したんじゃないか。しかし、お前に金がないことがわかって、「X200が10万円」
の方に切り替えた。
 なるほど。何らかの手違いで、送らないはずの「X300が15万円」というメー
ルが送信されてしまったと。
 こう考えてくると、全部、見事な説明がつくじゃないか。
 やはり、情報省は恐ろしいね。みなさんも、油断しないようにしてください。

 VAIOのオンラインショップサイト、昨日の午前中、全然、つながらないか、
つながっても重かった。みんな、殺到していたんだろうね。
 あ、しかし、VAIO type Pは、プロジェクタにつながるのかな。有線LANはど
うなんだ。大学の講義にも使えるのかな。そこが一番の問題ですね。^^;
 あ、
http://plusd.itmedia.co.jp/pcuser/articles/0901/08/news073_4.html
これは理想の低価格ミニノートPCなのか!?――「VAIO type P」徹底検証(前
編) (4/4)
http://plusd.itmedia.co.jp/pcuser/articles/0901/08/news041.html
1600×768ドット液晶/588グラムの“ポケットスタイルPC”
をみると、オプションがあって、プロジェクタも有線LANも大丈夫そうですね。
 困ったなあ。買うしかないのか。
 実機を触ってから考えればいいじゃん。特に画面はお前の眼じゃつらいと思
うし、キーボードやポインティングデバイスの感触もどうなのか。で、買うこ
とになったら、まだ届いてないX200は、どうするんだ。
 梱包を開けずに、誰かに売りつける! おれのサインをして15万円で。\(^O^)/
 どうやって、梱包を開けずにサインするんだ。
 そこは、おとめ座銀河団の技術で。\(^O^)/

番外:
 スラドJの
http://slashdot.jp/articles/09/01/08/053210.shtml
SONY、薄さと軽さに秀でた「VAIO Pシリーズ」を発表

http://iiyu.asablo.jp/blog/2008/10/23/3839829
テキスト入力小型マシン「ポメラ」
で紹介したキングジムの「ポメラ」の話が出てますね。
http://www.itmedia.co.jp/bizid/articles/0810/21/news069.html
入力はテキストデータだけ――折りたたみ式キーボード搭載の「ポメラ」
以外にも、
http://ascii.jp/elem/000/000/182/182518/
デジタルメモ「ポメラ」はテキスト専用スモコンだ!
もどうぞ。
 ポメラもほしいなあ。
 お前、物欲、抑えろってば。
 これは、ぜーんぶ、あのT教授が悪い。
 そうそう、前述、スラドJには、
 MacBook Proを改造したアクシオトロンの記事
http://plusd.itmedia.co.jp/pcuser/articles/0901/08/news036.html
アップル創業者が黒いタブレットMacを発表
へのリンクもあったね。
 ウォズのサイン入りだったら、即買いなんだけどなあ。
 あんたは、
http://iiyu.asablo.jp/blog/2008/12/25/4026151
アップルを創った怪物―もうひとりの創業者、ウォズニアック自伝
で紹介した
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/447800479X/showshotcorne-22/
アップルを創った怪物―もうひとりの創業者、ウォズニアック自伝 (単行本)
スティーブ・ウォズニアック (著), 井口 耕二 (翻訳)
に、おれがウォズのサインを真似てサインしてやるよ。
 いらんこと、せんといて! どうせなら、
http://iiyu.asablo.jp/blog/2008/02/22/2651283
John Alderman(著), Mark Richards(写真), 鴨澤 眞夫(翻訳)「Core Memory―
ヴィンテージコンピュータの美」
で紹介したウォズのサイン入りApple Iがほしいわ。
 さらに、前述スラドJには、「Re:VAIO Pの読み方」という投稿があって、
「いいか、VAIO Pはアナグラムだ」と書いてあるね。
 こいつ、鋭いな。地球人の発想じゃない。
 Vが谷間を表すことまで見破ってやがる。
 別の銀河からの知性体か。
 監視するか、情報省のスパイに引きずり込むか、どっちかだな。\(^O^)/

中村(show)

===
標題: Re: ソニーのVAIO type P、ぐやじー(泣)
---
発表写真の中のモデルがVAIO Pをジーンズの尻ポケットに
つっこんでいたのは無理やりすぎて笑ってしまいました。
普通にセカンドバックなどから取り出すのでいいのに。
アメリカあたりだと真似して腰掛けたら壊れたとか言って
訴訟を起こすやつが出るかも。
--
ryo

===
標題: Re: ソニーのVAIO type P、ぐやじー(泣)
---
 新宿ヨドバシに金曜の夜行ったら、1台実機がありました。
 横幅が異様にあるように感じるので、思ったよりでかいというのが印象。
 そして、なぜか、舌平目のムニエルが頭に浮かびました。\(^O^)/
 あと、雪駄も頭に浮かびました。

