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JFLニューウェーブ北九州、天皇杯出場2008年09月04日 06時45分59秒

ASAHIネット(http://www.asahi-net.or.jp)のkick/salonからホットコーナー(http://www.asahi-net.or.jp/~ki4s-nkmr/ )に転載したものから。
---
 JFLのニューウェーブ北九州が天皇杯出場を決めたそうです。
http://mytown.asahi.com/fukuoka/news.php?k_id=41000000809010003
をどうぞ。
 前、帰ったとき、地元の番組だったかどこかの広報誌だったか、元ヴェルデ
ィのFW藤吉選手が出ていました。

Re: Jon Kleinberg, Eva Tardos著「アルゴリズムデザイン」2008年09月04日 06時46分40秒

ASAHIネット(http://www.asahi-net.or.jp)のjouwa/salonからホットコーナー(http://www.asahi-net.or.jp/~ki4s-nkmr/ )に転載したものから。
---
http://iiyu.asablo.jp/blog/2008/09/02/3735338
Jon Kleinberg, Eva Tardos著「アルゴリズムデザイン」
の続き。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4320122178/showshotcorne-22/
アルゴリズムデザイン (単行本)
Jon Kleinberg (著), Eva Tardos (著), 浅野孝夫 (翻訳), 浅野泰仁 (翻訳),
小野孝男 (翻訳), 平田富夫 (翻訳)
ですが、マイレージが倍になるキャンペーンをやっていたので、bk1に注文し
たら、一時的に品切れで出荷が遅れますというお詫びメールが来た。
 値段の割に売れているということ? あまり部数を印刷してない? bk1の
在庫が少ない?

 ついでにいうと、クヌース先生のアルゴリズムのバイブル。おれ、昔の英語
のペーパーバックで第1巻しか持ってなかったし、最近、分冊で第4巻も出始
めているので、注文してみたら、第3巻
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4756146147/showshotcorne-22/
The Art of Computer Programming Volume 3 Sorting and Searching Second
Edition 日本語版 (Ascii Addison Wesley programming series) (単行本)
ドナルド・E. クヌース (著), Donald E. Knuth (原著), 有澤 誠 (翻訳), 和
田 英一 (翻訳)
が一時的に品切れで出荷遅れ。

 あんなに躊躇していたのに、お前、めちゃくちゃ、金使ってるじゃん。
 もうね、頭の中、「ジーワン、ジーワン、ジーワン」。セミのね、声が鳴り
響いるもんね。まともな思考力は失われてます。だから、怖いものなし。\(^O^)/
 ほんと、秋のG1、大丈夫でしょうか。

中村(show)

===
標題: Re: Jon Kleinberg, Eva Tardos著「アルゴリズムデザイン」
---
>もうね、頭の中、「ジーワン、ジーワン、ジーワン」。セミのね、声が鳴り
>響いるもんね。まともな思考力は失われてます。だから、怖いものなし。\(^
O^)/
>ほんと、秋のG1、大丈夫でしょうか。

 ん?わしにキャッシュカードと暗証番号預けてくれたら増やして
あげるよ。万一当たらなくてもJRA貯金に入れておくだけだし、
後で新たな暗証番号を予想すればそのうち当たって引き出せるから
大丈夫。「信じる者は救われる」って言う言葉もあるやん。(^o^)

                            穂高

蟹工船 VS 蟹甲癬2008年09月04日 06時48分02秒

ASAHIネット(http://www.asahi-net.or.jp)のjouwa/salonからホットコーナー(http://www.asahi-net.or.jp/~ki4s-nkmr/ )に転載したものから。
---
http://iiyu.asablo.jp/blog/2008/09/02/3735337
マンガで蟹工船
の続き。
 内海さんから2008/09/06にメール。
--- ここから ---
中村様

かれこれ10年近く愛読しています。

5月の筒井さんの下北沢タウンホールでの「筒井康隆を読む」はちょうど同じ
日に私も行っていました。筒井さんの朗読を聞いたのははじめてだったんです
が、すごく感激してしまいました。
少し前まで筒井さんのご自宅の垂水のそばに、しばらく住んでたんで、「表の
行列なんじゃいな」でも受けてました。

