Google
ブログ(iiyu.asablo.jpの検索)
ホットコーナー内の検索
 でもASAHIネット(asahi-net.or.jp)全体の検索です。
 検索したい言葉のあとに、空白で区切ってki4s-nkmrを入れるといいかも。
 例 中村(show) ki4s-nkmr

ウェブ全体の検索

なんか、いっぱいコメントやトラックバックついてました^^;2006年02月25日 03時33分14秒

ASAHIネット(http://www.asahi-net.or.jp)のjouwa/salonからホットコーナー(http://www.asahi-net.or.jp/~ki4s-nkmr/ )に転載したものから。
---
http://iiyu.asablo.jp/blog/2006/02/16/255603
http://iiyu.asablo.jp/blog/2006/02/17/257215
に、知らない間にいっぱいコメントやトラックバックがついてました。
 月末納品2つ抱えて、みてる暇なかったんですが、やっと今日もう送っちゃ
ったから、少しは暇が作れる。
 おれは日を間違えて、昨日の朝(あ、もう一昨日の朝)が、トリノオリンピッ
クの女子フィギュアのフリーだと思って4時半ころに起きたら、やってません
でした(爆)。今日(あ、もう昨日だ)も早起きしようとしたら、起きられず、荒
川選手の演技、ライブでは見逃しました(笑)。観たときは、残り2人だったか
な。荒川選手のメダルは確実であとはその色がどうなるかだといってました。
^^;
 そんなこんなと、日曜日のラグビー日本選手権決勝のほうで頭いっぱいなん
ですけど、いま、書けるだけ、書きますね。
 ざっと、コメントみたけど、みんなばらばらですね。
 おれはどれを信じればいいのか、かえってわからなくなりました(笑)。
 まず、そんなばらばらなことを思わせる教科書の書き方って、おかしくない
ですか?

 最初は、
http://iiyu.asablo.jp/blog/2006/02/16/255603
についてたコメントから。
--- ここから ---
通りすがり ― 2006-02-24T14:19:01+09:00
こんな浅はかなことを書いてしまうからITドカタ業界と
馬鹿にされてしまうのですよ・・・。orz
--- ここまで ---

 匿名でこういうことを書いてくる品性下劣な奴が、我々のコミュニティに
いないことを願ってます。\(^O^)/
 こういうのはおいといて、
--- ここから ---
英-Ran ― 2006-02-18T14:48:01+09:00
> でも、科学などといわれると、冗談だろうと
と書かれておりますが、中村様の言う科学の定義とはいったい何なのでしょう
か。
--- ここまで ---

 科学の定義というと人文系の科学もあるから広いけれど、ぼくの中では、
「飽くなき真理の探究」が一番広い意味の科学ですね。
 今回の文脈でいえば、数学を使って精密な議論をし、精密な観測や精密な実
験で検証し、その結果からまた数学を使って精密な議論をするということを繰
り返して、上昇スパイラルで真理を探究し続ける行為くらいでしょうか。

 数学のことをいうのは、数学が、いま、人類が手にしている最も精密な言葉
だからです。数学ファンなら、当然、さらに最も美しい言葉ということを付け
加えるでしょう。
 ぼくは悲しいことに数学という言葉が読み書きできないから、精密な議論は
できないけど、数学で定式化することで、数学的操作に非常に面白いことがわ
かるということくらいはわかってます。
 精密な観測と精密な実験というのは、言葉を変えると、その時代の最高の技
術を使ってということです。

 この文脈での経済学の科学性ということでは、テレビや雑誌に出てくる経済
学者やエコノミストが、どこの事務所のテレビ芸人?と思うこと以外にも、疑
問に思っていることが、ずっと前からいろいろあったし、いまでもあるんです。

 たとえば、ぼくがずっと昔から不思議なのは、なぜ、重要な経済指標がリア
ルタイムで発表されないのか。
 経済がそんなに重要なら、天気予報くらい、朝、昼、晩、テレビでやっても
いいでしょう? でも、リアルタイムでやってるのは株価と為替の情報ですよ
ね。GDP、消費者物価指数、鉱工業生産指数などというものが、なぜ、リアル
タイムで取れないのか。取ろうとしないのか。取れないとしたら、なぜ?
 物理学でも天文学でも生物学でも工学でも、必死で観測してデータを取りま
す。
 これまで観測できないとか、無理だといわれてきたものを技術革新と工夫と、
なんとかして取って、さらに精度を高めてといったことをやってきた歴史があ
ります。
 そのために何百億円、何千億円と使って、税金の無駄遣いだとか叩かれても
社会の理解を求めて、加速器を作ったり、望遠鏡を作ったり、探査機を打ち上
げたりするのに、経済学って、そういう必死さが伝わってこない。やってます
か?
 たとえば、e-Japanなんていってるくせに、どうして、経済指標リアルタイ
ム化計画なんてプロジェクトがないんですか?
 たとえば、法律を作ってでも、上場小売業は、販売データをオンラインリア
ルタイムで政府に提出させるくらいのことを言い出す経済学者って、います?
 いないとしたらなぜ? 最初から、あきらめてる? それともそういう発想
すらない? いずれも科学者の態度じゃないでしょ?

 当時の世界最速のコンピュータ、地球シミュレータが日本で完成して、ぼく
はしばらくどういう研究に使われるか、調べていたことがあったんです。経済
学はないんです。なぜ?
 経済現象は気象より複雑な現象でしょう? 違います? なぜ使わない?