>発表写真の中のモデルがVAIO Pをジーンズの尻ポケットに
>つっこんでいたのは無理やりすぎて笑ってしまいました。

 よっぽどでかくて深い尻ポケットでしょうね。

 画面は、おれの眼でもなんとか読めます。
 スティック型のポインティングデバイスは、ThinkPadよりよくないね。感度
は調整できると思うけれど、ヨドバシにあったマシンの場合、感度がありさす
ぎというか、動きすぎる。あれがデフォルトだと、ThinkPadとは感触が違いす
ぎて、おれはちょっとねと思いました。
 それから、キーボード。がんばっているのはよくわかるけれど、やっぱり、
チャチですね。打った感触は、おれには、これはだめ。
 まあ、長い文章を打つマシンじゃないし、メールをちょろちょろと思えば、
これで十分すぎると思いますが。

 ということで、ThinkPad X200で行きます。
 ところで、お前、X200、来たの?
 まだ、来ない。
 お前、レノボ(Lenovo)を騙った詐欺に遭ってるんじゃないか。\(^O^)/

中村(show)

ちくま学芸文庫の数学と物理関係(Math & Science)2009年01月11日 12時14分37秒

ASAHIネット(http://www.asahi-net.or.jp)のjouwa/salonからホットコーナー(http://www.asahi-net.or.jp/~ki4s-nkmr/ )に転載したものから。
---
http://iiyu.asablo.jp/blog/2009/01/09/4048347
L.S. ポントリャーギン著、坂本實訳「やさしい微積分 (ちくま学芸文庫)」
を書いたせいか、ちくま学芸文庫の数学関係の本がいろいろ売れていました。
 見てると読みたくなる本ばかり。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/448009086X/showshotcorne-22/
トポロジー―基礎と方法 (ちくま学芸文庫) (文庫)
野口 廣 (著)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4480091262/showshotcorne-22/
幾何物語―現代幾何学の不思議な世界 (ちくま学芸文庫) (文庫)
瀬山 士郎 (著)
 アマゾンの素人評のゴルゴ十三 "じゅうそう" さんの文章に、
「真の発見の旅とは、新しい風景を求めることではなく、新しい目を持つこと
である」(プルースト)
とあります。
 おれの言葉でいうと世界観の刷新。
 これまた、勝間和代・小飼弾対談批判にもなるが、勝間さんや弾さんのよう
なデータ処理的な読み方だと、世界観が更新、刷新されていかない。知識を溜
め込んでいるだけだし、知識の使い方も変わらない。それじゃ、心が伸びたこ
と、知的に伸びたことにならない。
 文学じゃなくて、数学に限定しても、彼らの読み方は、公式集を丸暗記した
だけになりがち。公式とその当てはめ方だけ覚えたと。これ、受験勉強と一緒。
たしかに、それで日々の仕事はできるかもしれないが、現代においては、もは
やそれは知的生産じゃないのよ。
 だって、数式処理ソフトがあれば、人間より速く処理できるんだから。その
レベルだともうコンピュータにはかなわない。人間としての知性、人間の知的
生産力、人間性はどこかにあるのかということです。
 本を読むときに文学的読解力がないとだめというのは、そういうこと。
 ゴルゴ十三 "じゅうそう" さんの文章を読む限り、
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4480091734/showshotcorne-22/
数学のまなび方 (ちくま学芸文庫) (文庫)
彌永 昌吉 (著)
は、まさにその辺を述べたものに思えますね。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4480090568/showshotcorne-22/
数学的センス (ちくま学芸文庫) (文庫)
野崎 昭弘 (著)
にある、ゴルゴ十三 "じゅうそう" さんの文章に、
「詩人でないものは数学者になれない」というある数学者の言葉を遠山啓先生
の名著「数学入門」で読んだことがあります。
とあるけれど、これは示唆的ですね。
 データ処理的読み方では、決して詩は理解できない。遠山啓先生の理論でい
えば、詩が理解できないなら、数学も理解できない。
 あの読み方じゃ、詩だけではなく、文学も理解できない、哲学もだめ。とい
うより、どの学問でも出来事でも、表層的なところだけで済む話を超えちゃう
と、全部、理解不能でしょう。
 弾さんはさすがにそこまではないけれど、勝間和代の場合は、ほんと、お前、
そんなに本を読んでいるというけど、一体、どこを読んでいるんだと思うこと
が多い。表層的なところだけ、字面だけで読んだつもりになってるんだよね。

 ちくま学芸文庫ではないけれど、
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4004311543/showshotcorne-22/
岡潔―数学の詩人 (岩波新書) (新書)
高瀬 正仁 (著)
も売れていました。
 ビジュアルがすごくきれいで、わかりやすくしようとがんばっているのが科
学雑誌ニュートン。その別冊で数学のムックが出たばかり。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4315518492/showshotcorne-22/
宇宙や法則がよくわかるやさしい数学の世界―黄金比、無限、銀河系の質量は?
(ニュートンムック Newton別冊) (大型本)
です。
 宇宙の問題をいっぱい計算しています。
 それにしても、ゴルゴ十三 "じゅうそう" さん、あちこちでみかけるなあ。

 宇宙がらみ?でいうと、
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4575790362/showshotcorne-22/
機動戦士ガンダム日めくり語録カレンダー 2009
が売れていました。
 日めくりにできるほど、ガンダムの語録って多いの?