ちょっと会場は洋輔ファンの比率が多すぎたかな??
まあ、山下さんも昔から大好きなので、大変「お得」な時間でした。

さて、小林多喜二の「蟹工船」ですが、「蟹甲癬」にも言及いただければと・・・

昔、宇宙衛生博覧会が出たときに、オチを予測できずに読み進めて悔しい思い
をしたことを思い出しました。

いずれにせよ、昔の本が読まれる、というか読める状態で本屋に並ぶのは大歓
迎です。

私もIT業界ではないですが、同年代のエンジニアです。
感じたり、考えたりすることの中で共鳴する領域が多いので、いつも刺激もら
ってます。  多謝。

失礼しました。
--- ここまで ---

 「宇宙衞生博覽會」に、オチってありました?
 もう完全に忘れている。^^;
 おれの中では、「宇宙衞生博覽會」は、全然違うエピソードに結びついてい
て、その記憶が強いので、ほかはみんなその陰になって消えてますね。
 エピソード記憶はなかなか忘れない。これ、記憶の研究で明らかになってい
ること。
 そのエピソードとは、
http://iiyu.asablo.jp/blog/2008/01/06/2548437
さよなら、さっちゃん。ほんとに、ありがとう
で書いた、今年の1月に亡くなった山田幸子(結婚後は柳平幸子)さんのこと。
 あるとき、さっちゃんが、
「ねえ、正ちゃん。筒井康隆っていう作家知ってる?」
「うん、知ってるよ」
「私、読みたいと思うんだけど、どれから読めばいいのかわかんないの。どこ
から読めばいいの?」
「あぁ、さっちゃん、あなたはなんというラッキー。おれ、今日、これ、持っ
てるから、貸すよ」
「なになに? うちゅうえいせいはくらんかい? なんのこと? 面白いの?」
「いやあ、好きな人は、めちゃくちゃ好きよ。面白いよ」
「じゃあ、借りるね」

 3日後。
「ねえ、正ちゃん。あの本なんだけどさあ」
「なんだっけ?」
「筒井康隆の」
「ああ、『宇宙衞生博覽會』。どうだった? 面白かったでしょ?」
「あたしさあ、途中で気分が悪くなっちゃって。だから、ごめんね。これ、返
すね」

 大失敗ですわ。
 なんで、あの時、「宇宙衞生博覽會」のハードカバーもってたのかな。さっ
ちゃん、ラッキーどころか超アンラッキー。
 素直に育ってきた心優しい女性には、最初の筒井康隆としてはきつすぎまし
たね。^^;
 「時をかける少女」や「家族八景」の七瀬シリーズなど、女性が主人公のも
のから薦めるべきでしたね。
 さっちゃん、ごめんね。

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4041305217/showshotcorne-22/
時をかける少女 〈新装版〉 (角川文庫) (文庫)
筒井 康隆 (著)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4101171017/showshotcorne-22/
家族八景 (新潮文庫) (文庫)
筒井 康隆 (著)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4101171157/showshotcorne-22/
宇宙衛生博覧会 (新潮文庫) (文庫)
筒井 康隆 (著)
 文庫の表紙は、単行本
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B000J8DRE4/showshotcorne-22/
宇宙衛生博覧会 (1979年) [古書] (-)
筒井 康隆 (著)
とは、構図は同じでも、ずいぶん、絵のタッチ、色が違いますね。
 単行本の絵は、横尾忠則さんでしたっけ? 文庫の絵は誰? よーわからん。

 ところで、内海さんのメール。タイトルが「蟹公選」だった。
 安倍ちゃんに続いて、福田首相の突然の政権放り投げ退陣で、自民党総裁選
突入ですが、政治家が口角泡を飛ばして政策論議しても、日本の政治家レベル
じゃ、所詮、蟹が泡を吹いているのと一緒。つまりは、「蟹公選」というギャ
グなのか。
 えらくタイミングがぴったりだったので、びっくり。
 太郎ちゃん(麻生太郎)、もう首相になったみたいな報道が多いけど、小池百
合子が推薦人集めたら、彼女が勝つんじゃないか。時代のムードとして。
 マスコミも女性首相として囃し立てるだろうし。
 おれも、立候補しようかな。首相になってきつくて面倒になったら、放り投
げればいいんだし、楽勝だもんね。\(^O^)/

