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カラ兄(からきょう)2007年09月28日 06時51分31秒

ASAHIネット(http://www.asahi-net.or.jp)の筒井康隆会議室tti/salonからホットコーナー(http://www.asahi-net.or.jp/~ki4s-nkmr/ )に転載したものから。
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 夏目漱石の「こころ」、わたせせいぞう表紙バージョンの話など出ています
ね。
 ぼくは海外に行くときはなぜか空港などで漱石の文庫を1冊買って持って行
きます。ま、日本人の心を持ち歩くということで(笑)。そう何度も海外に行か
ないので、漱石の同じ作品なのに、毎回、表紙が違っているように思いますね。\(^O^)/
 でも、読んだことないなあ。お守り代わりですね。^^;

 で、いま、若い人に非常に売れている文学作品が、「カラ兄(からきょう)」
だそうです。
 「カラ兄」ってなんだ?と思ったら、あなた。ドストエフスキーのカラマー
ゾフの兄弟。\(^O^)/
 カラ兄と略されるくらい人気があるってことですね。
 光文社が出した新訳が訳が読みやすいのと表紙がモダンなので若い人に人気
らしいです。もちろん、ぼくは読んだことがないです(爆)が、重厚で深刻で暗
いというロシア文学、ドストエフスキー文学のイメージが表紙からは全く感じ
られません。それが成功の要因の1つでしょうか。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4334751067/showshotcorne-22/
ドストエフスキー著, 亀山郁夫訳「カラマーゾフの兄弟1 (光文社古典新訳文
庫)」
をみると、表紙がわかります。
 新潮文庫の
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4102010106/showshotcorne-22/
ドストエフスキー著, 原卓也訳「カラマーゾフの兄弟 上 新潮文庫」
の表紙と比べてみてください。こっちはいかにも深刻な表紙で、若い連中は手
に取りそうにないですね。^^;
 岩波文庫の
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4003261496/showshotcorne-22/
ドストエーフスキイ著, 米川正夫訳「カラマーゾフの兄弟〈第1巻〉」
の表紙は年代モノという感じ。これも若い連中が手に取りそうにないですね。^^;
 ということで、光文社のは、マーケティングの勝利なんでしょう。

 そんなこんなで、いろんなブログで火がついたみたいです。
 高橋源一郎さんも、カラ兄のこと書いてますね。
http://122.200.201.84/column/genichiro_takahashi/20070922.html
#148 『カラ兄』を読め
 しかし、IPアドレス、直書きというのもすごいな。^^;

 ヒットを放った光文社版の訳者の亀山氏は、
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4334034209/showshotcorne-22/
亀山郁夫著「「カラマーゾフの兄弟」続編を空想する」
なんてのも、出しました。