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4480091491/showshotcorne-22/
やさしい微積分 (ちくま学芸文庫) (文庫)
L.S. ポントリャーギン (著), L.S. Pontryagin (原著), 坂本 實 (翻訳)
は、最初を読み始めたけど、わかるね、おれの数学力でも。おれの数学力も少
し上がってきたな。
 ばかー。それだけ、うまい書き方なんだろう。最初から、極限のややこしい
話をするんじゃなくて、読者の常識や直観を信じて、そこから説き起こして、
あとで補強するというやり方。極限の話は、あとがきだもんね。豪快といえば
豪快。
 おれは、
http://iiyu.asablo.jp/blog/2008/09/17/3768341
大上雅史, 和田純夫著「数学が解き明かした物理の法則」
のコメントで書いたように、イプシロン・デルタ論法やらデデキントの切断で、
数学がわからなくなったので、そういう人は、これでやり直すといいかも。
 そういえば、大学の同期の馬場君も、デデキントの切断で数学がいやになっ
たと言ってたよ。
 馬場君がそういうなら正しい。馬場君には逆らってはいけません。
 なんで?
 馬場君は、ヨカチンチンとババシャンブドウという2つの必殺フィニッシュ
ブローを持ってるから。
 なんだ、それは。
 素人は知らないほうがいい(爆)。たとえていうなら、マンガ「リングにかけ
ろ」のギャラクティカ・マグナムとギャラクティカ・ファントム。
 そうか、それは無敵だな。逆らわないほうがいいわ。\(^O^)/

 まえがきに、中学校の解析学の教科書になるように書かれたなんてある。旧
ソ連は、微積分を中学でやるのか、さすが、アメリカにスプート・ニクショッ
クを起こしたソ連と思ったけれど、ここでの中学とは日本でいう高校レベルな
のね。一安心。^^;
 と、ここまで書いて思ったんだけど、日本の高校の微積分で極限の話で、イ
プシロン・デルタ論法は出ないよね? たぶん、この本と同じように直感的な
話で済ませて、大学で初めてイプシロン・デルタ論法が出てきたんだよね。つ
ーことは、日本の教え方もこの本とそんなに違ってないということ?

 ちくま学芸文庫は、Math & Scienceという理系の本限定のシリーズが出てい
て、それは
http://iiyu.asablo.jp/blog/2009/01/09/4048347
L.S. ポントリャーギン著、坂本實訳「やさしい微積分 (ちくま学芸文庫)」
でリンクを張った過去のエントリで紹介しています。
 でね、「やさしい微積分」に、はさんであった宣伝の紙で、青木薫、安野光
雅、竹内薫、野崎昭弘、茂木健一郎という名だたる人たちが、Math & Science
シリーズの推薦文を書いて、自分が薦める本を並べているんですが、おれが、
過去に紹介した本が多かった。
 実感しました。おれって、この人たちと肩を並べるレベルだったんだ。\(^O^)/
 ばかー。お前、ほんと、厚かましいね。
 ポジティブ思考と言ってくれ。
 そういえば、以前のクーリエジャポンで、ポジティブ思考は、金融危機の原
因。だから、ネガティブ思考で行けという記事がありました。要は、ポジティ
ブ思考はイケイケになりがち。それがだめだったと。もっと慎重になれと。
 ほんと、世の中の論調なんて、ころころ変わるよね。メディアに出てくる経
済評論家やエコノミストや学者なんて、テキトーだもんな。
 2009年経済はどうなる?なんて特集をビジネス誌がこの時期やるけど、競馬
の予想屋のほうがまともだと思えるくらい。ああいう予想は、占いと同じなの
で、経済学が疑似科学でしかないことを宣言するのと同じ。なぜ、問題になら
ないのか。経済学をやってる人、ああいうのに怒らないの? 疑問に思わない
の?
 あんなのを読んで一喜一憂する金と時間があったら、ここに挙げたような名
著をじっくり読んで、わからんわからんといいつつ、脳みそに汗をかいたほう
がよっぽどいいよね。
 前述の各氏が共通して絶賛しているのは、理系離れ、出版不況などいくつも
不利な状況が重なっていたのに、数学や物理学の名著で絶版になって入手困難
だったものを果敢に復刊した筑摩書房の心意気。経営的にはリスクは、大きか
ったと思うけれど、大英断だと。
 そして、実際、売れている。名著を支える読者がいるんですね。こんなに偽
物やデタラメや犯罪が横行している日本だけど、本物を次の時代に継承しよう
と奮闘している人たちがいる。そこに日本の希望をみていますね。
 歴史的名著は、勝間和代、神田昌典、中谷彰宏などの、マーケティングで売
りまくる、中身がない安直ビジネス本より、はるかに読んでためになるし、息
が長いし、支える読者層の質もずっといいということですね。