 それにしても、笑うのが、太郎ちゃんがマンガやアニメが好きだというので、
「まんだらけ」がストップ高になったり、マンガやアニメ関連の株が上がった
こと。
 もうほんとに、「動物化するポストモダン」をとっくに通り過ぎて、「動物
化したポストモダン」から「昆虫化したポストモダン」から「粉体化したポス
トモダン」も通り過ぎて、「ボース・アインシュタイン凝縮体(BEC)化したポ
ストモダン」ですね。\(^O^)/
 ま、九州・山口の人間は、日本から独立するために(爆)、あの辺の政治家で
日本の首相をたらい回しにしようと画策していますからね。もちろん、情報省
の仕業です。歴史の陰にゴルゴ13と情報省あり。\(^O^)/
 太郎ちゃんの地元視察などといって、姉と幼いころを過ごした直方と、太郎
ちゃんの地元飯塚に行ったのは、2007年6月なのか。一昨日かと思っていた。\(^O^)/

http://iiyu.asablo.jp/blog/2007/08/06/1708472
ヤノピさま「若松鉄人JAZZ 11」に出撃
http://iiyu.asablo.jp/blog/2007/09/12/1794032
「ゴルゴ13の仕事術」「ゴルゴ13の秘密 新装版」

ピンボールのリトルウイングの藤田さんと飲んだ\(^O^)/2008年09月04日 06時49分42秒

ASAHIネット(http://www.asahi-net.or.jp)のjouwa/salonからホットコーナー(http://www.asahi-net.or.jp/~ki4s-nkmr/ )に転載したものから。
---
 2008/08/29(土)の夜、世界一のピンボールゲームを作り続けているリトルウ
イングの藤田さんと飲んだ。
 リトルウイングのことは、これまで何度も書いているけど、たとえば、
http://iiyu.asablo.jp/blog/2008/03/31/2897418
リトルウイングの新作ピンボールとピンボール昔話
http://iiyu.asablo.jp/blog/2008/07/03/3607522
リトルウイングから新Scheme\(^O^)/
をどうぞ。
 最初のトリスタンが1990年だから、すでに18年も斬新な新作を作り続け、世
界のファンを熱狂させ続けているんだから、驚異的。おれは、オリンピック4
大会連続金メダルの大偉業と言いたい。
 藤田さん、LLの
http://ll.jus.or.jp/2008/program/create
にあるように、100年後の言語を考える討論会にパネリストとして出るために、
上京することになった。
 そのチャンスに、飲みませんかというメールをもらった。
 クリスタルカリバーンの登録葉書でおれのことを知って、藤田さんから手紙
で最初連絡があったと思うんだけど、それがざっと15年ほど前のはず。それ以
来、手紙、グリーティングカード、メールでやり取りしてきたけど、会うのは
初めて。
 おれの中のヒーローの一人、しかも最近はイプシロンという新しいSchemeも
作っている藤田さんと会えるというので、有頂天。\(^O^)/
 イプシロンのことは、上記、
http://iiyu.asablo.jp/blog/2008/07/03/3607522
リトルウイングから新Scheme\(^O^)/
を参照。

 藤田さん、調布にある電通大出身だそうで、久々に調布に来て、様変わりに
驚いていた。いま、調布は京王線を地下に通すことになっていて、駅も建て替
えているし、その工事ですごいことになっています。

 話はあれこれ尽きない。パネリストになったLLの話、プログラムの話、Lisp
の話、Schemeの話、昔のコンピュータゲームの話、Apple 2やMacintoshのゲー
ムの話、そしてピンボールの話。これは、リアルのピンボールとコンピュータ
上のピンボールと両方。

 もう、リアルのピンボールを作っているのは、スターン(Stern)1社だけな
んですってね。バリー(Bally)やゴットリーブ(Gottlieb)もないし。歴史の浅
いアメリカが生んだ、世界に誇る大変貴重な文化遺産だと思うんだけど、寂し
いですね。

http://ja.wikipedia.org/wiki/ウィリアムス_(ゲーム)
に少し話が載ってます。
http://news.livedoor.com/article/detail/3625036/
には、いまのスターンが載ってますね。
 スターンピンボールの公式サイトは、
http://www.sternpinball.com/
です。
 日本のゲーセン(ゲームセンター)からも姿を消してますよね。藤田さんの話
だと、以前はTAITOが代理店だったが、儲からないのでやめたから、ゲーセン
から消えたそうです。もし、あったら、それはゲーセンのオーナーがピンボー
ル大好きで個人的に輸入して置いているものだそうです。
 あれ?
http://allabout.co.jp/travel/amusementspot/closeup/CU20060122A/
熱く静かにピンボールのブーム再燃!
をみると、復活なんて書いてあるなあ。2006年の記事だからいまどうなの?

