久留米でB級グルメ対決B―1グランプリ ― 2008年10月28日 00時18分44秒
ASAHIネット(http://www.asahi-net.or.jp)のjouwa/salonからホットコーナー(http://www.asahi-net.or.jp/~ki4s-nkmr/ )に転載したものから。
---
福岡県の久留米で、B―1グランプリというB級グルメの対決イベントがあ
るそうです。
http://www.asahi.com/food/news/SEB200810250015.html
めくるめくB級ぐるめ 久留米B―1グランプリ迫る
をどうぞ。
「富士宮やきそば(静岡県富士宮市)」「小倉発祥焼うどん(北九州市)」以
外、食ったことがない。
あ、「浜焼き鯖(さば)バラチラシ寿司(ずし)(福井県小浜市)」は、似
たようなのを羽田空港で買った記憶がある。でも、バラチラシ寿司じゃなかっ
たと思うけど。
中村(show)
===
標題: Re: 久留米でB級グルメ対決B―1グランプリ
---
ふらっと行って、ふらっと食べよう、と思っているあなた。
行列必死なので覚悟していってくださいね。
なにせ、数万人が押し寄せるイベントなもんだから、いち
いち現金で決済しているとパンクすることは過去に学習済
みで、そこはなんともならんのだそうです。
ゆっくり時間を取って、楽しく食べてきてくださいね
>行くつもりの人
--
つばめどん
---
福岡県の久留米で、B―1グランプリというB級グルメの対決イベントがあ
るそうです。
http://www.asahi.com/food/news/SEB200810250015.html
めくるめくB級ぐるめ 久留米B―1グランプリ迫る
をどうぞ。
「富士宮やきそば(静岡県富士宮市)」「小倉発祥焼うどん(北九州市)」以
外、食ったことがない。
あ、「浜焼き鯖(さば)バラチラシ寿司(ずし)(福井県小浜市)」は、似
たようなのを羽田空港で買った記憶がある。でも、バラチラシ寿司じゃなかっ
たと思うけど。
中村(show)
===
標題: Re: 久留米でB級グルメ対決B―1グランプリ
---
ふらっと行って、ふらっと食べよう、と思っているあなた。
行列必死なので覚悟していってくださいね。
なにせ、数万人が押し寄せるイベントなもんだから、いち
いち現金で決済しているとパンクすることは過去に学習済
みで、そこはなんともならんのだそうです。
ゆっくり時間を取って、楽しく食べてきてくださいね
>行くつもりの人
--
つばめどん
Re: 「人任せ」の代償:Google Appsの障害が意味するもの ― 2008年10月28日 00時19分20秒
ASAHIネット(http://www.asahi-net.or.jp)のjouwa/salonからホットコーナー(http://www.asahi-net.or.jp/~ki4s-nkmr/ )に転載したものから。
---
http://iiyu.asablo.jp/blog/2008/10/25/3846074
「人任せ」の代償:Google Appsの障害が意味するもの
の続き。
===
標題: Re: 「人任せ」の代償:Google Appsの障害が意味するもの
---
サーバにも手元にも両方にデータを置くことで、障害のリスクを減らす
という事は可能です。しかし、いずれも「安全」であり「安心」というわ
けではありません。
サーバの障害も存在します。端末よりも頻度は低いとしても、いったん
障害が起きると影響は甚大なものとなります。したがって、複数のサーバ
と端末にミラーして置くことで、障害リスクを減らさねばなりません。
しかし、複数のサーバや端末に同一の情報があると、情報の秘匿性など
は保証できなくなります。この兼ね合いの問題ですね。重要で機密性の高
い情報ほど、ハードとソフトの両面からの安全性を勘案しなければなりま
せん。当たり前のことですが・・・。
Gmailですべて事足りるとするのは、もはや盲信に近いですから。そもそ
も情報そのものを電子化すると、無限に複写が可能となる事を前提とする
わけで、秘匿性・機密性の点から言えばきわめて脆弱になるという事でし
ょう。クラッキングの前に、その情報にアクセス権限のある人物の心変わ
りなどが存在しますし。
情報セキュリティの要諦は、結局人間の信義とか忠誠心などに負うとこ
ろが大きいわけですから。
--
たま@無精庵
===
標題: Re: 「人任せ」の代償:Google Appsの障害が意味するもの
