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サブプライムローン問題、モノ作り脱却論、金融立国論その32008年01月19日 11時33分59秒

ASAHIネット(http://www.asahi-net.or.jp)のjouwa/salonからホットコーナー(http://www.asahi-net.or.jp/~ki4s-nkmr/ )に転載したものから。
---
http://iiyu.asablo.jp/blog/2007/12/05/2472636
サブプライムローン問題、モノ作り脱却論、金融立国論その2
の続き。
 たまさんが、
http://iiyu.asablo.jp/blog/2008/01/16/2563845
Re: イスラム金融
で書いてくれた
--- ここから ---
 ところで、シティバンク・グループですが、連結決算には組み込まれない傘
下のノンバンクの損失が、先日公表された1兆円の少なくとも3倍以上はある
らしいと報じられています。オイルマネーの注入で本体のシティバンクは助か
っても、周辺に存在する傘下企業で破綻が起きそうで、何やら1980年代後半の
日本の姿を見ているような、どこかで見た光景が、アメリカで始まっていて、
これから貸し剥がしや貸し渋りが顕在化するんでしょうね。
--- ここまで ---
は、タイトルを変えて、この流れで引き継ぎます。
 シティはサブプライム関連の損失が2兆4000億円ですもんね。
 関連会社に損失を隠して、連結からはずすのは、「飛ばし」というんじゃな
かった?
 日興コーディアルもそういうことやって、粉飾決算しましたよね。ライブド
アの粉飾よりよほど悪質といわれたのに、ライブドアと違って、上場廃止にも
ならず、役員も逮捕されず、不公平、法の下の不平等だということになってま
すよね。
 ライブドア案件は、検察の国策捜査、検察の横暴、検察ファッショだといわ
れる原因にもなりました。
 ところで、日興はシティが傘下に入れる予定だったけど、シティがこんなに
だめになってご破算になるんですか? 株式交換は成立するらしいけど、すぐ
捨てたりして。^^;
 シティの後ろ盾がなくなると、日興は破綻するんですか? かつての山一證
券の再現になるんですか?
 検察は実は日興をやりたかったけど、政治家や官僚の圧力でやれなかったん
だったりしてね。
 となると、上場廃止や役員逮捕に圧力をかけた政治家、官僚連中が、金の切
れ目が縁の切れ目とばかり、シティなしの日興を見離せば、ライブドアに比べ、
不公平、法の下の平等がないと非難された汚名を返上するために検察が動いた
りして。
 なんによせ、日興コーディアルのコーディアルは、「誠実な」という意味だ
けど、まあ、日興コーディアルの場合は、どうみてもブラックジョークですね。\(^O^)/

 さて、本題。
 サブプライムローン問題で、欧米、中でもアメリカの金融業が総崩れになっ
た今となっては、アマゾンで「シティバンク」「シティグループ」「メリル」
などアメリカの金融機関の名前で検索して出てくる本のほとんどはお笑いにな
ってます。\(^O^)/

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4061494384/showshotcorne-22/
財部誠一著「シティバンクとメリルリンチ (新書)」
の謳い文句は、
--- ここから ---
全米最大の不良債権を抱えたシティバンク、巨額の赤字を計上したメリルリン
チは、いかに苦境を乗り越え、世界のトップ企業となったか。日本の個人資産
1200兆円市場を狙う両社の経営戦略を徹底解剖。
--- ここまで ---
です。笑えますねえ。\(^O^)/
 メリルリンチも昨日1兆5000億円の損失を発表しましたからね。
 いかにも財部誠一らしい、チョウチン記事にみえます。
http://iiyu.asablo.jp/blog/2006/09/07/514651
「噂の眞相」おかわりっ
http://iiyu.asablo.jp/blog/2006/12/24/1044928
須田慎一郎著「下流喰い―消費者金融の実態」
で書いたように、おれは財部誠一をあまり信用する気になりません。

