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Re: 牛肉の安全を再考する~来年、全頭検査が中止に2007年08月16日 06時23分53秒

ASAHIネット(http://www.asahi-net.or.jp)のjouwa/salonからホットコーナー(http://www.asahi-net.or.jp/~ki4s-nkmr/ )に転載したものから。
---
議論の方向がズレているのかも知れませんが、下記のような
意見もあります。

http://square.umin.ac.jp/massie-tmd/bse.html

古林 敬一

===
標題: Re: 牛肉の安全を再考する~来年、全頭検査が中止に
---
 ブログのほうにも、
http://iiyu.asablo.jp/blog/2007/07/23/1674168
にコメントがあって、
http://homepage3.nifty.com/junko-nakanishi/zak261_265.html
の雑感263-2004.6.15「BSE 三ケースのリスク」を紹介してあります。
 池田氏も中西氏もズレていると思う。彼らの全頭検査不要論は、リスクとコ
ストの話ばかりで、病気の本質、科学的真理探究の話じゃないですよね。
 なんか、中西氏も池田氏も科学者とはあまり思えませんね。
 いまBSEなどは、ノーベル賞まで取っちゃったので、プリオン説が定説にな
っていますが、ほんとなのかという疑問はいまだ根強いし、いままでより小さ
いサイズのウイルスではないかという説もまだ捨て去られたわけではないでし
ょう?
 要は、病気についても病原体の正体も、まだよくわかってないわけでしょう?
 お二人がいうように、全頭検査しているから安全と思うのは、たしかに愚か
だけど、でも、病気の理解を深め、病原体の正体を探るため、研究データを集
めるためにも、網羅的、継続的に調査し続ける、つまり、全頭検査することが
科学的だと思うし、科学者なら当然そう望むと思うんだけどね。全頭検査は、
研究には役に立たないということなの?
 それから費用だって、以前紹介した
http://event.media.yahoo.co.jp/nikkeibp/20070711-00000000-nkbp-bus_all.html?p=1
牛肉の安全を再考する~来年、全頭検査が中止に
によれば、月齢20ヵ月以下の牛を調査するために、追加でかかっている費用
って、年にたったの3億円ですよ。
 厚生労働省や社会保険庁、国土交通省やら役人の無駄遣いが、これより2桁
多い数百億やら3桁多い数千億円レベルになってる報道ばかりに接しているせ
いか、そして、社会保険庁はNTTデータに年800億円も払っているのにあの体た
らくだというのをみているせいか、年3億円なんてチョー安いし、経済合理性
も十分と思いますけどね。

 中西氏の上記雑感に、
--- ここから ---
私の研究室の一人から、「オーストラリアでは、どのような検査が行われてい
るのですかね?まだ、1頭も見つかっていないというのは、BSE1頭目が見つ
かる前の米国と同じではないですか?」聞かれ、「なるほど、その通り」とえ
らく感心してしまった。こういうことを、忘れがちである。
--- ここまで ---
とあったけど、これで「えらく感心する」なんて、大丈夫か、この人と思いま
した。
 オーストラリアとニュージランドが、BSEとスクレイピーの清浄国として評
価が高く、安全だといわれるのは、地理的なメリットと、イギリスやアメリカ
と違って、昔から非常に厳しいサーベイランス、検疫体制を敷いていて、感染
源の侵入を懸命に防いできたからですよね。
 もちろん、オーストラリアやニュージランドでも、病原体が侵入してしまえ
ば感染が広がりますが、これまでのところ、発生防止に成功してますよね。
 JETROの調査、
http://www3.jetro.go.jp/jetro-file/BodyUrlPdfDown.do?bodyurlpdf=05000958_005_BUP_0.pdf
オーストラリアにおける食肉の安全性検査体制 (2005年2月)の要旨
をみると、肉骨粉の輸入禁止措置は、なんと、1966年からですよ。ニュージラ
ンドからの輸入を認めているのは、ここもずっと昔から厳しい体制を敷いてい
るからでしょう。
 アメリカなんて、いまだに食肉にならない動物には肉骨粉を使ってるでしょ?
 全然、態度が違いますよね。野放しだったイギリスやアメリカと一緒にはで
きないでしょう。
 それが、なぜ、「まだ、1頭も見つかっていないというのは、BSE1頭目が
見つかる前の米国と同じではないですか?」になるのかな。この問いを発した
のが学生なら、「お前、もっと調べろ」といわないといけないのに、「なるほ
ど、その通り」とえらく感心しちゃったら、指導教官としてまずくないか、こ
れ。
 ほんと、「こういうことを、忘れがちである」ね。\(^O^)/

中村(show)

コメント

_ pon ― 2007年08月16日 09時17分46秒

show さん、非常に冴えています。感心しました。
政府のやっていることに警鐘を鳴らすのが、<まともな頭>のある人の態度なのに、逆に警鐘を消そうとしている連中が多すぎるんですよね。

彼らは<まともな頭>がありません。狂牛病の肉を食ってしまったんです。ゾンビです。彼らに対抗してくださいね。人類を救うために。

_ 土屋 ― 2007年08月16日 23時13分57秒

中村様
おっしゃる事はよく分かりますが、私が不思議だなと思うのは、BSEが怖くて牛肉は食べないのになぜBSEより死亡リスクが400万倍以上も高い喫煙をやめない人がいるのだろう、ということです。
ちなみにエキノコックスによる死亡リスクはBSEの2万倍以上ですがこっちのほうはあまり騒がれていませんね。北海道旅行でキタキツネとか触ってる奴は自殺したい奴らなのかと思ってしまいます。

_ ― 2007年08月18日 05時46分30秒

全頭検査が研究に使われてるというのは初耳ですが、誰がどのように使用しているのでしょうかね。もっとも、国内牛でBSE検査で陽性になった牛は、ここのところ見つかってないようですが。焼却して終わりだとばかり思っていました。

BSEが原因と言われるvCJD患者が日本で発症する確率は、全人口(1億2000万人)に対して0.1~0.9人(厚生労働省の試算)。2004年に英国滞在歴ありの男性1名が発症と報告。

英国での発生が異常に多く、ハンバーガーに含まれる牛の脳が原因と言われました。そのため、各国で危険部位の除去とスクリーニング検査による対策が取られています。いわゆる「全頭検査」は、出荷前のBSE検査のことです。

ちなみに中西さんは「米国については、状況によって判断が正しいが、国内牛の「全頭検査」は全く不要とした。」という意見です。

雑感263-2004.6.15「BSE 三ケースのリスク」
http://homepage3.nifty.com/junko-nakanishi/zak261_265.html

> それが、なぜ、「まだ、1頭も見つかっていないというのは、BSE1頭目が 見つかる前の米国と同じではないですか?」になるのかな。

オーストラリアは本気でBSE牛を調査していないのでは?ということじゃないですか。

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_ ホットコーナーの舞台裏 - 2007年08月31日 09時10分40秒

ASAHIネット(http://www.asahi-net.or.jp)のjouwa/salonからホットコーナー(http://www.asahi-net.or.jp/~ki4s-nkmr/ )に転載したものから。
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http://iiyu.asablo.jp/blog/2007/08/16/1727470
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