---
>重要で機密性の高い情報ほど、ハードとソフトの両面からの安全性を勘案し
なければなりません。当たり前のことですが・・・。
そのための1つの手段は、暗号化やワンタイムパッドなど。
> 情報セキュリティの要諦は、結局人間の信義とか忠誠心などに負うところ
が大きいわけですから。
その通り。最終的に最大のセキュリティホールは、人間です。
http://iiyu.asablo.jp/blog/2008/10/25/3845979
日経サイエンス2008年12月号は、ノーベル賞とスパイの大特集\(^O^)/
で紹介した
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B001H87GO2/showshotcorne-22/
日経サイエンス2008年12月号
のネットのセキュリティとプライバシーの特集。
この中に、セキュリティの専門家の座談会があります。
http://www.nikkei-science.com/page/magazine/0812/200812_084.html
特集:ネットが蝕むプライバシー 座談会
セキュリティーを高めるには(IT企業セキュリティー担当者座談会)
出席者は、上記をみてください。
技術でどれだけ人間の愚かさをカバーできるか、その苦闘ぶりがよく出てい
る座談会です。
その発言から。
「いずれデータ処理の多くは、自分のコンピューターにあるアプリケーション
ソフトウェアを用いずにネット経由で行われ、そうしたサービスを提供する企
業が増える。10年後には、現在セキュアコンピューティングと呼ばれているも
の(自分のパソコンなどを使い、十分な保護策を講じて行うデータ処理)は消え
失せているだろう」
「自宅で仕事をするためにデータをGmailで自分宛に送っているようでは、セ
キュリティを保証することはできない」
セキュリティの専門家が、Gmailやウェブサービス、クラウドコンピューテ
ィングの現状を、どうみてるかがよくわかります。
野口悠紀雄や勝間和代やその信奉者がやってることは、セキュリティ的には
アウトということ。
野口悠紀雄は、例の週刊ダイヤモンドの特集で、日本企業は、ITを活用して
おらず、グループウェアといっても外部からアクセスできずに電話をかけて社
内の人間に聞くなどというアホなことをやっているといって批判していたけど、
前も書いたとおり、それは日本に限らない。
セキュリティを考えているところは、アメリカでも日本でももっと厳しくや
っています。
ぼくが知っているある大企業は、機密情報が漏れるといけないから、中枢部
はインターネットにつないでいない。当然、携帯電話もPHSの電波も入らない。
別のところは、無線LANは使わない。有線LANのみ。無線は盗聴されやすいか
ら。
別のところは、無線LANを使えるようにしている場所は、電磁的にシールド
して、電波がビル外に漏れないようにしている。
軍はどこももっと厳しいことをやってますよね。自衛隊以外は。^^;
そういえば、野口さんは、暗号についてもアホなことをいってて、頭が割れ
そうになったね。こういう人たちがICTの専門家のように思われて、ダイヤモ
ンド社など出版社が持ち上げて、一般人にデタラメというより、ほとんど日本
を破滅に導くテロ行為じゃないかと思われるような言説を得意げにばらまく。
こういう連中がいるから、セキュリティをやってる人たちは、苦労するわけ
ですね。ほんと、困ったもんです。
関連
http://iiyu.asablo.jp/blog/2008/10/25/3846074
「人任せ」の代償:Google Appsの障害が意味するもの
http://iiyu.asablo.jp/blog/2008/10/12/3815127
野口悠紀雄のトンデモIT論その5
===
標題: Re: 「人任せ」の代償:Google Appsの障害が意味するもの
---
コストダウンしか考えていないシステム屋さんは、なんとか
機器を共通化しようとします。まあ、それがこちらの要求
なんでしょうけど。
で、ほかのシステムに足を引っ張られて、全部落ちちゃう。
--
つばめどん
---
http://iiyu.asablo.jp/blog/2008/10/25/3846074
「人任せ」の代償:Google Appsの障害が意味するもの
の続き。
===
標題: Re: 「人任せ」の代償:Google Appsの障害が意味するもの
---