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4822242080/showshotcorne-22/
青沼丈二著「金融はリテールで復活する―シティバンクの戦略」
の謳い文句は、
--- ここから ---
21世紀を勝ち残る銀行業の方向性を示したのが、本書である。
--- ここまで ---
です。これも笑えますね。\(^O^)/

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4831490393/showshotcorne-22/
笹子勝哉著「住友銀行が恐れるシティバンクの世界戦略」
 この本の謳い文句は、
--- ここから ---
日本の大手銀行のトップが熱い視線を浴びせる、世界最大の多国籍銀行・シテ
ィバンク(シティコープ)の経営戦略、その高収益構造、金融商品開発力、そし
て驚異の未来戦略を明かす!
--- ここまで ---
ですよ。ほんと驚異の未来戦略だったね。\(^O^)/
 シティバンク本に限らず、昨年までに出た金融万歳本は、現状、全部、お笑
いの本になりました。\(^O^)/
 サッカーやラグビーでいえば、全部、オフサイド。\(^O^)/
 また、そのうち、流れが変わって、同工異曲の金融万歳本がブームになるん
でしょうけど。

http://iiyu.asablo.jp/blog/2007/11/28/2462153
サブプライムローン問題、モノ作り脱却論、金融立国論
で、金融工学は悪くないという反論はエコノミスト連中からはないのかと書い
たけど、週刊東洋経済2007/12/15号の巻頭「経済を見る眼」で、慶応大学経済
学部教授池尾和人が、「証券化技術に罪をかぶせるな」といって反論していま
す。
 近年の証券化は、劣後(エクイティ)部分を組成した金融機関が保有する構造
になっているから、そこを投資家がちゃんと注意すればいいのであって、問題
は投資家サイドの安易な投資姿勢だったというのね。
 これ、通用する?
 格付け会社だってだまされたんだし(格付け会社は所詮その程度のものとい
うことね)、神様扱いだったグリーンスパンだって煽ったんだし、何もわから
ない個人にも無理やり貸付けまくったんだし。現場、現実を知らない学者の空
論といわれれば、それまでじゃないの?
 もっといい反論できなかったんですかね。

 たびたび俎上にあげて恐縮だが、野口悠紀雄は、かつて貧しい国だったアイ
ルランドがITで復活して一人当たりのGDPでは日本を抜いたという話を書いて
いたけど、最近流れたニュースで、昨年の株価の騰落率では、日本は -6.55%
で下から2番目だったが、アイルランドは -19.62% で最下位でした。これ、
どういうことなの?

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080107-00000113-mai-brf
<日本株>下落率高く世界で下から2番目 上位は新興国

 野口氏は、日本経済はモノ作りの産業構造で21世紀のグローバル時代では時
代遅れ。そんな産業構造だから株価もだめなんて書いていたが、アメリカだっ
てイギリスだってアイルランドだって、サブプライム一発で株価が大幅下落す
る程度の脆弱な産業構造ってことですよね。なんか、ダブルスタンダードで自
説に都合のいいとこだけピックアップして都合の悪いところは無視して情報操
作しているようにみえるけどね。
 メディアに登場する経済学者、エコノミスト、経済ジャーナリスト、経済誌
は、そういう手合いが多すぎませんか。
 アメリカはもう自動車産業は必要としない段階になったともいえるけど、逆
に自動車産業が立ち行かなくなって捨てざるを得ないという言い方もできるわ
けで、要は見方ひとつ、形容の方法ひとつで、どうとでもなる気がしますね。
 イギリスやアイルランドが金融やサービスに産業構造をシフトさせ復活した
と書いて日本の金融市場の開放を訴えた(これ自体はある程度必要と思う)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4831490393/showshotcorne-22/
野口悠紀雄著「資本開国論―新たなグローバル化時代の経済戦略」
も、現状、オフサイドでお笑い本の仲間入りでしょうか。\(^O^)/

http://iiyu.asablo.jp/blog/2007/12/23/2525228
Re: 野口悠紀雄のトンデモIT論その2
http://iiyu.asablo.jp/blog/2007/12/18/2518057
野口悠紀雄のトンデモIT論その2
http://iiyu.asablo.jp/blog/2007/11/28/2462155
野口悠紀雄のトンデモIT論
で一部を指摘したように、ITでトンデモを書くのは専門外だからいいけど、本
職でトンデモになるような本だとまずいんじゃないでしょうかね。

