クーリエ・ジャポン2008年12月号、佐賀のカチガラス(カササギ) ― 2008年11月11日 08時43分05秒
ASAHIネット(http://www.asahi-net.or.jp)のjouwa/salonからホットコーナー(http://www.asahi-net.or.jp/~ki4s-nkmr/ )に転載したものから。
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週刊ダイヤモンドの定期購読をやめて、定期購読を始めたクーリエ・ジャポ
ン2008年12月号が送られてきました。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B001JNGB3W/showshotcorne-22/
クーリエ・ジャポン2008年12月号
目次は、
http://moura.jp/scoop-e/courrier/
クーリエ・ジャポン
をどうぞ。
ちょっと脱線。いま、サイトにいって、すごい話だと思ったのが、
http://blog.moura.jp/courrier_koga/2008/10/post-f1e9.html
ボーダータウンで何が起きている?
ですね。
特集は、金融危機後の世界でした。いろいろあるんだけど、金融危機世界一
周の記事もよかった。各国の雑誌がどう報道しているか、集めたもの。
ニューヨークのレズビアンバーが影響受けた話は、ネタの拾い方に感心。
ここんとこ、ITと金融立国で調子がよかったのが、トンデモIT論を連発する
経済学者野口悠紀雄が熱弁をふるっていたアイルランド、そしてアイスランド
だけど、金融危機で大変。特にアイスランドは全銀行国有化などという国家的
な危機で、ロシアに接近したり、獅子てんや瀬戸わんや。そのアイスランドを
報じる記事の書き出しが印象に残った。
「アイスランドという国には、銀行と魚のどちらが先に存在したのか? 当然、
魚だ」
いいねえ。
アイスランドのデータセンターの話、書いてないね。草野君の結婚式の2次
会のときに、Ringのメンバーと話したことで、なんていう話は、
http://iiyu.asablo.jp/blog/2008/05/23/3537111
西田圭介(著)「Googleを支える技術」
http://iiyu.asablo.jp/blog/2008/10/12/3815144
Re: マンデルブロ「禁断の市場 フラクタルでみるリスクとリターン」
にちょろっとあって、書いてないねということも書いているのね。^^;
野口さんがいう、「ITと金融がアイルランドの奇跡的な経済発展を支えた。
日本もそうなれ」という礼賛は、去年の暮れあたりからもうダメだったのでは
ないかという話を、5月に書こうと思ってたんだけど、もう半年も経ってる。
特集以外にも面白い記事が多くて、楽しかった。
日本人は日本人論が好きで、世界からどう見られているか非常に気にすると
は、昔からいわれていることですが、この雑誌には、世界の雑誌が日本をどう
報道しているかを集めた「世界が見たNIPPON」というコーナーがあります。
その中に、ロシア人力士の大麻疑惑問題を、ロシアのアガニョークという雑
誌が報じた記事が掲載されていたけれど、思ったより冷静な記事でした。最近
のロシアの強気ぶりからして、てっきり、東京湾に放射能漏れを起こした原潜
を突入させるべしなどという論調かと思っていたから。^^;
びっくりなのが、音楽CDが付いていたこと。これ、坂本龍一氏と民族音楽研
究家でキングレコードの民族音楽シリーズをプロデュースしている星川京児氏
の対談のところに、キングレコードの民族音楽シリーズのエッセンスを収録し
たCDが付いています。まだ、聴いてないけど、楽しみ。
音楽でいえば、iPod普及で音楽が大音量になってつまらなくなっているとい
う記事もあった。iPodのイヤホンの再現音域が狭いので、結局、売るためには、
音量で勝負するしかなく、ダイナミックレンジの狭い音楽になって、つまらな
くなっているそうです。
http://iiyu.asablo.jp/blog/2008/09/25/3782912
不確実性の経済学入門
http://iiyu.asablo.jp/blog/2008/10/28/3851846
Re: マンデルブロ「禁断の市場 フラクタルでみるリスクとリターン」その2