サーバにも手元にも両方にデータを置くことで、障害のリスクを減らす
という事は可能です。しかし、いずれも「安全」であり「安心」というわ
けではありません。
サーバの障害も存在します。端末よりも頻度は低いとしても、いったん
障害が起きると影響は甚大なものとなります。したがって、複数のサーバ
と端末にミラーして置くことで、障害リスクを減らさねばなりません。
しかし、複数のサーバや端末に同一の情報があると、情報の秘匿性など
は保証できなくなります。この兼ね合いの問題ですね。重要で機密性の高
い情報ほど、ハードとソフトの両面からの安全性を勘案しなければなりま
せん。当たり前のことですが・・・。
Gmailですべて事足りるとするのは、もはや盲信に近いですから。そもそ
も情報そのものを電子化すると、無限に複写が可能となる事を前提とする
わけで、秘匿性・機密性の点から言えばきわめて脆弱になるという事でし
ょう。クラッキングの前に、その情報にアクセス権限のある人物の心変わ
りなどが存在しますし。
情報セキュリティの要諦は、結局人間の信義とか忠誠心などに負うとこ
ろが大きいわけですから。
--
たま@無精庵
===
標題: Re: 「人任せ」の代償:Google Appsの障害が意味するもの
---
>重要で機密性の高い情報ほど、ハードとソフトの両面からの安全性を勘案し
なければなりません。当たり前のことですが・・・。
そのための1つの手段は、暗号化やワンタイムパッドなど。
> 情報セキュリティの要諦は、結局人間の信義とか忠誠心などに負うところ
が大きいわけですから。
その通り。最終的に最大のセキュリティホールは、人間です。
http://iiyu.asablo.jp/blog/2008/10/25/3845979
日経サイエンス2008年12月号は、ノーベル賞とスパイの大特集\(^O^)/
で紹介した
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B001H87GO2/showshotcorne-22/
日経サイエンス2008年12月号
のネットのセキュリティとプライバシーの特集。
この中に、セキュリティの専門家の座談会があります。
http://www.nikkei-science.com/page/magazine/0812/200812_084.html
特集:ネットが蝕むプライバシー 座談会
セキュリティーを高めるには(IT企業セキュリティー担当者座談会)
出席者は、上記をみてください。
技術でどれだけ人間の愚かさをカバーできるか、その苦闘ぶりがよく出てい
る座談会です。
その発言から。
「いずれデータ処理の多くは、自分のコンピューターにあるアプリケーション
ソフトウェアを用いずにネット経由で行われ、そうしたサービスを提供する企
業が増える。10年後には、現在セキュアコンピューティングと呼ばれているも
の(自分のパソコンなどを使い、十分な保護策を講じて行うデータ処理)は消え
失せているだろう」
「自宅で仕事をするためにデータをGmailで自分宛に送っているようでは、セ
キュリティを保証することはできない」
セキュリティの専門家が、Gmailやウェブサービス、クラウドコンピューテ
ィングの現状を、どうみてるかがよくわかります。
野口悠紀雄や勝間和代やその信奉者がやってることは、セキュリティ的には
アウトということ。
野口悠紀雄は、例の週刊ダイヤモンドの特集で、日本企業は、ITを活用して
おらず、グループウェアといっても外部からアクセスできずに電話をかけて社
内の人間に聞くなどというアホなことをやっているといって批判していたけど、
前も書いたとおり、それは日本に限らない。
セキュリティを考えているところは、アメリカでも日本でももっと厳しくや
っています。
ぼくが知っているある大企業は、機密情報が漏れるといけないから、中枢部
はインターネットにつないでいない。当然、携帯電話もPHSの電波も入らない。
別のところは、無線LANは使わない。有線LANのみ。無線は盗聴されやすいか
ら。
別のところは、無線LANを使えるようにしている場所は、電磁的にシールド
して、電波がビル外に漏れないようにしている。
軍はどこももっと厳しいことをやってますよね。自衛隊以外は。^^;
そういえば、野口さんは、暗号についてもアホなことをいってて、頭が割れ
そうになったね。こういう人たちがICTの専門家のように思われて、ダイヤモ
ンド社など出版社が持ち上げて、一般人にデタラメというより、ほとんど日本