 ほんと、日本の経済学者、エコノミスト、アナリスト、経済ジャーナリスト、
言ってることが日持ちがしませんね。消費期限、賞味期限とも今日か明日みた
いな本が多いんじゃないか。
 アマゾンの素人評では評判がよさげな、
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4532352452/showshotcorne-22/
水野和夫著「人々はなぜグローバル経済の本質を見誤るのか」
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4492394826/showshotcorne-22/
武者陵司著「新帝国主義論―この繁栄はいつまで続くか」
も、いまとなって、どうなんでしょうか。

http://iiyu.asablo.jp/blog/2007/11/28/2462153
サブプライムローン問題、モノ作り脱却論、金融立国論
でも書いたように、やはり、
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4166603485/showshotcorne-22/
東谷暁著「エコノミストは信用できるか」(文春新書)
のほうが、当たってる気がする。

 いまなら、ノーベル経済学賞のスティグリッツ教授の一連の反グローバリズ
ム本が旬に思えますね。

http://ja.wikipedia.org/wiki/スティグリッツ

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4198615195/showshotcorne-22/
ジョセフ・E. スティグリッツ著, 鈴木主税訳「世界を不幸にしたグローバリ
ズムの正体」
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/419862254X/showshotcorne-22/
ジョセフ・E. スティグリッツ著, 楡井浩一訳「世界に格差をバラ撒いたグロ
ーバリズムを正す」
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4478000840/showshotcorne-22/
ジョセフ・E・スティグリッツ著, 藪下史郎監修, 藤井清美訳「スティグリッ
ツ教授の経済教室―グローバル経済のトピックスを読み解く」
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4334032729/showshotcorne-22/
藪下史郎, 荒木一法著「スティグリッツ早稲田大学講義録 グローバリゼーシ
ョン再考 (光文社新書)」

 最初のは未購入かつ未読と思う。2つ目は買って積ん読のまま。^^; 3つ目
は、週刊ダイヤモンドの連載をまとめたもの。未購入だが連載は読んでいたか
ら未読じゃない。4つ目は、購入して読んだ。これらの中では早稲田での講演
録かつ新書だし、一番読みやすいでしょう。
 2つ目の「グローバリズムの正す」のオビには、榊原英資推薦とあるんだけ
ど、榊原さんに推薦させると、なんか軽くみられていやだな。\(^O^)/
 そういえば、スティグリッツ本のどれかだと思ったけど、リチャード・クー
が推薦しているのもあって、それもなんかいやだった。\(^O^)/
 でも、おれの見立てではリチャード・クーは、エコノミスト界の岡八郎。\(^O^)/
 なので、岡八郎師匠に敬意を表して、やっぱ、買わないとだめだったかな。
 岡八郎を知らない人がいたら、困るから説明するが、もうお亡くなりになり
ましたが、吉本新喜劇のかつての大エース。花紀京とともに小中学校時代のお
れのアイドル。
 そうか、八郎から八朗に変えたんだよね。

