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スペリオールで、新型インフルエンザのマンガが新連載2008年09月19日 09時48分19秒

ASAHIネット(http://www.asahi-net.or.jp)のjouwa/salonからホットコーナー(http://www.asahi-net.or.jp/~ki4s-nkmr/ )に転載したものから。
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 マンガ雑誌「ビッグコミック スペリオール」で柿崎正澄「感染列島」とい
うマンガが連載開始ですね。
 来年1月に同名の映画が公開されるそうで、その露払いのようです。
 映画公開前に、パンデミックが起きたら、シャレにならんね。^^;

武部尚志著「数学で物理を」2008年09月19日 09時48分43秒

ASAHIネット(http://www.asahi-net.or.jp)のjouwa/salonからホットコーナー(http://www.asahi-net.or.jp/~ki4s-nkmr/ )に転載したものから。
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 頂戴してからすでにもう2ヵ月以上経つかもしれないが、
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4535784698/showshotcorne-22/
数学で物理を (単行本)
武部 尚志 (著)
を紹介。
 一時、数学、中でも物理数学の本を紹介していたでしょ。たとえば、
http://iiyu.asablo.jp/blog/2008/06/18/3583332
物理数学入門本の感想

 そんなある日、お茶の水女子から郵便物が。
 おれ、お茶の水女子大の女子学生に手を出したことはないぞ、何かの間違い
じゃないかとびくびくしながら開けた。
 そしたら、武部尚志著「数学で物理を」という本でした。\(^O^)/
 お手紙がありまして、お茶の水女子大理学部数学科の武部尚志先生は、なん
と、おれの大昔からのファンだそうで、最近、数学に興味があるみたいだから
と、ご著書を送ってくださった次第。
 やりにくいなあ、数学のプロがファンなんて。
 そんなこと気にするタマか、お前が。大学のほかの分野のプロもいっぱい読
んでいるんだから、気にし始めたらきりがないぞ。
 はーい。バカはバカなりに突撃しまーす。\(^O^)/

 なぜ、数学科の先生が物理数学の本を書いたかというと、数学科の学生って、
大学では物理をやらないところがけっこうあるみたい。お茶の水女子大もそう
だという。
 大学で勉強するのに、物理と数学のエキサイティングな関係を知らないなん
て、ああ嘆かわしいというので、武部先生は、本書のベースになる講義を始め
たとのこと。
 数学力のなさを痛感しながら読んでみましたが、おれが何冊か読んだ物理数
学の本とは、テイストやタッチが大いに違うのが面白かった。
 やっぱ、数学科の学生向けに数学のプロが書いた本ですね。
 随所に、この辺は面白さ優先で書いているので、数学的厳密さには欠けるが、
気になるなら、XXXという本を読めなどと書いてある。最初、何度かそうい
うことが書いてあるんだけど、だんだん、面倒になったのか(笑)、もういい加
減、雰囲気がわかっただろう、いちいち書かないけど、そういうことだから、
そのつもりで読むようにとなっていく。
 一番、テイストやタッチが違うと思ったのが、物理数学の本だと、解法のテ
クニックがメインに思うけど、本書は、もっと数学的な基盤の部分の話から入
ること。
 たとえば、微分方程式を解く話。最初は、どう解くかといった話をしない。
何をやるかといえば、解をもつ場合、その解の集合はどういう性質をもつのか、
それを調べようといって、調べ始めるのよ。
 これって、すごくなーい? おれ、ああ、やっぱり、数学屋は物理屋とは違
うなあと思ったよ。

 ここんとこ、ずっと、データ処理的な読み方・データ処理的読解力なんて、
コンピュータに負けるような読み方・読解力で、文学的な読み方ができず、文
学的読解力がないなら、人間の知性じゃないといったこと書いているでしょ。
 たとえば、
http://iiyu.asablo.jp/blog/2008/08/28/3714428
勝間和代・小飼弾対談
とかね。あ、これも続編を書かないといけないのね。弾さんところで月に5000
冊も本が売れるのは、「動物化するポストモダン」や「ボース・アインシュタ
イン凝縮体(BEC)化したポストモダン」だねというところまで話が戻って、長
くなるから、面倒なんだ。ま、そのうちやるかもしれない宿題ということで。^^;
 本書でも、おれのその路線に符合するような話が書いてある。本書24ページ
から少し長くなるが引用する。
--- ここから ---
余談:「定義、定理、証明、定義、定理、証明、…」の連鎖のような数学の講
義を聞いてきた人にはショックかもしれないが、数学を「分かる」上で大事な
ことは論理的に正しい証明よりも「なぜそうなるのか」という説明である。
 数学のステートメントを証明することはそのステートメントを理解するため
の大事なステップで、ないがしろにするわけにはいかないが、「分かる」こと
とは違う。
 本当にそのステートメントの数学的な背景や意味がはっきり理解されてしま
えば、そこから証明は自然にでてくるべきだ、というのが数学者の立場である。
 数学者が自分の研究について話すときに「証明はできたんですが、まだなぜ
そうなるかという説明ができないんです。もっと理解を深めないといけません」
といった言葉を述べるのは珍しくない。(余談終わり)
--- ここまで ---