 経済全体をシミュレートするのは、まだできないにしても、線形計画法って、
膨大な計算をするはずでしょ。ぼくは線形計画法の中身はわからないけど、カ
ーマーカー特許が線形計画法の特許だったことから、膨大な計算をすることく
らいはわかるんです。
 だったら、速いコンピュータが絶対をほしいはずなのに、なぜ、地球シミュ
レータを使おうとしない?
 セキュリティ上、ネットワークで使えないようになってるから、横須賀に行
かないといけないので、それがいやだから使わないというのなら、まだ話はわ
かる。
 でも、ぼくがいま思っている結論は、これは、父が危篤だったのに奇跡的に
持ち直して東京に戻ってくることができて出席できたFranzと数理システムの
Lispセミナーのこと、和田先生や湯浅先生からサインをもらったときのことを
書いたときに書いたはずですけど、日本の経済学は、スーパーコンピュータが
勘弁してくれと悲鳴を上げるほどのデータもとってないし、モデルもないとい
うものです。違ってますか?

 日本の例ですけど、実験ができない宇宙物理学者は、コンピュータシミュレ
ーションがしたくてスーパーコンピュータがほしくてほしくて、でもないから、
結局、自分たちでゼロから作ったんです。
http://grape.astron.s.u-tokyo.ac.jp/grape/
GRAPE
がそうだし、原子炉のシミュレーションをやるのに開発が開発された
http://www1.accsnet.ne.jp/~thoshino/PACS-story.html
PAX(旧名PACS)
もそうですよね。
 GRAPEなんて、計算機素人が作り始めて、ついには、コンピュータアーキテ
クチャのノーベル賞ともいえるゴードンベル賞を取るまでになったんですよ。
 こういう探究心、執念って、日本の経済学者に感じたことがないんです。
 前も書いたと思うけど、数学だって量子力学レベルが最低線で、その先にど
ういう数学を作っていくかを考えないと経済現象なんて定式化するのは大変だ
ろうなと思ってます。
 でも、既存の数学のレベルでも経済学がやれることっていっぱいあるんじゃ
ないですか。
 素人考えですが、景気の動向なんてのも、もっと精密に調べると東京で景気
がよくなってそれが地方に波及していく過程は、熱の拡散方程式で予想外にき
れいに記述できるなんてことはないんですか? 単に、景気、熱という連想で
しかないけど(爆笑)。
 そういうのをコンピュータによるビジュアル化で、日本地図にマップして、
東京が赤くなったら、なぜか地理的な近くじゃなくて、情報的に近い地域が、
たとえば東京の支店経済といわれる札幌や福岡がけっこう早く赤くなったりす
るのがみてたしてね。なるほど、情報ベースで経済現象が波及するんだとわか
るとかね。経済学には、早くそういうレベルに達してほしいですね。

 とまあ、こういう疑問はずっとあって、そこに、前、紹介した
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4334032672/showshotcorne-22/ref=nosim
高安秀樹著「経済物理学の発見」(光文社新書)
を読んで、やっぱ、ちゃんと細かいところまでデータを取ると面白いことがわ
かるじゃんと。
 これは為替データでしたが、たしかコンピュータが記録した全取引のデータ
を調べてましたよね。そしたら、最も効率的で裁定取引なんかできないように
思える市場である為替市場でも、たしか、1日に5分くらいだったかな。裁定取
引ができる状況が生まれていたでしょ? もし5分としたら、プロの世界で、5
分って、すごいことでしょ?
 そういうのを発見したのは、経済学者じゃなくて物理学者ですよね。経済学
者、何をやってたんだと思いません?
 為替でそんな面白い話が出るんなら、経済指標ももっと細かく調べたら、ど
うなるんだと思いません? 思ったら、それをなんとしようというのが、科学
だと思うんですけど。

 ゲーム理論の話は、約束だから、また別に書くとして(いつになるんだろう^
^;)、金融工学も、経済学部卒の学生が使えないというので、ウォール街で雇
われたのは、数学者や物理学者や計算機科学者など、そして経済学者が雇われ
た場合は、数理経済学の人たちで、伝統経済学の人ってだめでしたよね。
 あの時期、いまはなき日経MIXの友人takunこと足立高徳さんが、自分の会社
じゃなくて、投資銀行というのか証券会社というか外資の仕事でデリバティブ
のプログラミングやってたんです。酒飲みながら、そういう話を聞いて、みん
ないろんなアイデアを実装していて、とっても楽しいと。なるほど、経済学っ
て、そういうことやってる部門もあるんだなと。
 でも、ゲーム理論や金融工学は、伝統的な経済学から、特に日本では異端扱
いされてきたでしょ? それでどうして科学なの?と思うんですけど、どうで
すか?
 そうやって異端、冷遇扱いしてたのに、ノーベル経済学賞がその分野で出る
と、掌を返したりしてません?

 数学に関しても、経済学の場合、数学を使っても定性的な議論がほとんどで
すよね。スティグリッツの入門教科書でも、あるのは算数みたいな数学だけだ
し、定量的な計算も算数レベル。
 理系の学部だと初年度から、算数よりはもっと高度な数学(笑)で、定量的な
話をします。定量的な話じゃないと、具体的なモノが作れませんからね。
 純粋数学と違って、物理学や工学と同様に、経済学だって現実の物理量に最
終的にはマップするわけでしょ。それでなぜ定量的な話を大学初年度からしな
いんだろうと。
 本屋でも経済学の数学といっても、微積分や統計の教科書が大学生向けにあ
って、中身はぼくらは高校生でやったことが書いてあるんです。これじゃ、理
系から相当遅れてるじゃん。経済学って、大丈夫なの?
 なぜ?と思って、以前、大学の入試科目を調べたことがあったんです。
 ぼくらの時代でいう、数3。微積分や統計やら高校で習う一番難しい数学ま
で入試科目に入っているかどうかを。
 東大、京大の経済学部はさすがに入っている。早稲田、慶応も入ってました。
でも、母校、九大には入ってないの。バカーと思いましたね。\(^O^)/
 私立が入試科目を軽くするのはわからんでもないんです。学生取らないと、
定員割れでもしたら経営難ですからね。でも、国立大学の経済学部で、国立の
くせに、旧七帝大なんていわれてるくせに、なんだ、これは。\(^O^)/
 理系よりやさしい数学しかやってない学生集めてどうするんだ。文学をやる
気はあっても、科学をやる気はないのかと思いましたね。\(^O^)/
 これから、国公立大学も民営化されるし、少子化で、こういう傾向は強まる
んだろうな。それじゃ、経済学のコミュニティが科学的に強くなるチャンスは
どんどん失われていくんじゃないかなと思いましたね。
 結局、いままでやってきたように、応用数学などから教員や学生を引っ張っ
てきて、科学の灯が消えないようにしないといけませんよね。でも、フレッシ
ュないい学生を取れずに、経済学のコミュニティが強くなっていくと思います
か?
 ぼくは経済学の科学性の将来にとっては大きな問題だろうなと感じています。