 好きな人はめちゃくちゃ好きで、いろんな台をコレクションしているそうで
す。しかも、ただ集めているだけじゃなくて、そういう人たちって、世界大会
で優勝するような腕前なんだって。
 東京ピンボールオーガニゼーションだったかな。TPO。
 あ、あったあった。
http://tpo-pinball.com/
をどうぞ。
 上記、
http://iiyu.asablo.jp/blog/2008/03/31/2897418
リトルウイングの新作ピンボールとピンボール昔話
で書いた、
http://tpo-pinball.com/pinball%20machine/Bally.htm

http://tpo-pinball.com/tpo/memmach2.htm
には、「サッポロ」のことは載ってないね。おれがマルチボールプレイに興奮
した名機だったけど、日本のセガが作ったからなんでしょう。おれがデートに
遅れた「PLAYBOY」のことは載ってますね。Ballyのマシンだったんだ。いやあ、
勉強になるなあ。

 TPOのメンバーがやる超絶技巧をいくつか教えてもらいました。そんなこと
できるのかと思いましたね。藤田さんもできない技があるそうな。
 おれ、ピンボールは小学校の高学年から中学校のときに一番燃えましたが、
あのとき、自分なりに技を開拓したけれど、それにちゃんと名前があるのを知
ったのは、実は、リトルウイングのピンボールゲームのマニュアルを読んだと
きなんですよね。ありがたいことです。

 リアルのピンボールとコンピュータのピンボールの違いは、大いに盛り上が
りました。もちろん、おれが藤田さんに教えてもらうばっかり。
 臨場感の面で、コンピュータのピンボールがリアルのものより一番負けてい
ると思っているのが、金属のボールが跳ねて、ガラスにガチーンと当たる音。
「あれを再現しているコンピュータピンボールはないでしょう?」と訊いたら、
藤田さん「たしかにそうですね」と。
 それを言い出したら、振動が伝わってこないとか、ボディの木の温もりがな
いとか、揺らしたり、抱えたり、叩いたりといった技ができないなどと、いろ
いろ出てくるわけで、その辺は、臨場感やプレイの幅という意味では、やっぱ
りリアルにかなわないところはあるとのこと。
 でも、リトルウイングのピンボールソフトは、リアルさと共にリアルにない
ものも追及しているハイパーリアルな世界なので、それはそれでありなんです
けどね。

 おれ、リアルのピンボールは、あのフォルムが好きなんです。コンピュータ
の場合、元々平面だし、リアルでもパチンコも垂直面しか使わない。でも、ピ
ンボールは、得点を表示したり、いかにもアメリカ的イラストがあってライト
がチカチカ光ってる垂直に置かれたパネルと、手前に傾斜しつつも水平に置か
れたボールが跳ねまわるフィールドがある木のボディ。あれが好きなんです。
 藤田さんは、ピンボールは箱庭になった異次元空間だと言ってました。
 ある世界観が表現されて、ひとつの世界を築いているフィールド。そこはあ
ちこちをいくらでも上から見ることができるけれど、ガラスで仕切られていて、
見ることはできても決して触れることができない異世界。そこにすごく魅かれ
るそうです。
 そして、電気とメカの幸せな合体。ほんと、動きを見ているだけで陶然とし
てしまいますよね。

 物理計算どうやってるのか、いろいろ聞いたんですけど、企業秘密かもしれ
ないので書きません。\(^O^)/
 ただ、素直に力学の方程式を解くだけじゃ、リアルさは出ないそうです。
 ニュートン力学に忠実にやったボールの動きだと、「中村さんは、すぐ、こ
れリアルと違うと気づくと思う」と言われたが、プレイ中の人間が感じている
ものをコンピュータで再現するときには、チューニングが必要で、そこはプレ
イヤーとしての自分の感性でチューニングするそうです。
 もうついでだから、再ゲームのときの、「カツーン」というよく響く木の槌
で叩いたような音、あれ、どうやって出しているのか質問しました。
 藤田さんは、「いくつか種類があるけど、基本的にはソレノイドがついてい
て、それでヒッコリーの木を叩いてます」と教えてくれました。
 リトルウイングのピンボールでも、あの音をサンプリングしているけど、普
通のパソコンだとちゃんと出ないらしい。
 ガラスにボールがぶつかる音もそうだけど、リアルピンボールの臨場感満点
の音は、広いダイナミックレンジを要求されるから、パソコンだと難しいんで
しょうね。