 これもデータ処理的数学力・データ処理的読解力は、ほんとの数学力、数学
的読解力とは違うという話だよね。勝間和代や弾さんみたいに、たくさん本を
読めて読解力があるようにみえても、実は文学的文盲。数学の証明ができても、
それだけじゃ、数学的文盲。
 証明だけなら、コンピュータの定理証明系で証明できるものがあるし、微積
分程度なら、おれより数式ソフトが圧倒的に速くて正確だし、データ処理的な
読み方なら、月にたった100冊しか読めない人間なんて相手にならないスピー
ドで、コンピュータがテキストマイニングをしまくってるしね。
 本書のこの余談、そういう時代に、人間の強みがどこにあるか。人間の知性、
知的活動、知的生産はどうあるべきか。その辺とつながる深い話ですよね。

 ということで、物理と数学に興味があって、数学者のテイスト、タッチで書
かれたものが読みたい人は、本書がいいと思いました。

 さて、おれも余談。
 お茶の水女子大といえば、いまから25年ほど前、パソコン通信の日経MIXで
一緒だったharuakiこと、古田啓はどうしているんだ。
 管理工学研究所で、日本語の仮名漢字変換ソフト「松茸」なんぞを作ってい
た昔、haruakiからいろいろ教わって勉強になったし、やっぱ、プロの文学者
は違うと思ったし、聖心女子大の女子学生と一緒にharuakiの講義を受けると
いう栄光の瞬間もあった。\(^O^)/
 そのときさ、haruakiの野郎、女子大生様に向かって、「ここの意味はどう
いうことなのか、説明してみなさい」などといって、おれなんか、「haruaki
のばかー。女子大生様に対して、なんて高飛車な態度なんだ。「ハイヒールで
踏んづけてもいいですから、どうぞ、お考えをお聞かせください。お聞かせく
だされば、靴でもなんでもお舐めします。今日はここに中村正三郎というバタ
ー犬も連れてきております。もう、こんな奴なんで、殴る蹴る好きにしてくだ
さい」と懇願すべきだろう」と思ったものだ。
 元気にしてるのかなあ。
http://info.pr.ocha.ac.jp/staff/detail.asp?staff=30381347
には、情報があるから、まだお茶の水女子大にはいるのね。
 あ、
http://www.vector.co.jp/vpack/browse/person/an000930.html
には、松茸用のソフトがいろいろある。懐かしいなあ。
 haruaki、元気にしてればいいけどなあ。

AS/400, iSeries, 仮想記憶、単一レベル記憶(SLS)のこと2008年09月19日 09時49分52秒

ASAHIネット(http://www.asahi-net.or.jp)のjouwa/salonからホットコーナー(http://www.asahi-net.or.jp/~ki4s-nkmr/ )に転載したものから。
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http://iiyu.asablo.jp/blog/2008/09/04/3741480
ピンボールのリトルウイングの藤田さんと飲んだ\(^O^)/
で書いてなかった、藤田さんと飲んだときに出た話題その1(その3まである)。
 メモリ管理の話になって、仮想記憶のことが出た。
 仮想記憶といえば、大学のコンピュータサイエンスや情報工学の講義でも、プロセス毎にアドレス空間を分離する方式(UnixやWindowsが採用している方式)の仮想記憶の話だけで、まず、IBMのAS/400(いまはiSeriesからさらにSystem iという名前)で採用されている単一レベル記憶のことは出てこない。
 おれはこっちのほうが本来の仮想記憶で素直だと思っている。
 単一レベル記憶を知らない人は、勉強しておくといいよ。世界観が変わるから。
 時間がないので、あとは、あまり詳しく書かず、主にリンクの羅列。
 AS/400とiSeriesのことは、ブログにはまだ出てないけど、ウェブのほうにはたくさん書いているので、上の検索窓で、ふだんのiiyu.asable.jpではなくwww.asahi-net.or.jpにチェックを入れて、「AS/400 wabijou」で検索してもらえれば、いろいろ出るので、参考にしてください。