で名前を出した
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4478001227/showshotcorne-22/
まぐれ―投資家はなぜ、運を実力と勘違いするのか (単行本)
ナシーム・ニコラス・タレブ (著), 望月 衛 (翻訳)
や「ブラック・スワン」の著者、ナシーム・ニコラス・タレブのインタビュー
もあった。タレブという人は、独特の世界観と生活習慣の持ち主なのね。面白
いなあ。
なお、このインタビューでは、書名は「ブラック・スワン」ではなく「黒い
白鳥」となっています。
この本、いま大学や大学院の経済関係で教えられている金融工学がいかにだ
めかという話で、マンデルブロの主張と通じるものがあるようですが、出たと
きの書評は、酷評が多かったそうです。それが、サブプライムローン問題が爆
発して、一気に絶賛の嵐になって世界的な大ベストセラーになったようですね。
もうすぐ、邦訳が出るそうですが。
タレブ氏、不確実性の時代をいかに生きるかを語る思想家、哲学者として引
っ張りだこになって、次回作の前払い金は400万ドル以上、講演は1回6万ド
ルだそうです。
昔のヨーロッパでは白鳥は白しかいないのが常識。しかし、世界に目を広げ
るとオーストラリアに黒い白鳥がいることがわかって、常識が覆されたという
話が出てきますが、それと関連する話。
佐賀には白いカラスがいるんです。カチガラス、あるいはカササギと呼ばれ
るカラス。
大学に入って、びっくりしたのが、佐賀の奴(ひょっとして馬場君?)が、カ
ラスをみて、「あの鳥、何?」なんていうから、「カラスだろ」というと、
「嘘。カラスは白いよ」などというので、こっちがびっくり。
「嘘ばっかり言いやがって、白いカラスなんかいるわけねえだろう」などと
みんなから突っ込まれたと思うけど、ほんとにいて、びっくり。
この話、どこかで書いた記憶があったけど、ウェブやブログの検索じゃ、出
てこなかった。jouwa/salonに書いただけで表に出してなかったのか。面倒な
ので、もう調べません。
http://www.pref.saga.lg.jp/at-contents/kanko_bunka/bunka/bunkazai/katinew1.htm
カササギ (カチガラス)コーナー
をみて、またまたびっくりなのが、佐賀にしかないのかと思ったら、世界的に
はけっこう分布していて、北半球ではポピュラーな鳥なのね。カラスが黒いと
思ってる日本人のほうが、ひょっとしたら世界的には少数派なのかも。^^;
なるほど、ここで正三郎は、クーリエ・ジャポンの記事から黒い白鳥の話を
拾って、それと類似した話題で白いカラスを出して、白いカラスが日本では珍
しくても実は北半球ではポピュラーだという話をして、世界に目を向ける話と、
世界の雑誌記事を集めて世界に目を向ける助けになっているクーリエ・ジャポ
ンとを、最後にちゃんと結びつけているわけね。そういう構想で、この文章は
書かれていたのか。なるほど、いつも「チンチン出したまま!」などというバ
カなことしか書いてないようにみえて、少しは考えてるじゃん。
ってなことが、さっと読めるようになるのが、文学的な読解力。
ほんとは、こんな種明かしをすると、わかってる人は白けるし、芸が臭くな
るからやらないほうがいいけど、勝間和代や弾さん(小飼弾)みたいに、ああい
うデータ処理的な読み方しかできない人が増えているみたいだからね。
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週刊ダイヤモンドの定期購読をやめて、定期購読を始めたクーリエ・ジャポ
ン2008年12月号が送られてきました。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B001JNGB3W/showshotcorne-22/
クーリエ・ジャポン2008年12月号
目次は、
http://moura.jp/scoop-e/courrier/
クーリエ・ジャポン
をどうぞ。
ちょっと脱線。いま、サイトにいって、すごい話だと思ったのが、
http://blog.moura.jp/courrier_koga/2008/10/post-f1e9.html
ボーダータウンで何が起きている?