 英-Ranさんのメールもらってウェブを観て、経済学は実験ができないなんて
書いてありましたよね。ぼく、そういうのを天下りに受け入れてしまう人は、
学者や研究者をやめたほうがいいと思う。
 物理学だって理工学だって、実験不可能だといわれてきたことを、なんとか
実験できるようにしたり、直接は実験できなくても別のモデルに対応させて実
験可能にしたり、コンピュータシミュレーションができるような形に問題を変
形して解いてきたわけでしょ。
 文系の世界だって、心理学は実験できないといわれていたけど、ハブロフの
犬によって(笑)、実験心理学や行動心理学の世界ができましたよね。それが科
学ってことでしょう?
 経済学はなぜやらないの?と思って調べたら、ノーベル経済学賞には、ちゃ
んと実験経済学などの業績で取ってる人がいるじゃないですか。
 じゃあ、なぜ、経済学は実験できないということを言い訳のようにしている
んですか? 科学をやることを最初から放棄しているように思えてならないん
ですけどね。

--- ここから ---
英-Ran ― 2006-02-19T01:14:37+09:00
> 単位の次元があってない式を元に、これは科学だ、というのはどうでしょうかね

だから、それは単なる誤植なわけでしょ?
--- ここまで ---

 誤植というけど、単なる誤字脱字レベルには思えないわけ。
 その前に、
--- ここから ---
「ファインマンの書いた教科書に3年間修正されない単位間違いがあるならば、
米国の物理学コミュニティは馬鹿の集まり」などという命題を本気で信じてい
るのであれば、これ以上特に言うことはありません。主観の相違はいたし方の
ないことですので。
--- ここまで ---

 まず、出版では増刷のときに修正のチャンスがあることを知ってください。
だから、3年間という時間ではなく、第13刷という12回もチャンスがあるのに
やってないのが問題。
 表面的にはそういう話だけど、本質的には、コミュニティにとって教科書と
は、その時点の最良の知識と知恵を次世代に託す重要なものでしょ? どうい
う間違いであれ、長期間、ほったらかしだったら、そのコミュニティのレベル
を疑われても仕方ない。だから、仮にファイマンの教科書に間違いがあってず
っと訂正されないなら、米国の物理学コミュニティはバカの集まりです。少な
くとも教育には真摯な態度ではないです。

 ついでに、
--- ここから ---
kmori ― 2006-02-21T23:21:55+09:00
、K&RのThe C Programming Languageの日本語版(石田晴久訳、とくにANSI以前
のやつ)。この本の翻訳も、けっこう長い間間違いが放置されていて問題にさ
れてましたが、それをもって日本の計算機学会がダメダメだとは言わないでし
ょ?どの分野の本でも誤植はたくさんあります。
--- ここまで ---

 まず、kmoriさんも知っての通り、石田晴久がだめなのは、ぼくは電脳騒乱
節時代にも批判してきましたよ。そして、kmoriさんみたいに、個々には、世
界レベルの人はあちこちにけっこうな数がいるんだけど、全体的には日本の計
算機学界(学会じゃなくて学界のほうね)はアメリカに比べると、やっぱダメダ
メです。
 一般人にわかりやすい指標でいうと、この分野のノーベル賞といわれるチュ
ーリング賞受賞者はいますか?
 クヌース先生みたいな次世代に知識を残すことに執念を燃やしてる人、いま
すか?
 こういう点は、日本の計算機学界も業界も謙虚にならないといけないと思い
ますよ。自信を捨てろという意味ではなくてね。

 クヌース先生といって、知らない人がいるといけないので、何を話題にした
かというと、こういうことです。あまりの完璧主義なんですけどね。
 簡単にいうと、計算機アルゴリズムの大全集を作ろうと思った。でも、既存
のやり方だと、誤字脱字などがあるのがいや。既存の組版が気に入らない。特
に数式の組版が気に入らない。
 何をしたか。自分でTeXという組版システムを作った。
 フォントが気に入らない。自分でMETAFONTというフォントシステムを作った。
 この辺は、物理学者が、スーパーコンピュータを手作りしたのと、似た話。
 さらに、誤字脱字レベルであれなんであれ、間違いがあったらそれを報告し
た者に賞金を出すことにした。
 最初は何ドルだったかな。いま確認できないけど、だんだん、間違いが発見
されなくなって賞金は高くなっていきました。
 最初はほんと簡単な間違いでも賞金もらえたそうですが、そのうち、そんな
ものでは賞金がもらえなくなった。クヌース先生はチューリング賞受賞者でも
あるし、その間違いを指摘して賞金をもらえるというのは、大変名誉なことな
ので、どうなっていったかというと、新しい発見をして従来の学説を覆すレベ
ルじゃないともらえなくなるわけです。
 クヌースが、どういうレベルでものを考えて、懸賞金システムを仕掛けたか、
わかるでしょう?
 時代の最高のものを次に伝えたいという情熱。直ちに間違いの報告が集まる
ようにし、さらには、既存の学説を塗り替えるものを出させるような、仕掛け
までやったわけです。
 ぼくがその存在を知ったのは、学生時代か、就職してすぐくらいですが、こ
のコミュニティにはすさまじい人がいるもんだと、あきれると同時に身の引き
締まる思いもしました。
 ただ、あまりに完璧主義者なので、いまだに完成していません。\(^O^)/
 日本語訳なんか、出たり引っ込んだりみたいな状態ですね。
 この話にはオチがあって、賞金はクヌース先生のサイン入り小切手でもらえ
るんですが、みんな額に入れて家宝にするので、誰も換金しないから、クヌー
ス先生の懐は痛まなかったそうです。頭、いいよなあ。\(^O^)/
 余談だけど、そういう偉い人の立派な本であっても、ハードカバーは重たく
分厚い本が何冊にもなるので、普段は漬物の重石にしているなんて冗談半分で
いう人もいます。そういう権威にとらわれないプラグマティズムは、ぼくは好
ましく思ってますけどね。