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/1882419669/showshotcorne-22/
Inside the As/400: Featuring the As/400E Series (ペーパーバック)
Frank G. Soltis (著)
 AS/400の父であるSoltisさん自ら書いたバイブル。
 時代を超えたすごい設計なんです。なぜ、AS/400が世界中で高い評価を得ているか、その技術的秘密が全開です。
 いま、税込15,897円なんてとんでもない値段になってるね。本家amazonだと65ドルだけどね。おれもたしかそんな値段で買った。Soltisさんが来日したときにセミナーに行ってサインもらっちゃったもんね。\(^O^)/
 インフォ・クリエイツから日本語版も出たんだけど、もう入手不可能みたい。これは3500円だった。相当にがんばって安くした値段ですね。
http://www.yfcbookshelf.com/tokusyuu%20vol.3.htm
「インフォ・クリエイツ」
で、古田島さんが、紹介してる。

 英語の
http://en.wikipedia.org/wiki/Single-level_store
より、↓の日本語のほうが詳しい。珍しいね。
http://ja.wikipedia.org/wiki/単一レベル記憶
 仮想記憶は、
http://en.wikipedia.org/wiki/Virtual_memory

 あのさ、ページング方式とセグメント方式で、パソコンの技術しか知らないライターが、セグメント方式はだめなんてことを昔よく書いていた。でもね、それ、Intelの8086などが、セグメントの最大長がわずか64KBだったのが悪いのよ。
 同一アドレス空間にプロセスを複数置くメリットはすごくあるし、まともなセグメント方式なら、ちゃんとプロセス間の干渉は排除できるんだよ。
 AS/400は、その前身のSystem/38の昔から、設計上のアドレスは128bitなんだよね。30年前の1978年ですよ、System/38は。
 そんな昔からアドレス空間は128bitあって、それを実際のプロセッサにマップしている。いまは、64bitのPowerを使っているから、64bitだけ実際に使われている。しかも、すごいのは、OS/400というOSすら、実は物理的なアドレスも仮想空間のアドレスも知らない。\(^O^)/
 OSも、MIと呼ばれる層の上にあるから、もっと抽象化された世界しか知らないのね。
 そういう設計だから、何十年も前の別のプロセッサで動いていたプログラムのバイナリを、PowerPCの最新マシンにもってきても動く。Appleみたいにエミュレータでやる? とんでもない、実は。。。
 ってなことは、バイブルを読んでください。

 System iについては、
http://ja.wikipedia.org/wiki/System_i
より、↓の英語のほうが詳しいね。
http://en.wikipedia.org/wiki/AS/400

 ソルティスさん、また、本を出していたんだね。
http://www.e-bellnet.com/special/vision/vision_0203.html
特別インタビュー:フランク G. ソルティス氏

 Vectorにもソフトがあるね。
http://www.vector.co.jp/vpack/filearea/other/as400/

 AS/400(i Series, System i)は、顧客満足度が非常に高いマシンとして知られている。
 藤田さんには実名を話したが、わが社のハードやソフトこそが、ビジネスを支える信頼性の高いもの、新世代のものなどといって、必死で売っていたいくつかの会社の会計・経理のシステムは、実は、AS/400だったという話がある。大事な大事なお金の部分は、自社のソフトやハードじゃ、怖かったということ。\(^O^)/
 毎年、日経コンピュータの顧客満足度調査では、オフコンに分類されていたけど、そこではダントツの1位。たとえば、
http://www.nikkeibp.co.jp/style/biz/management/yajima/050606_manzokudo/
顧客満足度ナンバーワン商品の作り方
を参照。
 今年の第13回の結果は、
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/Research/20080903/314073/?ST=research&P=2
にありますね。このミッドレンジサーバーのところですね。やっぱり、第1位
ですね。

 AS/400というとオフコンだし、その技術的な内容がほとんど知られてなかったこともあって、Unix(いまならLinuxか)やWindowsしか知らない技術者は、知らないだろうけど、調べるとすごいよ。ほんと、世界観が変わります。