http://ja.wikipedia.org/wiki/岡八朗

 スティグリック先生の大まかな主張は、
・グローバリズム自体はいい面もあるけど、資本の奔放な出入りには適切な規
制をかけないと経済がでたらめになる。
・アジア通貨危機などアメリカ以外の危機のときは、IMFは強引な手法を使っ
たけど、今回サブプライムローン問題で自分たちが大変になったらかつての手
法は使わないとか、IMFはダブルスタンダード。
・IMFの手法は事態を悪化させてしまい、IMFに逆らった国は復活が早かった。
・IMFは結局ウォール街の傀儡なので、各国の国民の塗炭の苦しみなど考えず、
ウォール街が儲かるようにしか動かない。
といったところでしょうか。
 そういえば以前のルービン財務長官は、ウォール街のゴールドマンサックス
出身で、彼がいまの金融資本主義全盛の基礎を築いたそうですね。さすが、ゴ
ールドマンサックス。^^;
 南米諸国が、独自に地域銀行を設立するというニュースがありましたが、そ
れも上記のようなアメリカ主導のIMFと世界銀行の悪影響からの脱却を目指し
ているんですね。

http://mediajam.info/topic/321809
南米7カ国、新銀行創設へ 国際金融機関から脱却も

 いま、「グローバリズムの正す」を見つけ出して冒頭の「日本の読者へ」を
読んでみたら、面白いね。
--- ここから ---
 日本のような民主主義国家で「格差社会」が進行した場合、やがては社会的
不公平感に衝き動かされた「持たざる者」の不満を抑えようと、政治的リーダ
ーが彼らに実現不可能な公約をとりあえず提示するといった憂慮すべき事態を
招く。
--- ここまで ---
 2006年11月の出版だから、当時としては、小泉純一郎元首相の「公約なんて
大したことじゃない」などいう発言を思い出すが、いまなら、宙に浮いた年金
問題。
http://iiyu.asablo.jp/blog/2007/07/12/1647280
年金問題そもそも
http://iiyu.asablo.jp/blog/2007/07/30/1688821
年金、片山さつき「システムは数カ月でできる」\(^O^)/
http://iiyu.asablo.jp/blog/2007/07/23/1674169
年金、田原総一朗、COBOLが悪い発言
で書いたように、専門家やおれらのような業界の人間は、無理だといってたの
に、選挙公約で今年の3月までにできるとかいって、いまになって舛添要一厚
生労働大臣ができないと言い出して、公約違反じゃないかと突っ込まれたら福
田康夫首相は、そんなこと言いました?だもんね。
 あと、竹中平蔵などがいってたトリクルダウン効果。貧富の差が一時的に拡
大しても成長によって得られた利益は、おこぼれ効果で最下層の貧困層まで滴
り落ちていくという効果。でも、スティグリッツ先生に本によれば、
--- ここから ---
経済学の研究は、すでにトリクルダウン理論を否定しており、このような信仰
だけがのこっているのは実に興味深い。
--- ここまで ---
だそうな。ほんとなの?
 だとすれば、マイナスイオン、右脳・左脳の話、ドロドロ血、サラサラ血、
「あるある」が捏造した納豆ダイエットやらの健康法みたいなもんなのか。

http://iiyu.asablo.jp/blog/2006/04/08/319426
右脳、左脳は迷信。ドロドロ血、サラサラ血も迷信
http://iiyu.asablo.jp/blog/2006/08/10/479109
フードファディズム
http://iiyu.asablo.jp/blog/2007/01/20/1126347
発掘!あるある大事典、ついに捏造発覚
http://iiyu.asablo.jp/blog/2007/01/25/1136303
まだある「あるある」ネタ

 反グローバリズムのもう一人の大物は、ジョージ・ソロスでしょう。いまな
ら彼の本も旬でしょうね。

http://ja.wikipedia.org/wiki/ジョージ・ソロス

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4270001534/showshotcorne-22/
ジョージ・ソロス著, 越智道雄訳「世界秩序の崩壊 「自分さえよければ社会」
への警鐘」
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4532147190/showshotcorne-22/
ジョージ・ソロス著, 大原進訳「グローバル資本主義の危機―「開かれた社会」
を求めて」
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4478200807/showshotcorne-22/
ジョージ・ソロス著, 榊原英資, 藤井清美訳「グローバル・オープン・ソサエ
ティ―市場原理主義を超えて」
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/447817055X/showshotcorne-22/
ジョージ・ソロス著, 寺島実郎, 藤井清美訳「ブッシュへの宣戦布告―アメリ
カ単独覇権主義の危険な過ち」