前述各氏の推薦書:
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4480090614/showshotcorne-22/
空間・時間・物質〈上〉 (ちくま学芸文庫) (文庫)
ヘルマン ワイル (著), Hermann Weyl (原著), 内山 龍雄 (翻訳)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4480090622/showshotcorne-22/
空間・時間・物質〈下〉 (ちくま学芸文庫) (文庫)
ヘルマン ワイル (著), Hermann Weyl (原著), 内山 龍雄 (翻訳)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4480091114/showshotcorne-22/
力学・場の理論―ランダウ=リフシッツ物理学小教程 (ちくま学芸文庫 ラ 5-1)(文庫)
L.D.ランダウ (著), E.M.リフシッツ (著), 水戸 巌 (翻訳)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4480091270/showshotcorne-22/
物理学に生きて―巨人たちが語る思索のあゆみ (ちくま学芸文庫) (文庫)
W. ハイゼンベルク (著), E.M.リフシッツ (著), P.A.M.ディラック (著), E.
P.ウィグナー (著), H.A.ベーテ (著), O.クライン (著), W. Heisenberg (原
著), 青木 薫 (翻訳)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4480090134/showshotcorne-22/
算法少女 (ちくま学芸文庫) (文庫)
遠藤 寛子 (著)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4480091262/showshotcorne-22/
幾何物語―現代幾何学の不思議な世界 (ちくま学芸文庫) (文庫)
瀬山 士郎 (著)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4480089853/showshotcorne-22/
πの歴史 (ちくま学芸文庫) (文庫)
ペートル ベックマン (著), Petr Beckmann (原著), 田尾 陽一 (翻訳), 清水
韶光 (翻訳)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4480091017/showshotcorne-22/
数のコスモロジー (ちくま学芸文庫) (文庫)
齋藤 正彦 (著)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4480089535/showshotcorne-22/
幾何学基礎論 (ちくま学芸文庫) (文庫)
D. ヒルベルト (著), David Hilbert (原著), 中村 幸四郎 (翻訳)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4480089888/showshotcorne-22/
不完全性定理―数学的体系のあゆみ (ちくま学芸文庫) (文庫)
野崎 昭弘 (著)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4480090037/showshotcorne-22/
角の三等分 (ちくま学芸文庫) (文庫)
矢野 健太郎 (著), 一松 信
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4480091173/showshotcorne-22/
エレガントな解答 (ちくま学芸文庫) (文庫)
矢野 健太郎 (著)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4480089500/showshotcorne-22/
一般相対性理論 (ちくま学芸文庫) (文庫)
P.A.M. ディラック (著), Paul Adrien Maurice Dirac (原著), 江沢 洋 (翻
訳)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4480090231/showshotcorne-22/
マッハ力学史〈上〉―古典力学の発展と批判 (ちくま学芸文庫) (文庫)
エルンスト マッハ (著), Ernst Mach (原著), 岩野 秀明 (翻訳)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/448009024X/showshotcorne-22/
マッハ力学史〈下〉―古典力学の発展と批判 (ちくま学芸文庫) (文庫)
エルンスト マッハ (著), Ernst Mach (原著), 岩野 秀明 (翻訳)

サントリー、清宮は坊主頭になれ!2009年01月13日 07時34分33秒

ASAHIネット(http://www.asahi-net.or.jp)のkick/salonからホットコーナー(http://www.asahi-net.or.jp/~ki4s-nkmr/ )に転載したものから。
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 ラグビートップリーグ、東芝ブレイブルーパス対サントリーサンゴリアス。
 府中に本拠を置く日本ラグビー界の頂点に立つこの2チーム。
 その素晴らしい激突が久々に、お隣の調布の味スタ(味の素スタジアム)であ
るというので、地元府中ではいたるところにポスターも出て、京王線車内にも
広告が出るなど、地元も協力して盛り上げていたのに、台無しにしたのが、サ
ントリー清宮監督の采配。
 61-5で東芝の勝ち。サントリーの5点は、後半残り10分を切ってからのどう
でもいいもの。それまでずっと一方的な試合。東芝の必死さに比べ、サントリ
ーにやる気ゼロ。ファイトしていたのは、前半の10分くらい。
 サントリーはもうプレーオフ進出を決めており、この試合は勝っても負けて
もどうでもいい。東芝とはまた当たるので、手の内を見せたくない。というこ
とで、主力を温存して、試合に出さない。ケガという名目で。
 清宮のバカ、せっかくの府中ダービーを、おれの言葉でいえば、戦略的消化
試合にしやがった。
 指揮官の思いは、選手にも伝わっていて、無気力プレーばかり。簡単に東芝
に守備を破られるのは、ファイトする気がないから。こんな消化試合、ケガを
しないようにテキトーに流しておけばいいという考えが丸出し。
 清宮よ。これほど、ファン、それも府中ダービーを楽しみに金を払ってやっ
てきたファンをバカにした試合はないぞ。
 これが、寒い中、金を払ってわざわざ味スタに足を運んだファンに見せる試
合か。地元の努力やラグビーファンをバカにする、こんなことをやって、優勝
することに何の価値があるんだ。サントリーの企業イメージにもダメージだ。
 清宮よ、お前、勘違いしてないか。
 あれが王者の目指すラグビーか。サントリーという一流企業にふさわしいや
り方か。
 清宮よ。お前のラグビーはそんなに安っぽいものか。お前のスポーツ観は、
そんなに安っぽいものか。サントリーのイメージは、そんなに安っぽいものか。
 こんなことをやったら、お前や選手だけじゃなく、親会社のサントリーまで
軽蔑されるんだぞ。何を思い上がっているんだ。
 清宮よ。きさま、反省して坊主頭になれ。