ですね。
特集は、金融危機後の世界でした。いろいろあるんだけど、金融危機世界一
周の記事もよかった。各国の雑誌がどう報道しているか、集めたもの。
ニューヨークのレズビアンバーが影響受けた話は、ネタの拾い方に感心。
ここんとこ、ITと金融立国で調子がよかったのが、トンデモIT論を連発する
経済学者野口悠紀雄が熱弁をふるっていたアイルランド、そしてアイスランド
だけど、金融危機で大変。特にアイスランドは全銀行国有化などという国家的
な危機で、ロシアに接近したり、獅子てんや瀬戸わんや。そのアイスランドを
報じる記事の書き出しが印象に残った。
「アイスランドという国には、銀行と魚のどちらが先に存在したのか? 当然、
魚だ」
いいねえ。
アイスランドのデータセンターの話、書いてないね。草野君の結婚式の2次
会のときに、Ringのメンバーと話したことで、なんていう話は、
http://iiyu.asablo.jp/blog/2008/05/23/3537111
西田圭介(著)「Googleを支える技術」
http://iiyu.asablo.jp/blog/2008/10/12/3815144
Re: マンデルブロ「禁断の市場 フラクタルでみるリスクとリターン」
にちょろっとあって、書いてないねということも書いているのね。^^;
野口さんがいう、「ITと金融がアイルランドの奇跡的な経済発展を支えた。
日本もそうなれ」という礼賛は、去年の暮れあたりからもうダメだったのでは
ないかという話を、5月に書こうと思ってたんだけど、もう半年も経ってる。
特集以外にも面白い記事が多くて、楽しかった。
日本人は日本人論が好きで、世界からどう見られているか非常に気にすると
は、昔からいわれていることですが、この雑誌には、世界の雑誌が日本をどう
報道しているかを集めた「世界が見たNIPPON」というコーナーがあります。
その中に、ロシア人力士の大麻疑惑問題を、ロシアのアガニョークという雑
誌が報じた記事が掲載されていたけれど、思ったより冷静な記事でした。最近
のロシアの強気ぶりからして、てっきり、東京湾に放射能漏れを起こした原潜
を突入させるべしなどという論調かと思っていたから。^^;
びっくりなのが、音楽CDが付いていたこと。これ、坂本龍一氏と民族音楽研
究家でキングレコードの民族音楽シリーズをプロデュースしている星川京児氏
の対談のところに、キングレコードの民族音楽シリーズのエッセンスを収録し
たCDが付いています。まだ、聴いてないけど、楽しみ。
音楽でいえば、iPod普及で音楽が大音量になってつまらなくなっているとい
う記事もあった。iPodのイヤホンの再現音域が狭いので、結局、売るためには、
音量で勝負するしかなく、ダイナミックレンジの狭い音楽になって、つまらな
くなっているそうです。
http://iiyu.asablo.jp/blog/2008/09/25/3782912
不確実性の経済学入門
http://iiyu.asablo.jp/blog/2008/10/28/3851846
Re: マンデルブロ「禁断の市場 フラクタルでみるリスクとリターン」その2
で名前を出した
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4478001227/showshotcorne-22/
まぐれ―投資家はなぜ、運を実力と勘違いするのか (単行本)
ナシーム・ニコラス・タレブ (著), 望月 衛 (翻訳)
や「ブラック・スワン」の著者、ナシーム・ニコラス・タレブのインタビュー
もあった。タレブという人は、独特の世界観と生活習慣の持ち主なのね。面白
いなあ。
なお、このインタビューでは、書名は「ブラック・スワン」ではなく「黒い
白鳥」となっています。
この本、いま大学や大学院の経済関係で教えられている金融工学がいかにだ
めかという話で、マンデルブロの主張と通じるものがあるようですが、出たと
きの書評は、酷評が多かったそうです。それが、サブプライムローン問題が爆
発して、一気に絶賛の嵐になって世界的な大ベストセラーになったようですね。
もうすぐ、邦訳が出るそうですが。
タレブ氏、不確実性の時代をいかに生きるかを語る思想家、哲学者として引
っ張りだこになって、次回作の前払い金は400万ドル以上、講演は1回6万ド
ルだそうです。
昔のヨーロッパでは白鳥は白しかいないのが常識。しかし、世界に目を広げ
るとオーストラリアに黒い白鳥がいることがわかって、常識が覆されたという
話が出てきますが、それと関連する話。
佐賀には白いカラスがいるんです。カチガラス、あるいはカササギと呼ばれ
るカラス。
大学に入って、びっくりしたのが、佐賀の奴(ひょっとして馬場君?)が、カ
ラスをみて、「あの鳥、何?」なんていうから、「カラスだろ」というと、
「嘘。カラスは白いよ」などというので、こっちがびっくり。
「嘘ばっかり言いやがって、白いカラスなんかいるわけねえだろう」などと
みんなから突っ込まれたと思うけど、ほんとにいて、びっくり。
この話、どこかで書いた記憶があったけど、ウェブやブログの検索じゃ、出
てこなかった。jouwa/salonに書いただけで表に出してなかったのか。面倒な
ので、もう調べません。
http://www.pref.saga.lg.jp/at-contents/kanko_bunka/bunka/bunkazai/katinew1.htm
カササギ (カチガラス)コーナー
をみて、またまたびっくりなのが、佐賀にしかないのかと思ったら、世界的に
はけっこう分布していて、北半球ではポピュラーな鳥なのね。カラスが黒いと
思ってる日本人のほうが、ひょっとしたら世界的には少数派なのかも。^^;
なるほど、ここで正三郎は、クーリエ・ジャポンの記事から黒い白鳥の話を
拾って、それと類似した話題で白いカラスを出して、白いカラスが日本では珍
しくても実は北半球ではポピュラーだという話をして、世界に目を向ける話と、
世界の雑誌記事を集めて世界に目を向ける助けになっているクーリエ・ジャポ