 で、本題のほう。
 書いたあとのことについては、
--- ここから ---
半日庵 ― 2006-02-20T11:40:22+09:00
誤植だからと本質的な問題ではないという意見には、一面同意できます。
しかし、そこから、経済学を教えるものの姿勢が見えてしまいます。
今回話題になっている本は教科書だそうですが、なら、大学の講義とかで
使われるわけですよね。
私も経験があるのですが、教科書に誤植があると、先生は講義の時に
直すように言います。それを毎回、多くの経済学の先生達が何年も
続けていて、面倒に思わないのでしょうか。普通、出版社に講義して
直してもらいますよ。
それをしないというのは、経済の講義の時にあまりその誤植を
気にしない、そういう体質があるのだと解釈されても致し方ないと
思います。
--- ここまで ---
で、話はほとんど半日庵さんが代弁してくださってます。
 英-Ranさんとしては、それがなぜ、経済学のコミュニティに対する非難にま
でつながるのかということですよね。
 ぼくは、最初、kmoriさんの
--- ここから ---
kmori ― 2006-02-21T23:21:55+09:00
いつのまにか「単位と次元の間違い」とされているようですが、そうではなく
「従量税」「従量税額」と書くべきところを「従量税率」と書いてしまった、
という文章の誤植の問題です。
--- ここまで ---
という線だったんです。
 でも、すぐ、そうじゃないだろうなと思ったんです。
 それは、いままで縷々述べてきたように、経済学の科学性ということへの大
いなる疑問から発するもので、藪下史郎は、いままで一度も単位の次元など気
にしたことがないんじゃないか。読者も、あるいはこの教科書を使って教育し
ている人も、一度も単位の次元など気にしない人が多いじゃないかと。そう思
ったほうが自然だろうと。
 そして、こういう教科書執筆者を生んでしまうコミュニティって何だ、ほっ
たからしにしているコミュニティって何だ、という思いにつながったわけです。
 少しは納得できますか?

 あと、これは、直接は今回の話とは関係ないけど、英-Ranさんからメールを
もらった直接のきっかけは、
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4166603485/showshotcorne-22/ref=nosim
東谷暁著「エコノミストは信用できるか」(文春新書)
をぼくが紹介したことですよね。
 ぼくは、テレビや雑誌に出てくる経済学者やエコノミストは、なんといえば
いいのか、俗な言い方をすれば科学に裏打ちされた立派感がないし、その場そ
の場の流行のつまみ食いをやってるように感じていたから、東谷氏の主張が一
貫しているかどうかに評価の重きをおくのは、いいと思ってました。
 英-Ranさんは、それはおかしいというので、アインシュタインが原爆を作る
よう提言したのにあとで悔やんだりしたことを、主張の一貫性がないことの比
較にあげていたけど、これは比較すべき次元の話じゃありません。
 ユダヤ人として同胞がナチスに虐殺されまくっていた人間の決断の重みと、
日本のテレビ芸人みたいな経済学者やエコノミストが、主張を変えるお手軽さ
は、人間として比較不能なレベルの違いでしょう。不適切です。説得力があり
ません。

 もうすっかり遅くなったので、その他のことは、また時間があれば。

コメント

_ 龍治 ― 2006年02月25日 09時38分34秒

匿名で好き勝手なことなら誰だって書けますよね。
ASAHIネットの会議室が匿名ではないことを知らないのか、
show さんのブログに匿名で好き勝手なコメントを書くなんて
下劣な行為は恐ろしくて僕にはできません(笑)

_ こまつ ― 2006年02月25日 09時39分17秒

 テレビを見るのはやめましょう。

 ちゃんとしたエコノミストは、最近はラジオにしか出ません。

_ 龍治 ― 2006年02月25日 13時16分27秒

我が家はちょうどよく電波が入らないので
テレビを観たくても観られないのですが、
テレビを観ないという意見に大賛成です。
テレビを観るとバカになると思いますね。
それも政府の計画だと思いますけど(笑)

_ 英-Ran ― 2006年02月25日 15時00分16秒

まずは訂正から。17日のトラックバックなどにありますように、重量税率の件は誤植ではなくあれで正しいです。まぁ、私がバカだという話なので、責めるのなら藪下先生や経済学コミュニティではなく私を責めていただければ幸い。

> 「飽くなき真理の探究」が一番広い意味の科学ですね。

大辞林によると「自然や社会など世界の特定領域に関する法則的認識を目指す合理的知識の体系または探究の営み」とのことなので、中村様の定義は普通だと思います。

しかし、だとすれば経済学が科学でない理由はないのではないですか? 経済現象の探求は経済学の目的なので批判するすべはないし、たとえそれが完璧ではなくとも合理的知識を集めたものには違いないですから(完璧でないのは物理学だろうと生物学だろうと同じですが)。

> 重要な経済指標がリアルタイムで発表されないのか。

リアルタイムでないのは当たり前です。各種のデータを集めるためには当然作業が必要ですし、生データも加工データも作るのは最終的には人間ですからディレイは当然発生します。期間を短くすれば集計が不十分な状態で公表することになりますから品質も当然悪くなる。
経済統計入門(http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4130420801)などを読めば、統計の収集や扱いにいかにやっかいな問題が多いかということがわかります。重要なのは不十分なデータしかないから何もしないのではなく、その不十分なデータから何が言えるのかということでしょう。

