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Vistaの欠点を暴く2007年01月16日 09時55分08秒

ASAHIネット(http://www.asahi-net.or.jp)のjouwa/salonからホットコーナー(http://www.asahi-net.or.jp/~ki4s-nkmr/ )に転載したものから。
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 各社がVista対応モデルを発表していて、MSも盛り上げようと必死ですが、
なかなかどうして出来の悪さはどうしようもないから、いろいろいわれるもん
ですね。

http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/COLUMN/20060510/237373/
現時点で判明した「Windows Vistaの欠点」を暴く
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/USNEWS/20070111/258436/
セキュリティ研究者が「Windows Vista」のバグを報告
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/USNEWS/20070112/258577/?ST=oss
英国教育工学通信協会,教育機関によるVistaの早期導入に「待った」
http://rblog-ent.japan.cnet.com/tamon/2007/01/thinkpad_x60vis_e865.html
ThinkPad X60叩き売りで見えた日本的モバイルPC受難のVista時代
http://rblog-ent.japan.cnet.com/tamon/2007/01/pcvista3_3ede.html
安くて早くて使えるノートPCなら、Vista発売前がいい4つの理由

 それにしても毎度毎度バージョンアップのたびに、使いやすくなったとかい
う割にはあんまりそうではないのは、みんな感じていること。今回もそうです
ね。
 セキュリティなんて毎回万全を期してるはずなのに、やっぱだめ。今回のセ
キュリティホールもIEが原因だしね。何年経ってもこの有様ですよね。
 Windows Meは史上最低最悪のWindowsの誉れが高かったクソOSでしたが、パ
ソコン業界は必死でちょうちん記事書いてましたもんね。今回もそうならない
といいけど。

新納浩幸著「入門Common Lisp」2007年01月16日 23時54分45秒

ASAHIネット(http://www.asahi-net.or.jp)のjouwa/salonからホットコーナー(http://www.asahi-net.or.jp/~ki4s-nkmr/ )に転載したものから。
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 大きな本屋に行ったら、珍しいことにCommon Lispの新刊が出ているのを見
つけました。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4839920818/showshotcorne-22/ref=nosim
新納浩幸著「入門Common Lisp―関数型4つの特徴とλ(ラムダ)計算」
 出版社は、毎日コミュニケーションズ。最近、よくこういうのも出してくれ
てますよね。ありがたいことです。
 本書は、面白いアプローチをしている本です。
 Windows用の日本製Emacsクローンとしてここでも紹介したことがあるエディ
タxyzzyを使って、xyzzyに搭載されているCommon Lisp(のサブセット)を使っ
てLisp入門をする趣向。
 そして、xyzzyのCommon Lispで足りないなら、GCL(CNU Common Lisp, 前身
はKyoto Common Lisp)やCLISPといったフルセットのCommon Lispと、エディタ
にEmacsをベースにしたWindows用エディタとして有名なMeadowを使ってやると
いう手法。
 Meadowって、KIKU(菊)とかKIKYOU(桔梗)とかASAGAO(朝顔)とか、バージョン
の名前が日本の花の名前なんですよね。

 xyzzyについては、
http://iiyu.asablo.jp/blog/2006/12/17/1034980
CTM(ガウディ本)の翻訳決定。入門xyzzy
をどうぞ。
 その他、
http://www.gnu.org/software/gcl/
GNU Common Lisp
http://clisp.cons.org/
CLISP
http://www.meadowy.org/meadow/
Meadow
をどうぞ。