 マック(Macintosh)版とWindows版の微妙な違いも聞きました。
 おれ、クリスタルカリバーンとルーニーラビリンスは、家に子供用に買った
LC520とかPerformaなどという、今となっては超古い68000系のMacintoshでプ
レイしまくったんです。後にWindows版が出て、プレイしてみたんだけど、な
んか、フィーリングが違うんです。
 そのことを訊いたら、極力同じにしているけど、MacintoshとWindows PCで
は、ディスプレイの色温度も違うし、サウンドも違うし、キーのスキャンスピ
ードも違う(Macintoshのほうが素早くスキャン可能)などということがあって、
微妙な違いはあるそうです。
 ということで、リトルウイングのピンボールは、Macintosh版を遊ぶのが本
筋でしょう。\(^O^)/
 たださ、ノートパソコンは気をつけてね。キーボード壊れるほど熱中してし
まうかもしれないから。おれ、LC520とかPerforma520で遊んでいたころは、予
備に昔のアップルキーボードを買ってましたからね。

 マーク・フリントさんも話題になりましたね。
 PC-9801シリーズで一世を風靡したピンンボール「ムーンボール(Moon Ball)」
の作者。プロフィールは、アメリカのなんとか州の人という話だったけど、な
んかそんな感じしないのね。日本人じゃないかというのが当時のムード。
 イザヤ・ベンダサンが山本七平だったみたいなもんだね。\(^O^)/
 脱線するけど、イザヤ・ベンダサンは、「いざや、便出さん」。すなわち、
ウンコするぞというシャレだった説が有力ですね。
 で、藤田さんに「マーク・フリントの正体、知ってます?」と訊きました。
でも、藤田さんも知らなかった。藤田説は、「ある会社に勤めていて(たとえ
ば大企業)、名前を出せない事情がある日本人じゃないか」でした。

 偽外国人?関連で藤田さんに話したこと。
 表に出してないけど、Apple 2のゲームソフトのこと、ちょっとjouwa/salon
には書いたんです。ひとつ、どうしてもまだ名前が出てこないゲームがあって
ね。
 調べていて、名前を思い出したゲームに、「スターブレイザー(Star Blazer)」
があった。これを作ったのが、トニー鈴木さん。
 おれ、最初、アメリカの日系人だと思っていた。そんなすごい日本人がいる
とは思ってないから。\(^O^)/
 でも、仙台だったかな。東北在住の日本人だというのでびっくり。すげえ、
日本人でApple 2のゲームで世界進出している人がいると思ってね。

 あれえ、検索したら、
http://www.gpara.com/contents/creator/bn_252.php
「大切なのは時代、世代に応じた感性」マーク・フリントさん
という記事がある。やはり、日本人かな。2006/12/11の記事だ。まだ、第一線
で活躍しているんだ。うれしいなあ。
 ネットを検索すると、ムーンボールで、キーボードが壊れたというのが都市
伝説などと書いているものもあるけど、都市伝説じゃなくて、ほんとだよ。
 おれ、自分のPC-9801Eのキーボード壊したもん。\(^O^)/
 管理工学研究所でもみんなプレイしまくって、壊してたもん。\(^O^)/
 たしか、ESCキーだったかな。初代9801に比べて、Eはコストダウンが進んで
キーボードもチャチになってましたからね。メモリも初代はパリティがついて
たけど、パリティなしになってたし。
 そうそう、ムーンボールで、上部のマッシュルームのバンパー(ほんとはジ
ェットバンパーというらしい)ところで無限ループになることがあった。一度、
そうなると、台を揺らすキーで揺らさないと落ちてこない。点数が上がりっぱ
なし。たしか点数は一回りしたら0からまた上がっていったと思うけど。それ
とも9999999などと、点数が貼りついたままだったかな。もう忘れた。
 あれ、コツがあって、何回か、意図的に無限ループにできたことがありまし
たけどね。
 で、藤田さんには、無限ループ回避はやってるのか訊いたら、やっぱりやっ
てるんですって。