計量経済学の教科書を読めば「理論なき計測」の問題点が書かれています。中村様のような批判は半世紀以上前になされ、それを実施した結果はすでに失敗に終わっているということです(高安先生の研究も面白いけど、なぜそうなるのかはわからないし、それ以上の進展もないのですよね……)。

> 経済学はなぜやらないの?と思って調べたら、ノーベル経済学賞には、ちゃんと実験経済学などの業績で取ってる人がいるじゃないですか。
実験経済学は詳しくないので何ですが、心理学実験に近いものだったはずです。当然、できることもあれば、できないこともある。むしろ後者の方が多いでしょう。経済学だって、できる実験は当然行うわけでその点に関して他学問と変わることはありません(私の書いた文章にも「近年では、コンピュータ上にシミュレーションを構築して実験することもあるらしい」と注釈が入っています)

> 主張の一貫性がないことの比較にあげていたけど、これは比較すべき次元の話じゃありません。

それでは事の軽重という「主張の一貫性」以外の指標をも見て判断してしまっていることになる。そうであるならば、東谷氏はその指標も明らかにすべきです。東谷氏の言う「主張の一貫性」という一次元の指標を用いればアインシュタインは落第、コンノケンイチは合格という結果となるのは事実以外の何者でもない。

間違いや不適切な内容があればツッコミお願いします>諸氏

_ sato ― 2006年02月26日 02時28分10秒

・何故地球シミュレータをつかわないのか?とのことですが、使おうとしています。「地球シミュレータ マクロ経済モデル」でぐぐればわかります。
・「経済学では実験ができない」という言い方をする人は、大抵の場合、マクロ経済を想定しているのです。「マネーサプライを増やしたときに日本のGDPはどう変化するか?」について、きちんと条件を制御した実験を行う事ができますか?絶対にできません。
・テレビに出てわかりやすい事を言ってるエコノミストがアカデミックな業績を持つまともな研究者なのかどうか、ちゃんと調べましたか?ぐぐればすぐにわかるはずです。前のコメントにもあるように、まともな研究者はほとんどテレビには出ませんし、出ても非常に謙虚な発言しかしないはずです。
・従量税についての中村さんの理解が間違っていた事は理解しましたか?理解したならきちんと訂正してくださいね。それこそ科学的な態度ですよね。bewaadさんはきちんと訂正して謝罪しましたよ。
・全般的に、中村さんはよく理解していない事でも構わずに発言してしまうようですね。全く科学的な態度ではありませんね。まぁ、中村さんは科学者ではないんですから、それでもいいんでしょうけど。

_ 匿名 ― 2006年02月27日 14時14分44秒

数学専攻の立場から言わせてもらいたいのですが、数学をそこまで評価するのもどうかなと思います。

数学者はそれこそ勝手な公理系を研究しているに過ぎないのであって、真理だの社会だのには本来無関係です。物理学の世界においてたまたま解析学なり群論、表現論なりが利用してもらえているのは数学者のメシの種を確保していただいているという意味で大変ありがたいのですが、極論すればどうでもいい話です。

個人的にはマクロ経済には統計学をうまく使っているなあと思いますが、ミクロ経済学や金融工学の本を読むと数学の理論を適用するために諸定義を強引に設定している感が否めません。仮定をあえて単純化する事によって大雑把な全体像を把握したいというのなら決して無用なものであるとは思いませんが、そのようなものを「科学である」と大絶賛するのはいかがなものでしょうか?

数学は役に立つこともあるし無力なこともあるってことは数学者なら重々承知していることであり、数学を用いているがゆえに質の良いものであるとはいえないのです。むしろ様々なパラドックスを内包した数学における公理系を無条件に信用してしまう事は、最終的に現実に還元せねばならない「科学」において非常に危うい態度なのではないでしょうか?現実には「無限」なんてものは存在しないんですよ。

物理も経済も「近似値、観測値を統計学を経由することによって数学の公理系に落とし込んでいる」という意味では全く同じものにすら見えるのです。

_ SHIDA ― 2006年02月27日 17時34分37秒

真剣な議論の中、すごくしょうもないところに引っ掛かりますが、
龍治殿の、
>ASAHIネットの会議室が匿名ではないことを知らないのか、
>show さんのブログに匿名で好き勝手なコメントを書くなんて
>下劣な行為は恐ろしくて僕にはできません(笑)
って、私には「匿名ではないいわゆるパソコン通信的会議室」と
「ブログのコメントに匿名(ハンドルも含めて)で書くことの下劣さ」が
まったくリンクしないのですが、まさか、このブログってコメントが
ASAHIネットに勝手にフォワードされているんですか?

コメントをどうぞ

※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。

※なお、送られたコメントはブログの管理者が確認するまで公開されません。

※投稿には管理者が設定した質問に答える必要があります。

名前:
メールアドレス:
URL:
次の質問に答えてください:
一富士、二鷹、三は? ひらがなで。

コメント:

トラックバック

_ kmoriのネタままプログラミング日記 - 2006年02月26日 06時26分53秒

で、自分で振った話の流れで、返す刀で日本の計算機科学界もダメと言われてしまった。 たしかにチューリング賞の受賞者に日本人はいないけど、以下の国別受賞者数を見ればわかるとおり、仏独伊にもいないんですよね。どうも英語が母国語か、ないしはそれと同じぐらい堪能な人の多い国家でないと受賞できないんじゃないのかという気がする。 http://en.wikipedia.org/wiki/Turing_Awardより United States: 35 United Kingdom: 5 Israel: 3 Can ...