ガベージコレクション(GC)2008年09月19日 09時51分03秒

ASAHIネット(http://www.asahi-net.or.jp)のjouwa/salonからホットコーナー(http://www.asahi-net.or.jp/~ki4s-nkmr/ )に転載したものから。
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http://iiyu.asablo.jp/blog/2008/09/04/3741480
ピンボールのリトルウイングの藤田さんと飲んだ\(^O^)/
で書いてなかった、藤田さんと飲んだときに出た話題その2(その3まである)。
 藤田さんが作った新Schemeのイプシロンで、並列ガベージコレクションを実
装したけれど、えらい大変だったという話が出た。そんなもん、実装しようと
思うことからして、すごいよね。

 ガベージコレクションはLispが本家だけど、それだけでも盛んな研究分野だ
った。いまでもいろいろ考えている人はいると思う。
 ガベージコレクションのことだけ、詳しく述べた本もあります。
 実はこれ、ACLのFranzの日本サイト
http://jp.franz.com/
で配っている、数理システムの
http://cl-www.msi.co.jp/solutions/knowledge/lisp-world/tutorial/gc-tutorial.pdf
工藤千加子「Allegro CL における Garbage Collection」
で知った本。買ってないけどね。
 その本とは、
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/0471941484/showshotcorne-22/
Garbage Collection: Algorithms for Automatic Dynamic Memory Management
(ハードカバー)
Richard Jones (著), Rafael Lins (著)
 本家amazonでは、大絶賛です。

 でね、この本の改訂版が出るそうなんです。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/1420082795/showshotcorne-22/
Advanced Garbage Collection: Algorithms for Automatic Dynamic Memory
Management (Chapman & Hall/Crc Applied Algorithms and Data Structures
Series) (ハードカバー)
Richard Jones (著), Antony Hosking (著), Eliot Moss (著)
がそれ。
 でもさ、出版予定が2009年5月だって。つまり、来年。
 えーっ、そんな先なの? それをもう予約取ってるの?
 調べたら、本家amazonには、この本、まだ出てないんだよね。ほんとに出る
のかな。それとも日本のアマゾンのデータが間違い? 先走り?なんてね。

並行・並列プログラミング2008年09月19日 09時51分48秒

ASAHIネット(http://www.asahi-net.or.jp)のjouwa/salonからホットコーナー(http://www.asahi-net.or.jp/~ki4s-nkmr/ )に転載したものから。
---
http://iiyu.asablo.jp/blog/2008/09/04/3741480
ピンボールのリトルウイングの藤田さんと飲んだ\(^O^)/
で書いてなかった、藤田さんと飲んだときに出た話題その3(これでおしまい)。
 並列ガベージコレクション(GC)の話に関連して、GCのことは、その2で書い
た。
 いよいよ時間がなくなったので、ここは、並行・並列プログラミングのリン
クの羅列。
 インテルに特化するなら、すでに
http://iiyu.asablo.jp/blog/2008/02/28/2670355
インテル スレッディング・ビルディング・ブロック ―マルチコア時代のC++
並列プログラミング
http://iiyu.asablo.jp/blog/2008/02/29/2672473
注目のコンピュータサイエンス本
で、
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4873113555/showshotcorne-22/
インテル スレッディング・ビルディング・ブロック ―マルチコア時代のC++
並列プログラミング (単行本)
James Reinders (著), 菅原 清文 (監修), エクセルソフト株式会社 (翻訳)
は、名前を出したけど、

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/1558608710/showshotcorne-22/
Sourcebook of Parallel Computing (The Morgan Kaufmann Series in
Computer Architecture and Design) (ハードカバー)
Jack J. Dongarra (著, 編集), Ian Foster (著), Geoffrey Fox (著), Ken
Kennedy (著), William Gropp (著), Linda Torczon (著), Andy White (著)
を買っている人がいて、調べたら、評判のいい洋書はいろいろね。

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/0123705916/showshotcorne-22/
The Art of Multiprocessor Programming (ペーパーバック)
Maurice Herlihy (著), Nir Shavit (著)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/0321228111/showshotcorne-22/
Patterns for Parallel Programming (Software Patterns Series) (ハードカ
バー)
Timothy G. Mattson (著), Beverly A. Sanders (著), Berna L. Massingill
(著)
など。
 いずれも買ってませんが、いずれも本家amazonの素人評では大絶賛です。
 マルチコア、マルチプロセッサ、分散が当たり前になってきているので、そ
のうち、いくつかは、日本語になるんでしょうか。
 プログラミング言語のほうも注目ですね。CTMで使われているOzには、デー
タフロー変数があるしね。もちろん、Erlangはだいぶ有名になりましたが。
 何度も書いているので、上の検索窓で、「Oz」や「Erlang」で検索してみて
ください。