を破滅に導くテロ行為じゃないかと思われるような言説を得意げにばらまく。
こういう連中がいるから、セキュリティをやってる人たちは、苦労するわけ
ですね。ほんと、困ったもんです。
関連
http://iiyu.asablo.jp/blog/2008/10/25/3846074
「人任せ」の代償:Google Appsの障害が意味するもの
http://iiyu.asablo.jp/blog/2008/10/12/3815127
野口悠紀雄のトンデモIT論その5
===
標題: Re: 「人任せ」の代償:Google Appsの障害が意味するもの
---
コストダウンしか考えていないシステム屋さんは、なんとか
機器を共通化しようとします。まあ、それがこちらの要求
なんでしょうけど。
で、ほかのシステムに足を引っ張られて、全部落ちちゃう。
--
つばめどん
Re: マンデルブロ「禁断の市場 フラクタルでみるリスクとリターン」その2 ― 2008年10月28日 00時21分24秒
ASAHIネット(http://www.asahi-net.or.jp)のjouwa/salonからホットコーナー(http://www.asahi-net.or.jp/~ki4s-nkmr/ )に転載したものから。
---
http://iiyu.asablo.jp/blog/2008/10/12/3815144
Re: マンデルブロ「禁断の市場 フラクタルでみるリスクとリターン」
の続き。
祝、日経平均株価、バブル崩壊以来の最安値更新。\(^O^)/
今日は、7000円割れ目前の7162円90銭でかろうじて7000円台を保ちましたが、
これまでのバブル崩壊以来最安値7607円は、軽く突き破りました。
今回の世界的な金融危機。それまで神様だったのに、一転、A級戦犯の一人
とされているグルーンスパン前FRB議長が、責任の一端を認める発言をし、今
回の危機は、100年の一度の津波だといってましたが、そんなのは、もっと頻
繁に起きるだろうというのが、マンデルブロの主張。
主流の金融工学がベースにしている正規分布だと、理論的には何万年に1度
などいわれる価格変動もけっこう起きている。だから、野口悠紀雄が信奉し、
学生に教え、入門書を書いているような正規分布をベースにしている金融工学
では、リスクを正しく見積もることは不可能。
ってな話が、
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4492654178/showshotcorne-22/
禁断の市場 フラクタルでみるリスクとリターン (単行本)
ベノワ・B・マンデルブロ (著), リチャード・L・ハドソン (著), 高安 秀樹
(翻訳), 雨宮 絵理 (翻訳), 高安 美佐子 (翻訳), 冨永 義治 (翻訳), 山崎和
子 (翻訳)
を読むとよくわかる。
おれ、週刊ダイヤモンドの連載で読んで、山崎元を信頼しているが、彼なん
かは、何年も前に、いまどき金融工学で出てくるβなんて信用している奴、使
っている奴は、まともな現場の連中にはいないんじゃないかなどということを、
どこかで書いていて、なるほど、理論と現実の乖離が大きいから、現場ではそ
ういうもんなんだなと思いました。
この本、経済の話、市場の話がターゲットですが、実際は、そこでの議論に
使うために、丹念にフラクタルの話をしています。ほとんど、マンデルブロの
研究の過程を一般向けに書いたものでもあり、フラクタルの一般向け入門書と
しても優れていますね。自伝的要素も強いです。
何度も紹介している
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4334032672/showshotcorne-22/
高安秀樹著「経済物理学の発見」
だけではわからなかった経緯も、いろいろわかりました。
たとえば、
http://iiyu.asablo.jp/blog/2006/12/07/985930
伊藤清先生
で書いた
http://www.saiensu.co.jp/magazine-htm/spsk-200003.htm
三浦良造著「臨時別冊・数理科学 SGCライブラリ6 デリバティブの数理」(サ
イエンス社)
に出てくるフランスのバシェリエ(この別冊における表記はバシェリエー)のこ
とも出てきます。
バシェリエは、なかなか面白い人物ですね。彼の学位論文は、金融工学をほ
とんど一人で作ってしまったような画期的な論文だったそうです。マンデルブ