_ bewaad institute@kasumigaseki - 2006年03月02日 06時31分37秒

先日の「中村正三郎さんの経済学観について」に対して、中村さんからのお答えと思しきものは次のとおりです。

あと、長文のコメントかトラックバックかついてたけど、科学というなら、大学の学部初年度でやってることは、理系に比べて遅れているという話で、もういいでしょ?ということで、この話題は、これでおしまいにします。


「従量税と従量税率」(@中村正三郎のHOT CORNER2/26付)
拙文をご覧いただいたものと思いますが、このようなご認識であるならwebmasterも異論はありません。ただ、ここで引用のエントリの前のエントリにおいて、webmaster宛ではありませんが、いくつかまだ事実誤認があるように見受けられます。批判するにせよ、以下を踏まえていただければと思い、再度取り上げることといたしました。
#先般の失敗に懲りて現在手元で参照できないスティグリッツ本に関してはコメントは差し控えます。

科学の定義というと人文系の科学もあるから広いけれど、ぼくの中では、「飽くなき真理の探究」が一番広い意味の科学ですね。今回の文脈でいえば、数学を使って精密な議論をし、精密な観測や精密な実験で検証し、その結果からまた数学を使って精密な議論をするということを繰り返して、上昇スパイラルで真理を探究し続ける行為くらいでしょうか。(略)経済全体をシミュレートするのは、まだできないにしても、線形計画法って、膨大な計算をするはずでしょ。ぼくは線形計画法の中身はわからないけど、カーマーカー特許が線形計画法の特許だったことから、膨大な計算をすることくらいはわかるんです。


「なんか、いっぱいコメントやトラックバックついてました^^;」(@中村正三郎のHOT CORNER2/25付)
前回のご批判に「経済文学」という言葉が用いられていたように、経済学においては数学がろくに使われていないという点を問題視されていると受け止めていたのですが、線形計画法=応用数学を用いていることはご認識いただいているという理解でいいのでしょうか?

たとえば、ぼくがずっと昔から不思議なのは、なぜ、重要な経済指標がリアルタイムで発表されないのか。経済がそんなに重要なら、天気予報くらい、朝、昼、晩、テレビでやってもいいでしょう? でも、リアルタイムでやってるのは株価と為替の情報ですよね。GDP、消費者物価指数、鉱工業生産指数などというものが、なぜ、リアルタイムで取れないのか。取ろうとしないのか。取れないとしたら、なぜ?物理学でも天文学でも生物学でも工学でも、必死で観測してデータを取ります。これまで観測できないとか、無理だといわれてきたものを技術革新と工夫と、なんとかして取って、さらに精度を高めてといったことをやってきた歴史があります。そのために何百億円、何千億円と使って、税金の無駄遣いだとか叩かれても社会の理解を求めて、加速器を作ったり、望遠鏡を作ったり、探査機を打ち上げたりするのに、経済学って、そういう必死さが伝わってこない。やってますか?たとえば、e-Japanなんていってるくせに、どうして、経済指標リアルタイム化計画なんてプロジェクトがないんですか?たとえば、法律を作ってでも、上場小売業は、販売データをオンラインリアルタイムで政府に提出させるくらいのことを言い出す経済学者って、います?いないとしたらなぜ? 最初から、あきらめてる? それともそういう発想すらない? いずれも科学者の態度じゃないでしょ?


「なんか、いっぱいコメントやトラックバックついてました^^;」(@中村正三郎のHOT CORNER2/25付)
リアルタイムでデータを取れない部分が多いのは、物理学や天文学や生物学や工学とは違ってデータを取るために相手の同意が必要だからです。法律を作ってでも販売のリアルタイムデータを出させるなんて統計職員は喜ぶでしょうけれど、そんな企業秘密のコアを入手する(しかも1社からのみでなく統計的に有意なサンプル数となるだけの数の会社から)のに必要な対価だけで何千億円/年は必要でしょう。
もちろん個別の指標についてさまざまな改善の努力は継続されていますが、それに加えて代替的手法も数多く講じられています。伝統的なものとしては景気に先行して変動することが経験的に確認されている先行指標の把握ですとか、最近の例で言うなら景気ウォッチャー調査(これのタイムラグは1週間程度です)なんてものもそうです。

当時の世界最速のコンピュータ、地球シミュレータが日本で完成して、ぼくはしばらくどういう研究に使われるか、調べていたことがあったんです。経済学はないんです。なぜ?


「なんか、いっぱいコメントやトラックバックついてました^^;」(@中村正三郎のHOT CORNER2/25付)
次のとおり、あります。

一橋大学経済研究所と独立行政法人海洋研究開発機構(神奈川県横須賀市、加藤康宏理事長)は25日(月)、スーパーコンピュータ「地球シミュレータ」を使った、地球規模の経済分析研究を共同で始めると発表した。両者は26日(火)に共同研究契約を締結する。研究では、米国のノーベル経済学賞受賞者、ローレンス・クライン氏が開発したマクロ経済モデルを利用。個人・世帯などのミクロ経済と、国家や地域などのマクロ経済を結びつけた、地球規模の経済シミュレーション手法の開発を目指す。膨大な計算を要する経済シミュレーションの世界ではこれまで、精度がコンピュータの演算能力に制約され、十分な成果が得られていなかった。「地球シミュレータ」を使うことで、要素変数を大幅に増やしたより複雑な計算に対応でき、高精度の将来予測や過去の経済現象分析が可能になる。「地球シミュレータ」は、現在世界第2位の演算性能(実効35.86Tflops=毎秒約36兆回)を誇る、同機構保有の超高速スーパーコンピュータ。これまで気候や太洋の変動予測などに利用されてきたが、社会科学系の研究で用いられるのは初めてだ。


「超高速スパコンで"地球まるごと経済分析"/経済研究所、海洋研究開発機構と共同研究へ」(webmaster注:日にちは2004年10月のもの)
遅いとか少ないといったご指摘であればごもっともです。