 ルーニーラビリンスができたときの話は、知的生産とは何かという、ここで
の最近のテーマ(笑)にとって、非常に示唆に富んだ話でした。
 リトルウイングの第1作は、トリスタン。これをカナダのパブリッシャーか
ら出した。売れて金も入ってきたそうです。でも売掛が相当に残ったまま、そ
の会社、倒産したんだって。おれが思うに、金持ってトンヅラするための偽装
倒産ですね。\(^O^)/
 それで、第2作のクリスタルカリバーンは、背水の陣だった。これが売れな
いと、もう会社を畳まないといけない。それくらい、もう、ほんとにせっぱつ
まったテンション上がりまくりのピンピンのギンギン状態で作ったそうです。
 それを聞いて「なるほど、そうだったのか」と思いました。
 プレイするとわかるけど、クリスタルカリバーンは、ほんとタイトでソリッ
ドで素晴らしい緊張感が味わえます。やはり、無意識のうちに作っていたとき
の作者の精神状態が作品に乗り移っているんですね。
 クリスタルカリバーンは大ヒット。なにせ、ニューヨークタイムズで絶賛さ
れたんだから、金メダル級の大快挙。
 会社も軌道に乗って、そして、第3作のルーニーラビリンス。
 おれ、このゲームをプレイして、リトルウイングはすごいと思いました。と
いうのは、大ヒットしたクリスタルカリバーンの路線を捨てていたから。ハイ
テンションじゃなくて、レイドバックしたゆるい路線。
 音楽の効果もあって、幼いころメリーゴーランドに乗ってうきうき楽しかっ
た、でも落ちたりしないかと、ちらと不安になる要素もあった、あの気分にな
る、嬉し懐かし楽しい路線。
 結果的にルーニーラビリンスは、クリスタルカリバーンより売れたそうです
が、フツーはさ、大ヒットしたんだから、クリスタルカリバーンのハイテンシ
ョン路線で柳の下の2匹目のドジョウを狙うでしょ。そうしなかったんです。
 なぜ、あそこで路線転換をしたのか。長年の疑問だったので、それを藤田さ
んに訊いたら、驚きの答。
 なんと、意図的なものではなかった。\(^O^)/
 クリスタルカリバーンの次をいつ出すか。パブリッシャーと相談したら、ア
メリカのコンピュータゲームのショーで出したいという話になって、2ヵ月く
らいで出さないといけなくなったそうな。
 それでルーニーラビリンスは、「泥のように働いて(藤田善勝談)」、実質1
ヵ月で作ったそうです。残り1ヵ月は、パッケージングなどいろいろあってシ
ョーに間に合わせたと。きっと、コールタールの海を泳ぐような時間だったん
でしょうね。
 でも、1ヵ月で作らないといけないのに、打ち合わせが終わって帰国した段
階では、どうしていいか、アイデアが全然ない。
 奥様と二人で、アイデアを出そうと、家でうんうん唸っても、どうしても出
てこない。それで、散歩に行こうと。歩いていると何か浮かぶかもしれないか
らと。
 これは正しいです。脳は環境を変えてやると喜びますし、散歩は深く考える
ときには、非常に有効な手段。ただ、考え事をして歩いているので、車に轢か
れたりする危険は増しますが。^^;
 おれも、考え事をしながら、傍目にはぼーっとして歩いていることが多いの
で、知り合いが目の前にいても気づかないし、自転車と激突しそうになったり
は、しょっちゅうです。^^;
 それで、散歩に出かけたのが深夜2時。この夫婦、どう考えても、不審者で
すわ。\(^O^)/
 アイデアが出ないまま、深夜の街を徘徊して、たどり着いたのが、近所の児
童公園。ベンチで二人で、どうしようどうしようと、唸っていた。
 そのとき、藤田さん。することがないから、そばにあった拳二つくらいの大
きさの石を拾ってきて地面に置いて、なにげに石の周りに渦巻きのようなもの
を、木の枝かなんかで、暇つぶしに描いた。
 それを見ていた奥様の玲子様。ピカーンと閃いた。奥様は美大出身。さすが
は芸術家、アーティスト。
 「それ、ラビリンス(迷宮)みたいね」
 この一言で、芸術の神、降臨。\(^O^)/
 玲子様、アーティストな上に教養があるから、
 いつから?
 今日よー。
 いいってば、それは。
 えっと、玲子様、分厚い教養をお持ちだから、ギリシア神話、クレタ島のミ
ノス文明のクノッソス宮殿やら迷宮伝説やらミノタウロスのことなど、とっく
にご存じ。それが、自分のあの一言で、噴き出してきた。
 それからは、夫婦二人で、マッハ15、ワープ9でアイデア出しまくり。ス
トーリー、画面デザイン、音楽などいろんなものが、一気にその一晩でできて
しまったそうな。\(^O^)/
 そのきっかけになった、あの石は、いまでも家にあるそうです。