ロによれば、金融工学を作ったといわれる、マーコヴィッツ、シャープ、ブラ
ック、ショールズなどは、バシェリエが描いた絵に最後の一筆の仕上げをした
だけだそうです。
それほどの論文でしたが、1900年当時、金儲けの理論という下賤なものとし
て扱われ、フランスの数学界では認められず、バシェリエの人生は不遇だった
ようです。ただ、この論文審査には、かの大数学者ポアンカレが出席していて、
この論文の対象は、数学の通常の対象とはかけ離れているが、今までにない優
れた考察なので、もっと掘り下げるべきと評したそうです。さすが、ポアンカ
レですなあ。
そして、バシェリエのお祖父さんは、銀行家で詩人!
隔世遺伝でしょうか。ある教授を評したバシェリエの言葉にこんなものがあ
ります。
「型にはまった人物、物理の講義では教室そのものを真空にしてしまった」
「教室そのものを真空にしてしまった」というのは、講義が退屈すぎて、学
生がみんな出て行ったという意味です。
素晴らしい言語感覚。まるで、カート・ヴォネガット・ジュニアの小説に出
てきそうな一節。
その他、いろいろ読みどころがあって、これ、おすすめです。
これだけ暴落すると、やっぱ、いまの金融工学、おかしいぞと、本書が読ま
れるケースも増えそうですね。
それと、
http://iiyu.asablo.jp/blog/2008/09/25/3782912
不確実性の経済学入門
で紹介した
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4478001227/showshotcorne-22/
まぐれ―投資家はなぜ、運を実力と勘違いするのか (単行本)
ナシーム・ニコラス・タレブ (著), 望月 衛 (翻訳)
や、この著者のもうすぐ出るらしい「ブラック・スワン」ね。「ブラック・ス
ワン」は、時流に乗って売れそうな気がしますね。
関連
http://iiyu.asablo.jp/blog/2006/11/26/970676
データや統計の罠と監視社会
http://iiyu.asablo.jp/blog/2007/11/28/2462153
サブプライムローン問題、モノ作り脱却論、金融立国論
http://iiyu.asablo.jp/blog/2007/12/05/2472636
サブプライムローン問題、モノ作り脱却論、金融立国論その2
http://iiyu.asablo.jp/blog/2006/12/07/985911
ブラック・ショールズの公式
本書を読んだあとだと、前述「サブプライムローン問題、モノ作り脱却論、
金融立国論その2」で名前だけ出した
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4811563115/showshotcorne-22/
熊谷善彰著「金融時系列データのフラクタル分析」
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4254295510/showshotcorne-22/
宮原孝夫著「株価モデルとレヴィ過程 (シリーズ・金融工学の基礎)」
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/491610613X/showshotcorne-22/
倉都康行著「リスク再考―カオス、フラクタルを視座として (金融職人技シリーズ)」
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4254295367/showshotcorne-22/
J.P.ブショー, M.ポッター著, 森平爽一郎, 森谷博之, 熊谷善彰訳
「金融リスクの理論―経済物理からのアプローチ (ファイナンス・ライブラリー (6))」
あたりも、えらく面白そうにみえますね。
おれの場合、数学力ないから、楽しめないでしょうが(泣)。
===
標題: Re: マンデルブロ「禁断の市場 フラクタルでみるリスクとリターン」その2
---
βを信頼していないってのは、観測された通りに今後の
市場が動くことはまずないから、でしょうか。
日経平均やTOPIXといったベンチマークとのβを1にでき
れば、市場平均以上に負けることはなくなります。勝つ
こともなくなりますが、責任は薄れます。
次に、δをヘッジしていきます。δヘッジが完璧なら、
市場が動いても運用責任者は何もすることがないはずで