素人考えですが、景気の動向なんてのも、もっと精密に調べると東京で景気がよくなってそれが地方に波及していく過程は、熱の拡散方程式で予想外にきれいに記述できるなんてことはないんですか? 単に、景気、熱という連想でしかないけど(爆笑)。そういうのをコンピュータによるビジュアル化で、日本地図にマップして、東京が赤くなったら、なぜか地理的な近くじゃなくて、情報的に近い地域が、たとえば東京の支店経済といわれる札幌や福岡がけっこう早く赤くなったりするのがみてたしてね。なるほど、情報ベースで経済現象が波及するんだとわかるとかね。経済学には、早くそういうレベルに達してほしいですね。


「なんか、いっぱいコメントやトラックバックついてました^^;」(@中村正三郎のHOT CORNER2/25付)
つ【空間経済学】
#景気の動向よりももう少し長いスパンの現象が主たる研究対象ではありますが。

でも、ゲーム理論や金融工学は、伝統的な経済学から、特に日本では異端扱いされてきたでしょ? それでどうして科学なの?と思うんですけど、どうですか?そうやって異端、冷遇扱いしてたのに、ノーベル経済学賞がその分野で出ると、掌を返したりしてません?


「なんか、いっぱいコメントやトラックバックついてました^^;」(@中村正三郎のHOT CORNER2/25付)
「特に日本では」と断りがある以上、日本以外においても少なからずという含意があるはずですが、ではノーベル経済学賞の選考委員は経済学者でないとでも? 異端・冷遇扱いされていればノーベル経済学賞に選考されるはずもないわけで。
なお、中村さんはよく「数理経済学」と「伝統的経済学」を対置するのですが、これまでも繰り返し申し上げてきたように現在ではほぼすべての経済学は数理経済学で、ゲーム理論や金融工学のみが数学を用いているわけではありません。何をもって「伝統的経済学」とおっしゃっているのか、日本の経済学界においてかつてマルクス経済学がそれなりのプレゼンスを有していたという歴史的事実はありますが、今の経済学を対象としてそれを念頭に置かれているのであれば、それはここ何十年かの進歩を見落としていることに他なりません。

本屋でも経済学の数学といっても、微積分や統計の教科書が大学生向けにあって、中身はぼくらは高校生でやったことが書いてあるんです。これじゃ、理系から相当遅れてるじゃん。経済学って、大丈夫なの?


「なんか、いっぱいコメントやトラックバックついてました^^;」(@中村正三郎のHOT CORNER2/25付)
GREでも理系大学院入試の数学といっても、微積分や統計以前の設問が大学院志望者向けにあって、中身はぼくらは中学生でやったことが書いてあるんです。これじゃ、日本から相当遅れてるじゃん。アメリカの理系って、大丈夫なの?

なぜ?と思って、以前、大学の入試科目を調べたことがあったんです。ぼくらの時代でいう、数3。微積分や統計やら高校で習う一番難しい数学まで入試科目に入っているかどうかを。東大、京大の経済学部はさすがに入っている。早稲田、慶応も入ってました。でも、母校、九大には入ってないの。バカーと思いましたね。\(^O^)/私立が入試科目を軽くするのはわからんでもないんです。学生取らないと、定員割れでもしたら経営難ですからね。でも、国立大学の経済学部で、国立のくせに、旧七帝大なんていわれてるくせに、なんだ、これは。\(^O^)/理系よりやさしい数学しかやってない学生集めてどうするんだ。文学をやる気はあっても、科学をやる気はないのかと思いましたね。\(^O^)/これから、国公立大学も民営化されるし、少子化で、こういう傾向は強まるんだろうな。それじゃ、経済学のコミュニティが科学的に強くなるチャンスはどんどん失われていくんじゃないかなと思いましたね。結局、いままでやってきたように、応用数学などから教員や学生を引っ張ってきて、科学の灯が消えないようにしないといけませんよね。でも、フレッシュないい学生を取れずに、経済学のコミュニティが強くなっていくと思いますか?ぼくは経済学の科学性の将来にとっては大きな問題だろうなと感じています。


「なんか、いっぱいコメントやトラックバックついてました^^;」(@中村正三郎のHOT CORNER2/25付)
まず残念な事実を申し上げるなら、東大、京大、早稲田、慶應の経済学部・政経学部においても今でいう数学IIIは入試科目に入っていません。
で、ここは記憶頼りなので間違っていたら取り消しますが、以前中村さんと同様の問題意識をもったある私大の経済学部がそれまで入試に数学を課していなかったのを改めたところ、合格者の多くが経済学に関心があるわけでもなく入試科目の関係上数学で点を稼げるから滑り止めにしたという者となり、かえって教育効果が下がったので、入試では数学を課さず大学に入ってから鍛えた方がよいと元に戻したそうです。
先にアメリカのGREをパロディにしましたが、入ってくる段階で数学により親しんでいることは望ましくはあれど、それだけで判断できるものではありません。それこそ「実験」によって、入試に数学を含まない方がよいケースもあることが確認されたわけです。全てのケースにおいてそれが妥当するわけではないでしょうけれど、ご指摘のようにすればフレッシュないい学生が取れるとは限らないのです。

英-Ranさんのメールもらってウェブを観て、経済学は実験ができないなんて書いてありましたよね。ぼく、そういうのを天下りに受け入れてしまう人は、学者や研究者をやめたほうがいいと思う。物理学だって理工学だって、実験不可能だといわれてきたことを、なんとか実験できるようにしたり、直接は実験できなくても別のモデルに対応させて実験可能にしたり、コンピュータシミュレーションができるような形に問題を変形して解いてきたわけでしょ。文系の世界だって、心理学は実験できないといわれていたけど、ハブロフの犬によって(笑)、実験心理学や行動心理学の世界ができましたよね。それが科学ってことでしょう?経済学はなぜやらないの?と思って調べたら、ノーベル経済学賞には、ちゃんと実験経済学などの業績で取ってる人がいるじゃないですか。じゃあ、なぜ、経済学は実験できないということを言い訳のようにしているんですか? 科学をやることを最初から放棄しているように思えてならないんですけどね。