 イギリスのポンド危機で大儲けして、ファンドの帝王などと呼ばれて、資本
主義の権化だと思っていたら、何年も前に週刊ダイヤモンドに彼の論文(この
号はどこかに取ってあるはず)が出ていて、それを読んだら、すごいリベラル
な人なんですよね。
 公平・公正な社会を作るために、政府にだって喧嘩をしかけてがんがん金を
儲けてそれで慈善事業などをやるような人。あの論文で認識を新たにしました。
ブッシュ政権になってからは、ブッシュを叩き潰すことに情熱を傾けている感
じがします。
 おれは、2番目か3番目の本は、買って部分読みであと積ん読ですね。3番
目の本は、榊原英資がまた出てきているからどうかなと思ったけど。^^;
 4番目は未読ですが、タイトルからして打倒ブッシュそのままですね。\(^O^)/

 我々の業界で似ているといえば、ロータスの創業者で大儲けしてから引退し
て、公平・公正な電子社会を作るための財団EFFを作ったミッチ・ケイパーで
しょうかね。

http://ja.wikipedia.org/wiki/ミッチ・ケイパー
http://ja.wikipedia.org/wiki/電子フロンティア財団
http://www.eff.org/
EFF

 彼の逸話で、この前、
http://iiyu.asablo.jp/blog/2005/06/05/17427
テレビ版噂の眞相「日本のタブー・検察ファシズムの闇 」
http://iiyu.asablo.jp/blog/2008/01/13/2558286
マイ箸は環境保護になっているのか
で名前が出てきた古瀬幸広君から聞いた話。
 ミッチ・ケイパーが来日して、記者会見をしたときの話。会見が終わってミ
ッチ・ケイパーを日経BPの記者たちが5、6人で取り囲んで質問を始めた。
 これ、よくある光景で、日本の記者やライターは会見のときには質問せずに、
終わってからぶら下がって質問するのね。会見で時間がなくて質問するチャン
スがなかったのならまだしも、時間もあってほかに質問は?といわれて何もな
いから会見を終了したのに、後から群がって質問するわけ。公に質問する度胸
がないのか、こっそり質問をして答を独占したいのか知らないけど、まあ、み
っともない光景。
 それで、5分だか10分だか知らないけど、日経BPの連中が質問をしていた。
 古瀬君はその間、日経BPの連中の輪の後ろで待ってた。そしたら、ミッチ・
ケイパーが、日経BPの連中に、「君たちの時間はもう終わり。(古瀬君を指し
て)彼が待っているから」といって、古瀬君に同じだけ時間を割いてくれたと
いう。
 それで古瀬君は、さすがだねと感激していた。
 日本の政治家、官僚、経営者にはなかなかこういう人いないんだよね。大マ
スコミは丁重に扱うけど、個人のフリージャーナリストなんて虫けら扱いのよ
うな人が多いもん。
 その点、ミッチ・ケイパーは、大マスコミの組織だろうが個人のフリージャ
ーナリストだろうが公平に扱う。そこが、さすがだということですね。