すし、最近のような相場に慌てることもないはずです。
なぜなら、市場の動向に左右されないポジションになっ
ているからです。
それでも不安な場合は、γ・κ・θを調整すればいいわ
けですが、理論通りに市場が動くのであれば、数学者は
オプション市場で連戦連勝のはずです。そうはいきま
せんなあ。
δ以下の各項目については、ブラック・ショールズ・モ
デルによるものなので、その前提が間違っているとすれ
ば、調整する意味のない項目ということになりますね。
まあ、面倒な話だ。(それでまとめか)
--
つばめどん
---
http://iiyu.asablo.jp/blog/2008/10/12/3815144
Re: マンデルブロ「禁断の市場 フラクタルでみるリスクとリターン」
の続き。
祝、日経平均株価、バブル崩壊以来の最安値更新。\(^O^)/
今日は、7000円割れ目前の7162円90銭でかろうじて7000円台を保ちましたが、
これまでのバブル崩壊以来最安値7607円は、軽く突き破りました。
今回の世界的な金融危機。それまで神様だったのに、一転、A級戦犯の一人
とされているグルーンスパン前FRB議長が、責任の一端を認める発言をし、今
回の危機は、100年の一度の津波だといってましたが、そんなのは、もっと頻
繁に起きるだろうというのが、マンデルブロの主張。
主流の金融工学がベースにしている正規分布だと、理論的には何万年に1度
などいわれる価格変動もけっこう起きている。だから、野口悠紀雄が信奉し、
学生に教え、入門書を書いているような正規分布をベースにしている金融工学
では、リスクを正しく見積もることは不可能。
ってな話が、
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4492654178/showshotcorne-22/
禁断の市場 フラクタルでみるリスクとリターン (単行本)
ベノワ・B・マンデルブロ (著), リチャード・L・ハドソン (著), 高安 秀樹
(翻訳), 雨宮 絵理 (翻訳), 高安 美佐子 (翻訳), 冨永 義治 (翻訳), 山崎和
子 (翻訳)
を読むとよくわかる。
おれ、週刊ダイヤモンドの連載で読んで、山崎元を信頼しているが、彼なん
かは、何年も前に、いまどき金融工学で出てくるβなんて信用している奴、使
っている奴は、まともな現場の連中にはいないんじゃないかなどということを、
どこかで書いていて、なるほど、理論と現実の乖離が大きいから、現場ではそ
ういうもんなんだなと思いました。
この本、経済の話、市場の話がターゲットですが、実際は、そこでの議論に
使うために、丹念にフラクタルの話をしています。ほとんど、マンデルブロの
研究の過程を一般向けに書いたものでもあり、フラクタルの一般向け入門書と
しても優れていますね。自伝的要素も強いです。
何度も紹介している
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4334032672/showshotcorne-22/
高安秀樹著「経済物理学の発見」
だけではわからなかった経緯も、いろいろわかりました。
たとえば、
http://iiyu.asablo.jp/blog/2006/12/07/985930
伊藤清先生
で書いた
http://www.saiensu.co.jp/magazine-htm/spsk-200003.htm
三浦良造著「臨時別冊・数理科学 SGCライブラリ6 デリバティブの数理」(サ
イエンス社)
に出てくるフランスのバシェリエ(この別冊における表記はバシェリエー)のこ
とも出てきます。
バシェリエは、なかなか面白い人物ですね。彼の学位論文は、金融工学をほ
とんど一人で作ってしまったような画期的な論文だったそうです。マンデルブ
ロによれば、金融工学を作ったといわれる、マーコヴィッツ、シャープ、ブラ
ック、ショールズなどは、バシェリエが描いた絵に最後の一筆の仕上げをした
だけだそうです。
それほどの論文でしたが、1900年当時、金儲けの理論という下賤なものとし
て扱われ、フランスの数学界では認められず、バシェリエの人生は不遇だった
ようです。ただ、この論文審査には、かの大数学者ポアンカレが出席していて、
この論文の対象は、数学の通常の対象とはかけ離れているが、今までにない優
れた考察なので、もっと掘り下げるべきと評したそうです。さすが、ポアンカ
レですなあ。
そして、バシェリエのお祖父さんは、銀行家で詩人!