中村:じゃ、大切に保管してるんですね。
藤田:いや、どこにあるかわからないです。
中村:おいおい。せっかく、いい話なのに。KYな奴だなあ(KY(空気読めないは
もう死語?))
藤田:でも、家のどこかにあります。
中村:じゃ、「大切に保管してあって、いまでもときどき、夫婦で眺めて、あ
のときのことを思い出して、二人の愛を、絆を確かめ合っています」というこ
とにしておきますね。
藤田:ぜひ、そうしてください。

 藤田さん、そうしませんでした。\(^O^)/
 お前、その底意地の悪さが偉い!\(^O^)/
 ほんとだよ。それが実話でも、ここで書く以上、そんな美談にしてたまるか
ってんだ。\(^O^)/

 まあ、なんだか、筒井康隆さんが「熊の木本線」を書いたときのエピソード
に似てますね。あれも、昼寝してうとうとしているときに、一気に全文が降り
てきたんですよね。あとは書き写すだけ。\(^O^)/

 さらに脱線しますが、藤田さんに会って数日後、
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4270000600/showshotcorne-22/
考える脳 考えるコンピューター (単行本)
ジェフ・ホーキンス (著), サンドラ・ブレイクスリー (著), 伊藤 文英 (翻
訳)
がらみで、新宿ジュンク堂で、脳科学の学術的な本を探していたら、おれにも
芸術の神が降ってきて(笑)、偶然、目にとまったのが、
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4334975267/showshotcorne-22/
芸術の神様が降りてくる瞬間 (単行本(ソフトカバー))
茂木 健一郎 (著), 町田 康 (著), 金森 穣 (著), 山下 洋輔 (著), 立川 志
の輔 (著), 荒川 修作 (著)
 いやあ、なんてラッキーなんだと思って、すぐ買いました。まだ、山下さん
のところしか読んでないけれど、茂木さん、即興演奏とはどういう脳状態から
生まれるのか、熱心に山下さんに訊いています。そして、初めてジャムセッシ
ョンをやって、非常に興奮しています。

 さて、ここまでの話だけじゃ、なぜ、クリスタル・カリバーンのハイテンシ
ョン路線から、ルーニーラビリンスの嬉し懐かし楽しい路線になったのかはわ
かりませんね。
 では、その話。
 以上のように、アイデアが出るまでは苦しんだけれど、芸術の神が降臨して
アイデアが出たあとの物作りの段階では、クリスタルカリバーンの成功があっ
たので、精神が非常に高揚していたそうです。
 クリスタルカリバーンのときは、生きるか死ぬかと追い詰められた精神状態。
それとは全然違う、物作りの喜びに満ちた
「完全にランナーズ・ハイ状態(藤田善勝談)」\(^O^)/
 まあ、脳内麻薬出まくりですわ。それで、あんなに楽しい世界が構築できた
と。ここでもやはり、作っているときの精神状態が作品に深く投影されている
わけですね。

 「知的生産のコツって何ですか?」と訊きました。
 「極限まで自分を追い込む。ぼくらの場合、追いつめられたわけですが(苦
笑)。そこで、脳味噌が焼け焦げるくらい考える。それしかないでしょう」
 そこまでやって、やっと知的なものが、ひとかけら、零れ落ちてくる。
 安直ななんとか力を身につけようというビジネス書じゃ、そんな瞬間は決し
て訪れない。
 基本を黙々と鍛えて、一瞬のインスピレーションからビッグバンによって新
しい宇宙を創造する。
 そういうことですね。

 リトルウイングのハイパーリアルなピンボールワールド。ぜひ、みなさんも
楽しんでください。

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リトルウイング
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クリスタルカリバーンの説明
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ルーニーラビリンスの説明
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