ソニーは復活したか?2008年01月19日 11時39分06秒

ASAHIネット(http://www.asahi-net.or.jp)のjouwa/salonからホットコーナー(http://www.asahi-net.or.jp/~ki4s-nkmr/ )に転載したものから。
---
http://iiyu.asablo.jp/blog/2008/01/13/2558285
週刊東洋経済、「北欧」はここまでやる
で紹介した週刊東洋経済の第2特集は、「ソニーの未来」と題したもの。
 劇的に業績が回復したソニー。それは果たして本物かというのを、ストリン
ガー会長、中鉢社長へのインタビューも交えて構成しています。
 ちょっと前までは、
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4334933793/showshotcorne-22/
宮崎琢磨著「技術空洞 Lost Technical Capabilities (光文社ペーパーバック
ス)」
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4896919874/showshotcorne-22/
城島明彦著「ソニー病 (Yosensha Paperbacks)」
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/488392517X/showshotcorne-22/
荻正道著「ソニーが危ない!―SONY10年の天国と地獄」
といった本が、いかにも旬だったけど、
http://iiyu.asablo.jp/blog/2008/01/19/2567707
サブプライムローン問題、モノ作り脱却論、金融立国論その3
で書いたように、これも全部オフサイド?\(^O^)/
 「ソニーが危ない!」は、煽り文句が予言的中だもんね。\(^O^)/
 いまなら、予言は的中せずだよね。旬が短いね。^^;

 ま、おれさまが
http://iiyu.asablo.jp/blog/2007/12/17/2516522
iPodよりウォークマン
で書いたように、iPodよりウォークマンを評価して買ってしまったので、ソニ
ーの復活とAppleの凋落は間違い。\(^O^)/
 さて、この発言、予言的中でしょうか。旬はどれくらいあるでしょうか。

ラグビートップリーグ、東芝、NECに敗れる2008年01月19日 22時10分16秒

ASAHIネット(http://www.asahi-net.or.jp)のkick/salonからホットコーナー(http://www.asahi-net.or.jp/~ki4s-nkmr/ )に転載したものから。
---
 tvk(テレビ神奈川)の放送を観ましたが、前半3トライを挙げて東芝の楽勝
かと思ったら、後半NECが4トライを挙げて逆転。
 逆転につながったのが、2つの明らかなミスジャッジだったので、東芝の選
手としてはやりきれない思いでしょう。
 放送でもいってましたが、選手のスピードに主審、線審の走るスピードがつ
いていかない。^^;
 特に、逆転トライになったNECのトライは、東芝のベテラン松田がインゴー
ルで先にボールに追いついてダウンボールしたのに、NECのダウンボールでト
ライと判定されたのは、ひどかったですね。
 もう1つは、逆転への狼煙となったトライにつながったラインアウトになる
かどうかのボールの判定。ボールがタッチを割ったかどうか。東芝の広瀬だっ
たかな。外のボールをジャンプして意図的に取ってフィールド内に着地した、
それもはっきり内側に着地しているのに、タッチを割ったという判定。\(^O^)/
 気持ちを切り替えられなかった東芝は昨年に比べて甘いですが、でも、審判
もしっかりしてほしいものです。
 Nara Localさんが、Jリーグのレベルアップには審判のレベルアップが不可
欠。不可解な判定に泣かされているチームが多いという話がたびたび出ますが、
ラグビーも試合のレベルが上がるにつれ、審判のレベル向上も必須だというこ
とですね。

 なお、トップリーグは上位4チームでプレーオフを行なうことになっている
ので、それまでは首位でなくてもいいそうです。^^;
 我が府中市に本拠を置く東芝とサントリーは、現在3位と4位ですが、残り
がヤマハとトヨタという強豪なので、油断はできません。
 いまのところ確定?なのは、今シーズンいままで全勝の三洋電機だけですね。

http://www.top-league.jp/ranking/index702.html
順位と星取表

 審判の判定でいえば、ハンドボールのオリンピック予選はすごいですね。
 中東の王様による審判の買収そのものみたいなもんで。^^;
 なんとか、再試合になったものの、まだもめそうですよね。^^;