 これまで、buy localで、キリンやサッポロやアサヒやコカコーラや伊藤園
よりサントリー製品を買っていたが、こんな、地元民のサポートやファンにツ
バを吐き、府中ダービーの名に泥を塗るようなことをやる以上、サントリー製
品は買わない。
 みなさんもサントリー製品に買わないでください。
 清宮に何を言っても蛙の面に小便だから、親会社の業績を少しでも落として
ペネルティを加えないと。

 一方、東芝は、部員が窃盗で捕まるという不祥事があった。
http://www.toshiba.co.jp/sports/rugby/topics/index.htm#090106
東芝ラグビー部員の不祥事に関する処分について
http://www.top-league.jp/news/news5622.html
東芝ブレイブルーパス所属選手の不祥事に対する処分について
 青木利弘ラグビー部長は、辞任。瀬川智広監督は、今シーズン終了までの謹
慎。
 瀬川監督は、清宮に、「せっかくの府中ダービーなのに、水を差すような不
祥事をしでかして申し訳ない」と、詫びの電話まで入れていたという。
 それなのに、清宮のバカは、消化試合にすることしか考えてなかった。
 清宮よ。お前は指揮官として腐ってる。スポーツの指導者として腐ってるよ。

 東芝の選手は、信頼回復のために、東芝のラグビーを、スポーツの素晴らし
さを表現しようと懸命だった。片やサントリーの選手は消化試合だと思ってい
る。その差が、これほどの大差になった。
 次にサントリーと当たるときは、今回のような訳にはいかないことは、十分
承知だろうが、清宮の腐った野望を砕くために、サントリーを圧倒してほしい
と思うね。

 プロ野球は、ソフトバンクがレギュラーシーズンのリーグを何ゲームも離し
て1位通過しても、プレーオフで負けて日本シリーズに出られないことが続い
て、1勝のアドバンテージを与えるといった変更がされたけど、トップリーグ
も長いリーグを戦った価値を上げ、戦略的消化試合を減らすために、通過順位
によってプレーオフでハンディをつけることは考えてしかるべきだろう。
 たとえば、順位が1つ違えば、1トライ分5点違うとかね。
 プレーオフで、リーグ1位とリーグ4位が戦うときは、1位に15点を与えて
15-0から試合開始。2位と3位が戦うときは、2位に5点を与えて、5-0で試
合開始。これで、1位と2位が勝ち上がって決勝になれば、5-0で試合開始。
1位と3位が勝ち上がって決勝なら、10-0で試合開始。

 最後にもう一度。
 みなさん、府中の地元民のサポートやラグビーファンにツバを吐き、府中ダ
ービーの名に泥を塗り、スポーツの素晴らしさを台無しにする清宮がいるサン
トリー製品は買わないようにしてください。

http://www.jiji.com/jc/c?g=spo_30&k=2009011200255
東芝、不祥事経てチームまとまる=ラグビートップリーグ
http://www.sponichi.co.jp/sports/news/2009/01/13/07.html
東芝が不祥事ショックもサントリーも吹っ飛ばした

星崎憲夫、町田茂著、町田茂監修「基幹物理学」(てらぺいあ)2009年01月14日 07時02分21秒

ASAHIネット(http://www.asahi-net.or.jp)のjouwa/salonからホットコーナー(http://www.asahi-net.or.jp/~ki4s-nkmr/ )に転載したものから。
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http://iiyu.asablo.jp/blog/2008/12/28/4030161
日経サイエンスで見つけた注目本
志賀浩二「大人のための数学」シリーズ
で名前を出した
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4886990177/showshotcorne-22/
基幹物理学 こつこつと学ぶ人のためのテキスト
星崎 憲夫著 町田 茂著 町田 茂監修
を買いました。
 数日前にやっと届いた。でも、風邪で寝込んでました。
 大判の本で、1000ページ以上あるから分厚い。でも、ハードカバーではなく
ソフトカバーなので、手に持ってもページはめくりやすいですね。
 つらつら眺めると、字が大きめでゆったりしたレイアウト。老眼になりつつ
あるおれでも読みやすい。「もう一度きちんと学び直したいと思っている団塊
の人たちにも適合するよう大きな文字を使用した自学自習書である」の面目躍
如だろう。
 よし、今年1年は、これを少しずつやろうなどと思って、その日はそのまま。
 さあ始めようと思ったら、寝込んでしまった。
 やっと熱が下がって動けるようになって、昨夜、まだ頭がぼーっとするけど、
ちょっと見てみようかなと思って、「序文」と「はじめに」を読んでびっくり。
 本書が出版されるまでのドラマ、関係者の思い、尽力は大変なものがあった
んですね。
 本書の出版は2008年4月ですが、著者の一人、星崎憲夫京都大学名誉教授は、
本書の完成をみることなく、2005年9月に、ガンのため亡くなっています。
 そのため、本書のまえがきは、著者に代わって、担当編集者の波多坦氏が書
いています。そこに、出版に至る経緯が述べてあります。
 星崎先生は、京大退官後、四天王寺国際仏教大学教授になって、
--- ここから ---
そこであらためて、日本の高校教育が大学受験のためのスキル向上を重視した
ものになっている実態を知った。それは、入試用の文・理分け教育であり、特
に物理学では文系・理系を問わず効率重視のいくつかの“公式と解法丸暗記”
の学習方法が行なわれていることであった。
 そこから生まれてくるものは学問への興味と関心を失わせ、萎えさせるもの
以外のなにものでもない。当然のことながら、自然現象を数学で読み解いてい
く物理学的な思考方法など育つはずもないのである。
--- ここまで ---
と、愕然とします。