 本書だと、ほとんどリスト処理しかやらないので、Common Lispにはデータ
構造がリストしかないと思ってしまうかもしれませんが、Common Lispには、
ハッシュやCの構造体よりはるかに強力でスマートな構造体や、この前、ちょ
っと紹介したオブジェクト指向のCLOS(Common Lisp Object System)なども備
わっていますし、ビット演算だってあります。
 まずは、xyzzyのLispでできるところはやってみて、本書で初歩を卒業した
ら、別の本を探すといいでしょう。それはいずれ紹介します。
 本書は副題に「関数型4つの特徴とλ(ラムダ)計算」とあるように、この辺
に力を入れているところが類書にはない長所です。8章でLispの数学的・理論
的基盤であるλ計算とはどういうものかをわかりやすく解説してあります。こ
ういう理論基盤がある限り、そしてS式という万能のシンタックスがある限り、
さらにいえばS式を自在に変形できるマクロがある限り、Common Lispは絶対に
死にません。
 とかいいつつ、本書の表紙はコウノトリなんですよね。Lispが絶滅危惧種と
いう意味があるんでしょうか。\(^O^)/

 エディタ備えつけのLispで学ぶという趣向は、以前、和彦君がEmacsで本に
しています。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4756134424/showshotcorne-22/ref=nosim
山本和彦著「リスト遊び―Emacsで学ぶLispの世界」
をどうぞ。
 電脳騒乱節のころにも何度か書いたと思うけれど、Emacsをエディタだと思
うのは大間違いです。\(^O^)/
 Emacsは、Lispです。ただ、どういう親の因果が子に祟ったのか、たまたま
スクリーンエディタを作れるような組み込み関数が入っているLispなんです。\(^O^)/
 この認識が正しい認識です。\(^O^)/

 和彦君、IIJで元気にしているのかな。奈良先端大学に行ったときに福田晃
先生と最高の漫才をやってもてなしてくれたのが、会った最後? その節は、
ありがとうございました。

 なお、EmacsのLispは、Common Lispではなく、変数が動的スコープをもつ昔
ながらのLispなのですが、一応、Common Lispにするパッケージもあります。
http://directory.fsf.org/EmacsCL.html
Emacs Common Lisp
をどうぞ。

 Emacs LispとCommon Lispの違いは、
http://www.ice.nuie.nagoya-u.ac.jp/~h003149b/lang/comparison.html
Scheme、Common Lisp、Emacs Lispの比較
がわかりやすいと思います。ちゃんとこういうの書いてくれている人がいるん
ですね。ありがたいことです。
 お名前がわかりませんが、この方の
http://www.ice.nuie.nagoya-u.ac.jp/~h003149b/lang/index.html
プログラム言語とその他のメモ。
は、なかなかアレゲなものが揃ってますね。
http://www.ice.nuie.nagoya-u.ac.jp/~h003149b/lang/actor/actor.html
SchemeとActor理論
は、この前、
http://iiyu.asablo.jp/blog/2007/01/13/1109447
Rubyの特異メソッドとCLOSのeql specializer
で書いた、アクターモデルの簡単な説明ですね。
 CPS(Continuation Passing Style, 継続渡しスタイル)のプログラミングに
ついても述べてありますね。アクターそのものだもんね。^^;
 CPSで書かれたフレームワークとして有名なのが、
http://www.kahua.org/cgi-bin/kahua.fcgi/kahua-web/
Kahua
です。Gaucheで書いてあります。Gaucheの作者Shiroさんのセミナー資料
http://www.kahua.org/kahua/docserv/seminar200402/cps/index.html
継続渡しによるWebアプリケーション
もありました。
http://www.ice.nuie.nagoya-u.ac.jp/~h003149b/lang/lisp_feature.html
Lispの(S式以外の)特徴
に補足すると、
・Common Lispは大体ネイティブコンパイラを備えているので、PerlやRubyと
いったスクリプト言語より、10倍から100倍くらい速い。
・型宣言は要らないが、型宣言もできて、型宣言で型情報を与えてやると、コ
ンパイラは非常にいいネイティブコードを出し、Cと遜色のないこともある。
ですかね。

 LispやCLOS入門本の紹介の前に、バイオインフォマティクスの入門書を紹介
したいとは思っています。