「なんか、いっぱいコメントやトラックバックついてました^^;」(@中村正三郎のHOT CORNER2/25付)
「経済学だって、実験不可能だといわれてきたことを、なんとか実験できるようにした」からこそ実験経済学の業績が評価されているわけです。コンピュータシミュレーションにしても、中村さんご自身が線形計画法云々と既に触れていらっしゃるわけで、ちょっと考えれば経済学(の多くの分野)では実験ができないというのは言い訳ではなく現状の記述であることは明らかです。その「実験」にしても、文脈上コンピュータシミュレーションを含まないものとして英-Ranさんが用いているのはわかるはずではないでしょうか。

それは、いままで縷々述べてきたように、経済学の科学性ということへの大いなる疑問から発するもので、藪下史郎は、いままで一度も単位の次元など気にしたことがないんじゃないか。読者も、あるいはこの教科書を使って教育している人も、一度も単位の次元など気にしない人が多いじゃないかと。そう思ったほうが自然だろうと。


「なんか、いっぱいコメントやトラックバックついてました^^;」(@中村正三郎のHOT CORNER2/25付)
例えば単位の次元を気にしなくてコンピュータシミュレーションが可能とお考えなのでしょうか? あまり権威主義的な物言いをしたくはありませんが、査読雑誌がいくつもあり(中村さんもお認めのように)理系からの転進も多い経済学において、一度も単位の次元など気にしたことがない者が多いと考える方がよほど不自然でしょう。
正直に申し上げるなら、経済学部の学生に不真面目な人間がそれなりに(理系の学生より多く)いるのは事実でしょう。また、テレビに出てくるエコノミストという肩書きの人間に幻滅する場合がほとんどであることも否めません。しかし専門分野を経済学と定めて取り組んでいる人をそれらと混同して十把一絡げに貶めるのはいかがなものでしょうか。
結局webmasterは、そしておそらく中村さんのエントリに同様の趣旨でコメントされている人々も、経済学や経済学に携わる人々に問題がないなどといいたいわけではありません。きちんと裏の取れた事実に基づき、対象を明確にして批判が行われているのであれば、同意もしましょうし、それがわが身に降りかかるのであれば改めたいと思います。ビル・ゲイツの行状をもって中村さんに「同じコンピュータ関係者でしょ」との批判があれば、中村さんだって納得いかないはずです。それに似た納得のいかなさをwebmasterは抱えているのだとご理解いただければ幸甚です。
と締めの雰囲気漂うところですが、最後にもう1つ。

英-Ranさんは、それはおかしいというので、アインシュタインが原爆を作るよう提言したのにあとで悔やんだりしたことを、主張の一貫性がないことの比較にあげていたけど、これは比較すべき次元の話じゃありません。ユダヤ人として同胞がナチスに虐殺されまくっていた人間の決断の重みと、日本のテレビ芸人みたいな経済学者やエコノミストが、主張を変えるお手軽さは、人間として比較不能なレベルの違いでしょう。不適切です。説得力がありません。


「なんか、いっぱいコメントやトラックバックついてました^^;」(@中村正三郎のHOT CORNER2/25付)
宇宙項はユダヤ人問題に関係ないですよね?
とまれ、「テレビ芸人みたいな経済学者やエコノミスト」とアインシュタインを主張を変えたという一点で同一視するのが問題であるなら、すべての経済学者を「テレビ芸人みたいな経済学者やエコノミスト」であると経済学の一語で同一視するのも問題なのです。

_ gachapinfanのスクラップブック - 2006年03月02日 09時33分00秒

  http://iiyu.asablo.jp/blog/2006/02/25/267596 物理学でも天文学でも生物学でも工学でも、必死で観測してデータを取ります。   これまで観測できないとか、無理だといわれてきたものを技術革新と工夫と、なんとかして取って、さらに精度を高めてといったことをやってきた歴史があります。   そのために何百億円、何千億円と使って、税金の無駄遣いだとか叩かれても社会の理解を求めて、加速器を作ったり、望遠鏡を作ったり、探査機を打ち上げたりするのに、経済学って、そういう必死さが ...

_ 酔狂人の異説 - 2006年03月06日 05時13分55秒

PC系の辛口評論で知られる中村さんがウェブページで、「こういう経済学は科学じゃない」と書いたことをきっかけに、経済学の科学性についていろいろな意見が出てきた。 http://iiyu.asablo.jp/blog/2006/02/25/267596 http://iiyu.asablo.jp/blog/2006/02/26/268838 http://hannichiann.cocolog-nifty.com/hitokoto/2006/02/post_00a2.html http://bewaad.c ...

_ 山の手の日常 - 2006年03月25日 17時42分32秒

しばらく前、「中村正三郎のホットコーナー」(http://iiyu.asablo.jp/blog/2006/02/25/267596)や「Bewaad Institute @Kasumigaseki」 (http://bewaad.com/20060302.html)というウェブサイトで、経済学は科学といえるのか、ということについて、議論があった。 この議論を読んでいて、興味深かったのは、肯定派、否定派ともに、経済学は本来科学であるべき、ということを前提としていたことだった。否定派は経済学は科学とはいえな ...

_ ホットコーナーの舞台裏 - 2012年01月31日 07時06分13秒

ASAHIネット(http://asahi-net.jp )のjouwa/salonからホットコーナー(http://www.asahi-net.or.jp/~ki4s-nkmr/ )に転載したものから。
---
http://techon.nikkeibp.co.jp/article/COLUMN/20120125/203930/?ref=ML
報道が間違えやす

_ ホットコーナーの舞台裏 - 2012年05月22日 04時58分19秒

ASAHIネット(http://asahi-net.jp )のjouwa/salonからホットコーナー(http://www.asahi-net.or.jp/~ki4s-nkmr/ )に転載したものから。
---
 知らなかったが、HPCI(ハイパフォーマンス・コンピューティング・イ