隔世遺伝でしょうか。ある教授を評したバシェリエの言葉にこんなものがあ
ります。
「型にはまった人物、物理の講義では教室そのものを真空にしてしまった」
「教室そのものを真空にしてしまった」というのは、講義が退屈すぎて、学
生がみんな出て行ったという意味です。
素晴らしい言語感覚。まるで、カート・ヴォネガット・ジュニアの小説に出
てきそうな一節。
その他、いろいろ読みどころがあって、これ、おすすめです。
これだけ暴落すると、やっぱ、いまの金融工学、おかしいぞと、本書が読ま
れるケースも増えそうですね。
それと、
http://iiyu.asablo.jp/blog/2008/09/25/3782912
不確実性の経済学入門
で紹介した
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4478001227/showshotcorne-22/
まぐれ―投資家はなぜ、運を実力と勘違いするのか (単行本)
ナシーム・ニコラス・タレブ (著), 望月 衛 (翻訳)
や、この著者のもうすぐ出るらしい「ブラック・スワン」ね。「ブラック・ス
ワン」は、時流に乗って売れそうな気がしますね。
関連
http://iiyu.asablo.jp/blog/2006/11/26/970676
データや統計の罠と監視社会
http://iiyu.asablo.jp/blog/2007/11/28/2462153
サブプライムローン問題、モノ作り脱却論、金融立国論
http://iiyu.asablo.jp/blog/2007/12/05/2472636
サブプライムローン問題、モノ作り脱却論、金融立国論その2
http://iiyu.asablo.jp/blog/2006/12/07/985911
ブラック・ショールズの公式
本書を読んだあとだと、前述「サブプライムローン問題、モノ作り脱却論、
金融立国論その2」で名前だけ出した
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4811563115/showshotcorne-22/
熊谷善彰著「金融時系列データのフラクタル分析」
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4254295510/showshotcorne-22/
宮原孝夫著「株価モデルとレヴィ過程 (シリーズ・金融工学の基礎)」
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/491610613X/showshotcorne-22/
倉都康行著「リスク再考―カオス、フラクタルを視座として (金融職人技シリーズ)」
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4254295367/showshotcorne-22/
J.P.ブショー, M.ポッター著, 森平爽一郎, 森谷博之, 熊谷善彰訳
「金融リスクの理論―経済物理からのアプローチ (ファイナンス・ライブラリー (6))」
あたりも、えらく面白そうにみえますね。
おれの場合、数学力ないから、楽しめないでしょうが(泣)。
===
標題: Re: マンデルブロ「禁断の市場 フラクタルでみるリスクとリターン」その2
---
βを信頼していないってのは、観測された通りに今後の
市場が動くことはまずないから、でしょうか。
日経平均やTOPIXといったベンチマークとのβを1にでき
れば、市場平均以上に負けることはなくなります。勝つ
こともなくなりますが、責任は薄れます。
次に、δをヘッジしていきます。δヘッジが完璧なら、
市場が動いても運用責任者は何もすることがないはずで
すし、最近のような相場に慌てることもないはずです。
なぜなら、市場の動向に左右されないポジションになっ
ているからです。
それでも不安な場合は、γ・κ・θを調整すればいいわ
けですが、理論通りに市場が動くのであれば、数学者は
オプション市場で連戦連勝のはずです。そうはいきま
せんなあ。
δ以下の各項目については、ブラック・ショールズ・モ
デルによるものなので、その前提が間違っているとすれ
ば、調整する意味のない項目ということになりますね。
まあ、面倒な話だ。(それでまとめか)