ンとを、最後にちゃんと結びつけているわけね。そういう構想で、この文章は
書かれていたのか。なるほど、いつも「チンチン出したまま!」などというバ
カなことしか書いてないようにみえて、少しは考えてるじゃん。
ってなことが、さっと読めるようになるのが、文学的な読解力。
ほんとは、こんな種明かしをすると、わかってる人は白けるし、芸が臭くな
るからやらないほうがいいけど、勝間和代や弾さん(小飼弾)みたいに、ああい
うデータ処理的な読み方しかできない人が増えているみたいだからね。
コメント
_ Mizo ― 2008年11月11日 12時52分45秒
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_ ホットコーナーの舞台裏 - 2008年11月19日 08時53分12秒
ASAHIネット(http://www.asahi-net.or.jp)のjouwa/salonからホットコーナー(http://www.asahi-net.or.jp/~ki4s-nkmr/ )に転載したものから。
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初めて書き込みます。今日英検の二次の面接(準1級^^;)で撃沈した
---
初めて書き込みます。今日英検の二次の面接(準1級^^;)で撃沈した
_ ホットコーナーの舞台裏 - 2009年04月23日 05時18分51秒
ASAHIネット(http://www.asahi-net.or.jp)のjouwa/salonからホットコーナー(http://www.asahi-net.or.jp/~ki4s-nkmr/ )に転載したものから。
---
未読ですが、面白そうな本をご購入の方がいました。
http://www.a
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未読ですが、面白そうな本をご購入の方がいました。
http://www.a
_ ホットコーナーの舞台裏 - 2009年06月05日 10時03分43秒
ASAHIネット(http://www.asahi-net.or.jp)のjouwa/salonからホットコーナー(http://www.asahi-net.or.jp/~ki4s-nkmr/ )に転載したものから。
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ナシーム・ニコラス・タレブ著「ブラック・スワン」がもうす
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ナシーム・ニコラス・タレブ著「ブラック・スワン」がもうす
_ ホットコーナーの舞台裏 - 2009年06月09日 07時34分19秒
ASAHIネット(http://www.asahi-net.or.jp)のjouwa/salonからホットコーナー(http://www.asahi-net.or.jp/~ki4s-nkmr/ )に転載したものから。
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http://iiyu.asablo.jp/blog/2009/06/05/4343404
ナシーム・ニコラス・タレブ著
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http://iiyu.asablo.jp/blog/2009/06/05/4343404
ナシーム・ニコラス・タレブ著
_ ホットコーナーの舞台裏 - 2009年09月20日 17時29分44秒
ASAHIネット(http://www.asahi-net.or.jp )のjouwa/salonからホットコーナー(http://www.asahi-net.or.jp/~ki4s-nkmr/ )に転載したものから。
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eMacさんから、
http://trendy.nikkeibp.co.jp/article/column/20090914/1028793/?P=
---
eMacさんから、
http://trendy.nikkeibp.co.jp/article/column/20090914/1028793/?P=
_ ホットコーナーの舞台裏 - 2009年10月03日 10時06分37秒
ASAHIネット(http://www.asahi-net.or.jp )のjouwa/salonからホットコーナー(http://www.asahi-net.or.jp/~ki4s-nkmr/ )に転載したものから。
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今年もまたイグ・ノーベル賞で、日本人が受賞しましたね。
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今年もまたイグ・ノーベル賞で、日本人が受賞しましたね。
LISPの次は、カチガラスですか。
私の出身地は、将に、カチガラスの生息地です。
田舎では、カラスと言えば、
カチガラスにバインドされていました。
世間で普通、言われるカラスは、
田圃ガラスにバンドされています。
カチガラスは、白いというより白黒ですね。
田圃ガラスより、小ぶりで嘴が細くて愛嬌があります。
田圃ガラスのような威圧感はありません。
子供のころは、田圃ガラスは
殆ど見たことが有りませんでしたが、
最近、帰郷すると幅をきかせていて
カチガラスが少なくなく成っている気がして
寂しい限りです。
なお、海といえば、干満の差が6mある有明海でしたから、
幼少の頃は、海や川の色が青いのは
絵本の中だけと思っていました。
海辺は、砂浜ではなく潟でしたし、
海の幸は、ムツゴロウやスボ、アゲマキ、シャッパでした。
以上
Mizo