これって常識?2008年01月19日 23時07分16秒

ASAHIネット(http://www.asahi-net.or.jp)のjouwa/salonからホットコーナー(http://www.asahi-net.or.jp/~ki4s-nkmr/ )に転載したものから。
---
大雪にもめげず、今日も週刊ダイヤモンドが届く。店頭発売前
なので、内容の詳細には触れないが、ある事実を初めて知る。
昨年9月26日、日本のODAで建設中だったベトナム南部の橋が
崩落したのだという。日本企業(大成建設、鹿島、新日本製鐵
の三社)が事業主体となって建設していた橋桁が突然崩落し、
百人を超える死傷者を出したという大事故である。
新聞を検索してみても、数段の小さな扱いでしか報道されな
かったようだが、高い技術を誇るはずの日本企業が施工した建
造物がこのような大事故になっているとは全く知らなかった。
日本国民の税金で死亡事故を起こしていたのであれば、もう少
し大きく報道されていてもよかったのではないか。そして、
ODAのあり方についても再検討されるべきではなかったのか。

もしかして、俺が知らなかっただけで、大きく報道されたの?

--
つばめどん

===
標題: Re: これって常識?
---
>もしかして、俺が知らなかっただけで、大きく報道されたの?

大きく報道されていません。
この事故のニュースは当日~翌々日あたりに3回ほど、小さい記事が載った程度です。建
設中の事故で原因の詳細まで報道されていません。
11月頃だったか、週刊誌(ポストか新潮だったような気がしますが)が、「報道されな
いODA事故」というようなタイトルで1/3ページ位の記事があった程度です。
元請は日本企業ですが、実際の工事はベトナム人作業員で死傷者も彼らだったことから、
日本では後追い報道はされないでしょうね。

                            五九郎

===
標題: Re: これって常識?
---
 昨年9月26日は、福田内閣が組閣された日です。そのせいもあってか、
橋の崩落については僅かに流れただけです。けど、事故の規模が大きい
ので(政治面が)少し落ち着けば特集でも組まれるかと思いきや、まるで
圧力がかかったかの如くに消えています。

 当時流されたニュースの中に近くに住むベトナム人の話が少しありま
したが、建設前から「あそこは危険だ」と皆が口にしていたそうです。
崩落少し前には橋げたに亀裂のようなものが入ったり隙間ができていて、
きしみ音のようなものがしていたと。それを無視し続けての建設で、中
には身の危険を感じて仕事を辞めた人もいたとか。
 あんな大事故が何故流れないか、私もずっと疑問に思ってる。

                             穂高


===
標題: Re: これって常識?
---
 つばめどんのところは大雪なんだ。
 東京は寒いけど、雪は降ってない。

 今日来た週刊ダイヤモンド2008/01/26号の当該記事「外務省がODA事業ごり
押し! 疑惑の「カンボジア橋梁建設」」を読みました。
 この橋が落ちた事故、全然知りませんでした。
 以前からしばしば問題視されるODAの闇ですね。
 ODAは、長大という会社とパシフィック・コンサルタンツ・インターナショ
ナル(PCI)という2社が問題視されてますね。中でもPCIは、「日本のODAを牛
耳る」会社で、不正請求なんぞもやっていて、東京地検の家宅捜索まで受けた
ことがあるんですね。

 橋が落ちたといえば
http://iiyu.asablo.jp/blog/2007/11/21/2449895
非線形科学、失敗学
で紹介した失敗学の世界ですね。

 それから全然、橋が落ちたことやODAの利権とは関係なく、この号の週刊ダ
イヤモンドは、個人的にうれしかった。
 巻頭にある福山庸治の連載1コマ漫画「F氏的日常」は、「はがきにもなる
宝くじよ、いかが」という1コマ。
http://iiyu.asablo.jp/blog/2007/12/29/2535717
郵政民営化地獄とアメリカの陰謀?
で書いた、郵政は宝くじ販売会社になればいいというネタそのもの。
 もしも、ひょっとしてひょっとこ、あれが採用されたんだったら、うれしい
なあ。\(^O^)/