--
つばめどん
Javaで動く物理現象の教育用シミュレータ ― 2008年10月28日 00時24分22秒
ASAHIネット(http://www.asahi-net.or.jp)のjouwa/salonからホットコーナー(http://www.asahi-net.or.jp/~ki4s-nkmr/ )に転載したものから。
---
http://iiyu.asablo.jp/blog/2008/06/11/3572164
Javaで動くクールなツールたち
で紹介した連載。今回は、
http://sdc.sun.co.jp/news/cooltools/200810.html
第18回:ストップ・ザ・理科離れ!Javaで動く物理現象の教育用シミュレー
ター
Interactive Web Physics
です。
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http://iiyu.asablo.jp/blog/2008/06/11/3572164
Javaで動くクールなツールたち
で紹介した連載。今回は、
http://sdc.sun.co.jp/news/cooltools/200810.html
第18回:ストップ・ザ・理科離れ!Javaで動く物理現象の教育用シミュレー
ター
Interactive Web Physics
です。
中田育男著「コンパイラの基盤技術と実践」その2 ― 2008年10月28日 00時25分06秒
ASAHIネット(http://www.asahi-net.or.jp)のjouwa/salonからホットコーナー(http://www.asahi-net.or.jp/~ki4s-nkmr/ )に転載したものから。
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http://iiyu.asablo.jp/blog/2008/07/08/3615983
中田育男著「コンパイラの基盤技術と実践」の続き。
だいぶ前に買って、ざっと見ました。
これ、フツーのコンパイラ本とは全然違いますね。
フツーのコンパイラ本は、言語理論や字句解析、構文解析などフロントエン
ドの部分にかなりページを割きますが、本書は、そういうのは基本的にパス。
前半の力点は、プログラミング言語やプロセッサに依存せずにどこまで最適
化できるか。そのための中間表現はどうあるべきかといった話題にあります。
それを追求したのが、COINSプロジェクト。プロジェクトの解説と、COINSを
使って自分でコンパイラをどう作るかという話が後半のメインですね。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4254121733/showshotcorne-22/
コンパイラの基盤技術と実践―コンパイラ・インフラストラクチャCOINSを用
いて (単行本)
中田 育男 (著)
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http://iiyu.asablo.jp/blog/2008/07/08/3615983
中田育男著「コンパイラの基盤技術と実践」の続き。
だいぶ前に買って、ざっと見ました。
これ、フツーのコンパイラ本とは全然違いますね。
フツーのコンパイラ本は、言語理論や字句解析、構文解析などフロントエン
ドの部分にかなりページを割きますが、本書は、そういうのは基本的にパス。
前半の力点は、プログラミング言語やプロセッサに依存せずにどこまで最適
化できるか。そのための中間表現はどうあるべきかといった話題にあります。
それを追求したのが、COINSプロジェクト。プロジェクトの解説と、COINSを
使って自分でコンパイラをどう作るかという話が後半のメインですね。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4254121733/showshotcorne-22/
コンパイラの基盤技術と実践―コンパイラ・インフラストラクチャCOINSを用
いて (単行本)
中田 育男 (著)
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