 これと同じ状況があるでしょ。何度も書いてるけど、勝間和代、神田昌典、
中谷彰宏などの、マーケティングテクニックを駆使して売りまくる、中身がな
い安直ビジネス本の世界。彼らをカリスマ扱いする日本の現実と、ビジネスパ
ーソンのスカスカな頭の中身。
 彼らの本は、目先の効率だけ。しかも、効率が上がったようにみえるだけ。
 ~力(~りょく)がついたように思えるのは、一瞬の錯覚でしかない。巷にあ
ふれる安直ダイエットと同じ。薬物、シャブと同じ、一時の夢。
 基本からじっくり鍛え直さないで、力がつくわけがない。そんな簡単なこと
すらわからない、基本に戻る勇気がない、決断ができない連中が、救いを求め
て勝間たちに飛びつく。それでなんとかなるほど、世の中、甘くない。
 勝間たちに飛びつくのは、バカな宗教にハマって、時間と金と労力を巻き上
げられるのと同じ、詐欺に引っかかっているのと同じことに気づかない。これ
もダイエットと同じ。引っかかるのはバカなカモだから、ちょっと目先を変え
ると何度も金を巻き上げることができるのも同じ。だから、カモは何度も引っ
かかって、何冊もあの手の本を買って挑戦しては失敗する。というより、失敗
するように仕組まれている。失敗したほうが何度でもカモれるから。
 あの手の安直ビジネス本を出している出版社も、週刊ダイヤモンドや週刊東
洋経済やらのビジネス誌も、みんなグルで共犯なのに、それに気づかない。
 この人たち、ほんとに、解体されて、粉体化されて、人間としての知力が衰
退、いや知力なんてレベルではなく、健全な常識すらなくしちゃってるんだよ
ね。
 勝間たちが持て囃されるのは、現代日本の病巣がよく出ているんですよ。こ
のカモりやすさだと、勝間和代は、今度の選挙に出たほうがいいね。当選して
総理大臣にまでなっちゃうかもね。それもまた、いかにも今の日本でしょ。
 もっと脱線するが、勝間の本は、10代や20代の若い世間知らずに売れている
のかと思ったら、丸の内あたりでは、30代、40代に売れているそうな。
 もういい年で、世間も知ってるだろうし、分別もあるはずの連中が、ああい
うのに引っかかる。そんなにバカが多いのか、丸の内。オウム真理教に引っか
かった連中を笑えないね。
 よっぽどまっとうな勉強、修行をしてこなかった連中だね。自分で考えずに、
安易に答だけ求める連中だね。共通一次世代とくくったら、まともな共通一次
世代の連中が怒るかな。
 とにかく、日本、終わったなと。これじゃ、そんな30代、40代が引退する30
年後まで、日本の復活はない。とか言いつつ、ああいうのに引っかかるバカと
は違って、日々、黙々と己をまっとうに鍛えている連中もいるだろうから、そ
っちに期待したいね。
 あ、今週の週刊東洋経済(2009/01/17号)の特集が、仕事力劇的アップ勉強法
だって。
 内容が予想できるだけに、表紙見ただけで、もう手に取る気もなくなった。
週刊ダイヤモンドもそうだけど、こういうバカな特集がなくならないと、日本
経済の再生は遠いよ。この手の特集を読んで信じちゃうオツムの出来で、どう
やって国際競争に勝てるのか。編集者も読者もレベルが低すぎないか。

 脱線が長かった。
 日本の物理教育の現状は危機的だ、何とかしたいと星崎先生は考えて、最終
的に本書の構想を得ます。
--- ここから ---
ねらい:
 初学者が、自学・自習できるテキストをめざす。
 物理学全体に対する認識が形成されるように構成する。そのために古典物理
学だけではなく量子物理学への入門をうける。
記事:
 初学者が自学・自習できるように親切・丁寧・平易に記述する。
 導入部では現象に現前したときに感じる感覚を読者と共有できるような記述
をつける。
 展開部では現象に内在する要素を抽出・分析し要素間の関係性を記述する。
これらを数学モデルに求め、検証してまとめとする。
--- ここまで ---