 あ、つばめどんのブログ
http://d.hatena.ne.jp/tsubamedon/
に行ったら、
http://www.technobahn.com/cgi-bin/news/read2?f=200801181358
我々の現実は実は全て仮想現実、研究者が奇抜な論文発表
があった。
 ナイスタイミング。先週読み終わった
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4152088729/showshotcorne-22/
セス・ロイド著, 水谷淳訳「宇宙をプログラムする宇宙―いかにして「計算す
る宇宙」は複雑な世界を創ったか?」
の感想を書こうと思っていたから。それと、
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4087203956/showshotcorne-22/
伊藤智義著「スーパーコンピューターを20万円で創る (集英社新書 395G)」
の感想。
 明日以降ね。今日はもう銭湯に行って寝ます。\(^O^)/

中村(show)

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標題: Re: これって常識?
---
日経本紙国際面に三段写真付きで掲載されていたことは確認
しましたから、「報道されない」ということではないと思う
のですが、扱いが小さいのは経済紙だからではなかったので
すね。

--
つばめどん

===
標題: Re: これって常識?
---
どこからどこまで本当か裏付けは取れませんが、こんなページが
ありました。
http://cantho.cool.ne.jp/mekong/canthobridge/canthobridge.html

>  つばめどんのところはは大雪なんだ。
>  東京は寒いけど、雪は降ってない。

一緒一緒。10cm超えたらあとは一緒。どうせ歩道は除雪しやがら
ねえんだし。車道は除雪する癖によお。

>  今日来た週刊ダイヤモンド2008/01/26号の当該記事「外務省がODA事業ごり
> 押し! 疑惑の「カンボジア橋梁建設」」を読みました。
>  この橋が落ちた事故、全然知りませんでした。
>  以前からしばしば問題視されるODAの闇ですね。
>  ODAは、長大という会社とパシフィック・コンサルタンツ・インターナショ
> ナル(PCI)という2社が問題視されてますね。中でもPCIは、「日本のODAを牛
> 耳る」会社で、不正請求なんぞもやっていて、東京地検の家宅捜索まで受けた
> ことがあるんですね。

前があるのに受注できるんだからすごいよねえ。公共事業でさえ
指名停止を喰らうんじゃなかろうか。ODAってのはすごいねえ。

>  あ、つばめどんのブログ
> http://d.hatena.ne.jp/tsubamedon/
> に行ったら、
> http://www.technobahn.com/cgi-bin/news/read2?f=200801181358
> 我々の現実は実は全て仮想現実、研究者が奇抜な論文発表
> があった。

粗忽長屋だね、どうも。
「研究されているのは確かに俺だが、研究している俺はいったい
誰だろう?」

>  明日以降ね。今日はもう銭湯に行って寝ます。\(^O^)/

こんな時間まで銭湯が営業しているのか。都会は違うのう。

--
つばめどん

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標題: Re: これって常識?
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>  昨年9月26日は、福田内閣が組閣された日です。そのせいもあってか、
> 橋の崩落については僅かに流れただけです。けど、事故の規模が大きい
> ので(政治面が)少し落ち着けば特集でも組まれるかと思いきや、まるで
> 圧力がかかったかの如くに消えています。

 ふむふむ。これから「福田落下橋内閣」と呼ぼう。

 ODAで「海外への経済援助」名目の金が、結局日本の企業に還流している
というのは、最早半ば常識となっているわけで、青年海外協力隊、つまり
ジャイカなんぞも場合によってはその尖兵となっている場合もあって、つ
まるところ、援助しているはずの金は、日本企業と相手国のエスタブリッ
シュメントと山分けしている、というのは知られている話。

 ODAの闇は果てしない。

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たま@無精庵

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標題: Re: これって常識?
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これ新聞で読んだなぁ。
女房にも聞いたら憶えあり。
余り社会に関心ない娘も知ってたなぁ

だから、以外と知られてるのかも。
ただ、
扱いがちいさいのと、その後それをどうカバーして
日本の信用を取りもどそうとしてるのか
問題の原因はなになのか、
といった続報が無いのはなんでや? と不思議だった。

結構国辱物だと思うのだが
mtv