 そして、高校の同期会で出会った編集者と意気投合し、物理学の教科書とし
ては異例のことながら、生物学系の出版社である「てらぺいあ」から出版する
ことになったそうです。
 まえがきでは、高校の同期会で出会った編集者という書き方になっているが、
それは星崎先生視点でのことだから、この編集者というのは、まえがきを書い
ている波多坦氏のことである。
 ちなみに、波多氏は、「てらぺいあ」の社長でもある。
http://www.therapeia.co.jp/kaisha.html
てらぺいあ 会社案内

 町田茂京都大学名誉教授が共著になっているが、これも理由がある。
 前述のように病に倒れた星崎先生は、本書のすべてを書くことはできなかっ
た。そこで、星崎先生と共同研究も行なったことがある町田先生が、星崎先生
が予定しながら書けなかった部分を書き、最終的に本書の形に仕上げたという。
 どの部分を町田先生が書かれたかは、表紙裏、序文やまえがきを読んでくだ
さい。
 町田先生は、微力を尽くしたのみと謙遜しておられるが、他人の構想を書き
継ぐのも大変だし、何事も仕上げが大変だから、ご苦労されたと思います。
 仕上げについては、昔の人は、「百里の道は、九十九里をもって半ばとす」
と、いいこと言ってますもんね。

 個人的には、付録に星崎先生による「数学の復習」という章があって、なん
と100ページ以上!にわたって、数学の復習があるのがいいと思いました。
 というのは、
http://iiyu.asablo.jp/blog/2008/10/16/3822336
祝物理本特需、趣味で物理学の本、EMANの物理学、物理のかぎしっぽなど物理
学サイト紹介
で書いたように、30年間数学やってないから、ほんとバカになってて、それで、
去年、ずいぶん、回り道をしましたし、お金も使っちゃったしね。それはそれ
で楽しかったけどね。それが本書だと、1冊ですみますからね。

 今年は、この「基幹物理学」を少しずつでもやって、できれば1年で終わら
せる。終わることが目標じゃなくて、物理学の基幹部分の感覚をしっかり身体
に植え付ける。
 これを目標にがんばります。

===
標題: 追伸
---
 本書まえがきによれば、本書は、「週2時間、年間40週の学習を継続すれば、
約2年で物理学の基幹部分がマスターできる」ということです。
 週2時間なら、少々忙しい社会人でも確保可能でしょう。あとは、やる気と
継続ですね。
 ってか、お前、大丈夫なの?
 ちょー、不安。\(^O^)/ でも、がんばる。

===
標題: 追伸その2
---
 太郎ちゃん(麻生太郎首相)、定額給付金を国民一人当たり1万2千円を配るよ
り、本書を配ったらどうか。
 特に中高生に配ると、本書を読んだ子供たちの中から、すごくまともな奴が
どんどん出てきて、国力の基本が非常に上がって、日本再生・復活。
 もう太郎ちゃんは死んでいるだろうけど、30年後、あのとき、太郎ちゃんが
配った物理学の教科書が、21世紀は日本の世紀と呼ばれる礎になったと、歴史
に残る大政治家として、世界中から絶賛されるようになるよ。
 ならんね。
 そっか、太郎ちゃん、そんな腕力ないもんね。--;

===
標題: Re: 追伸その2
---
>  太郎ちゃん(麻生太郎首相)、定額給付金を国民一人当たり1万2千円を配るよ
> り、本書を配ったらどうか。
>  特に中高生に配ると、本書を読んだ子供たちの中から、すごくまともな奴が
> どんどん出てきて、国力の基本が非常に上がって、日本再生・復活。

 問題は本を読むにも太郎ちゃん、日本語の読解に大いに難がある点です。で、
こうした人が増えていて、だから本が売れないという状態になっているわけ。

 羞恥心とかPABOの連中のような国語力だと、字面を読むことすらできな
いから。俺、おバカブームとスピリチュアルブームって、国民愚民化政策の大
きな帰結点だと思うんだよねぇ。羞恥心と江原啓介というのはコインの裏表だ
と思うのです。

--
たま@無精庵

Ben Fry著「ビジュアライジング・データ ―Processingによる情報視覚化手法」2009年01月15日 07時47分42秒

ASAHIネット(http://www.asahi-net.or.jp)のjouwa/salonからホットコーナー(http://www.asahi-net.or.jp/~ki4s-nkmr/ )に転載したものから。
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http://iiyu.asablo.jp/blog/2008/12/02/3988345
電子アート向け言語「Processing 1.0」が正式リリース
で紹介したProcessingの本がオライリー・ジャパンから出てますね。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4873113784/showshotcorne-22/
ビジュアライジング・データ ―Processingによる情報視覚化手法 (大型本)
Ben Fry (著), 増井 俊之 (監訳) (監修), 加藤 慶彦 (翻訳)
です。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/0596514557/showshotcorne-22/
Visualizing Data (ペーパーバック)
Ben Fry (著)
の日本語訳です。

吉田武著「ケプラー・天空の旋律(メロディ)―60小節の力学素描」2009年01月15日 07時48分38秒

ASAHIネット(http://www.asahi-net.or.jp)のjouwa/salonからホットコーナー(http://www.asahi-net.or.jp/~ki4s-nkmr/ )に転載したものから。
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http://iiyu.asablo.jp/blog/2009/01/14/4056567
星崎憲夫、町田茂著、町田茂監修「基幹物理学」(てらぺいあ)
を書いたせいか、
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4320033469/showshotcorne-22/
ケプラー・天空の旋律(メロディ)―60小節の力学素描 (単行本)
吉田 武 (著)
が売れていました。
 目次が見つけられなかったのですが、アマゾンの素人評をみると、内容はか
なりみっしりとハードな感じ。
 同じ手法で、
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4320034007/showshotcorne-22/
マクスウェル・場と粒子の舞踏―60小節の電磁気学素描 (単行本)
吉田 武 (著)
もありますね。
 ところで、著者の吉田武さんは、
http://iiyu.asablo.jp/blog/2006/12/22/1042009
吉田武「はやぶさ 不死身の探査機と宇宙研の物語」
http://iiyu.asablo.jp/blog/2007/01/19/1123371
吉田武著「はやぶさ―不死身の探査機と宇宙研の物語」その2
で紹介した
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4344980158/showshotcorne-22/
はやぶさ―不死身の探査機と宇宙研の物語 (幻冬舎新書) (新書)
吉田 武 (著)
の吉田武さんと同じ人? それとも同姓同名?
 同じ人の可能性は高い気がするけど。

 「はやぶさ」については、いっぱい書いているので、上の検索窓で「はやぶ
さ」で検索してね。
http://www.isas.ac.jp/j/enterp/missions/hayabusa/today.shtml#weekly
今週のはやぶさ君
もどうぞ。
http://www.isas.ac.jp/j/enterp/missions/hayabusa/weekly.shtml
バックナンバー
も読んでね。

 なお、基幹物理学は、昨夜、寝床で読んでいたら、涎垂らして寝てました。
 だめじゃーん。

今井むつみ, 野島久雄著「人が学ぶということ―認知学習論からの視点」2009年01月15日 07時49分36秒

ASAHIネット(http://www.asahi-net.or.jp)のjouwa/salonからホットコーナー(http://www.asahi-net.or.jp/~ki4s-nkmr/ )に転載したものから。
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 これまた、認知科学, AI(人工知能)、脳科学と関連する、すごそう&よさそ
うな本が売れていました。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4893849042/showshotcorne-22/
人が学ぶということ―認知学習論からの視点 (単行本)
今井 むつみ (著), 野島 久雄 (著)
です。
 調べたら、サイトがあります。
http://www.coglearning.com/
人が学ぶということ―認知学習論からの視点
です。
 第1章の目次をみると、行動主義批判から認知主義ということですね。「コ
ラム:内観法による心の研究」なんてのもありますね。
 サイトを眺めているだけで、頭がよくなりそう。
 すごい本を読んでいる人がいますね。

 ついでに書いちゃうけど、新宿ジュンク堂は、6階に理工系の本があります。
 脳科学や認知科学は、この階のコンピュータ、IT系の本がいっぱいあるすぐ
そばにあるんですが、ジュンク堂にしては種類が少ないんです。棚があまりな
い。両方で、棚3本か4本くらいだったかな。
 けっこう意外に思って、「なんだ、ジュンク堂。だめじゃん。失格」とか毒
づいていたんですが、やっぱり、おれが大バカでしたねえ。
 7階に行くと心理学のコーナーがあって、そこは圧巻。
 発達心理学、教育心理学だけで、棚が5,6本あったかな。その横に特別支
援教育、いわゆる障碍児教育の棚があるんですが、これだけで6本分くらいあ
る。
 見回すと心理学関係の本の森ですよ。認知心理学の本もいっぱいあります。
 だから、6階の脳科学や認知科学の棚で、お目当ての本が見つからないとき
は、7階の心理学の森に行くと、見つかるかもしれません。

オバマ大統領のスピーチ2009年01月15日 07時50分20秒

ASAHIネット(http://www.asahi-net.or.jp)のjouwa/salonからホットコーナー(http://www.asahi-net.or.jp/~ki4s-nkmr/ )に転載したものから。
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 もうすぐアメリカ大統領になるオバマさんのスピーチが、英語の教材として
人気が出ているといって、いま、NHKのニュースでやってますね。
 それで思い出したけれど、クリーエ・ジャポン2009年2月号には、オバマさ
んのスピーチのDVDが付いていて、本文でも、英文と日本語訳を並置して、随
所で言い回しのうまさなどを解説してあります。

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B001OFV6IK/showshotcorne-22/
クリーエ・ジャポン2009年2月号
http://moura.jp/scoop-e/courrier/content052.html
クリーエ・ジャポン2009年2月号

 ただ、暗殺される心配は、すごくありますね。
 クリーエ・ジャポンでも記事にしています。